南駒ヶ岳(2841m)・越百山(2613m)

◆ 山行記録

山行概要

山行日 2001年11月2日(金)〜4日(日)
前夜発1泊2日(避難小屋泊)

南駒ヶ岳(2841m) @越百山小屋付近 拡大
天気 11/3:曇りのち雨
11/4:晴れ時々曇り
コース概要 ニワトリ小屋橋---南駒ヶ岳---越百山---越百山小屋TS---福栃橋
装備 17kg(小屋泊装備、ツエルト)
食料 夕食1+朝食1+行動食2+水(3L)
同行者 OAC会員(SY、KM、KO、MTさん)
企画 晩秋の山と展望

行動記録
【11/2(金)】 晴れ時々曇り
岡崎岩津市民センター(20:30) == 今朝沢橋(23:25)TS1
就寝(0:20)
【11/3(土)】 曇りのち雨、6℃@今朝沢橋
起床(4:25)
TS1(5:10) -- 福栃橋(6:15,6:25) -- ニワトリ小屋橋(7:00,7:15) -- C1780m(8:15,8:25) -- C2200m(9:25,9:40) -- P2411m(10:10) -- C2630m(10:50,11:00) -- 南駒ヶ岳(12:53,13:05) -- 仙涯嶺(14:35) -- 越百山(15:40) -- 越百山避難小屋(16:25)TS2
就寝(19:50)
【11/4(日)】 晴れ時々曇り、4℃@越百避難小屋
起床(5;00)
TS2(6:05) -- 越百山(6:45,7:15) -- 越百山避難小屋(7:35,8:55) -- 七合目[上の水場](9:35) -- 上のコル(10:25) -- 下のコル(10:40) -- 福栃橋(11:05,11:10) -- 今朝沢橋(11:45,12:05) -- フォレスパ恋路の湯(12:50,14:05) -- R153末広庵(15:15,15:50) -- 岡崎岩津市民センター(18:10)

南駒ヶ岳・越百山 行程図
この画像は国土地理院発行の数値地図200000飯田を使用して編集しました。

◆ 山行資料

各種機関 (役場、医療、警察、消防、交通)

木曽警察署 0264-22-0110 越百山避難小屋(大桑村役場) 0264-55-3080
須原駐在所 0264-55-3004 越百小屋 0572-57-8248
木曽広域消防本部 0264-24-3119 摺鉢窪避難小屋 0265-86-3111
県立木曽病院 0264-22-2703 南木曽観光タクシー 0264-55-4155

◆ 日誌と写真

行動日誌

【11/2(金)】 晴れ時々曇り
 23:25、ほぼ予定通り今朝沢橋ゲート手前のPKGに到着する。5台の車が駐車していた。一部まだ起きているパーティもいるが深夜ゆえ、できるだけ静かにテントを設営する。恒例の宴会を始め、明日のコースを確認する。今日の後半は天気が崩れるのが見えているので、出発時刻を早めることにして0:20早めに宴会を切り上げて就寝する。

【11/3(土)】 曇りのち雨、6℃@今朝沢橋
 4:25、起床。斑な雲が空を覆っているが隙間から月が覗く。めいめい朝食を摂り、5:10出発する。他のパーティは漸く起きはじめた。薄っすらと月明かりはあるものの、暗い林道をヘッデンを灯して歩く。福栃橋が近くなる頃、漸く夜が白みかけてきた。

ヘッデンを点灯し今朝沢林道を行く

福栃橋
 福栃橋を渡ったところに登山道の案内板と”熊注意”の張り紙がある。中央アルプスも木曽側、伊那側ともに熊が出没するようだ。今日は賑やかな5人パーティなので心強い。

”熊注意”の張り紙 @福栃橋

登山道案内板 @福栃橋
 左手,南駒ヶ岳方面に向かう。福栃橋を渡ってから、ずっと今朝沢の左岸に沿って行き、ニワトリ小屋橋で右岸に渡る。ここで水を補給する。この先越百小屋まで水場は無い。鉄製の階段を登り登山道が始まる。

ニワトリ小屋橋

登山口の階段
 はじめ、登山道は今朝沢に沿って下流方向にやや下り気味に付いている。方角が違うのではと不安になるが、やがて右に折れ急な山腹を尾根を目指して上がって行く。少し開けたところにでると、ロボット雨量計が目にとまる。十二丁登りと呼ばれる急な樹林帯の尾根道が続く。

ロボット雨量計

十二丁登り
 単調な登りだが、高度はぐんぐんと稼げる。2000m付近になると、樹間に御嶽山や糸瀬山が見えるようになってくる。御嶽山は雲は架っていないものの既に霞んでいる。空はどんよりとしてきた。

御嶽山(3063m)が霞んで見える

糸瀬山(1867m)
 本コースは”悪路”との定評?があるが、途中までは笹が刈られていて歩き易い”良い道”である。きっと地元のボランティアが手入れされているのであろう。笹薮となる手前のところ、登山道の脇に草刈り機が保管されていた。感謝する次第である。

ツガの樹林の快適な登り

P2411m
 P2411mを越えると、幾分緩やかな登りになる。樹越しに急峻な仙涯嶺とたおやかな越百山が見えてくる。2600mを越えるあたりで、ポツポツと雨が降りだした。早めにカッパ上下を着用する。高度を上げるにつれ、雨は霰や雪に変わっていく。幸いにして風が弱いので、余り寒さは感じない。

仙涯嶺(2734m)

越百山(2613m)
 P2712m付近から稜線上に花崗岩の巨岩が現れる。登山道には要所要所に赤ペンキが打たれているが、薄っすらと雪が積もっただけで見えにくくなってしまう。2度、3度と迷ったものの、比較的スムースに南駒ヶ岳山頂に到着した。しかし、計画より20分ほど遅れている。出発が50分早かったことを加味すると、1時間以上も時間がかかったことになる。流石に主稜線に出ると冷たい風が吹いている。東風である。気温は2℃である。低気圧の接近はこれからだ。記念写真を撮り、越百山小屋へと急ぐ。 

大きな花崗岩が現れると山頂は近い

南駒ヶ岳(2841m)山頂
 薄っすらと雪化粧した稜線を仙涯嶺へと向かう。雪から小雨に変わる。風が強くないのが幸いだ。

南駒ヶ岳から仙涯嶺に向かう

南駒ヶ岳から仙涯嶺に向かう
 周りの景色はほとんど見えない。ひとしきり歩いて仙涯嶺に着く。あとは、越百山を越えて下るのみである。なだらかな登りだがなかなか越百山が遠い。漸く越百山に着いたが、風が強く身体が冷える。記念写真も撮らずに、そそくさと越百山小屋へ下る。小屋に入って5分もしないうちに雨が激しくなってきた。その前に小屋に辿り着けて良かった。

仙涯嶺(2734m)

仙涯嶺から越百山に向かう
【11/4(日)】 晴れ時々曇り、4℃@越百避難小屋
5:00起床。快晴とは言えないが、好展望の期待から空荷で越百山に登り返すことにした。40分の登りで越百山山頂に至る。風が強く雲が速く流れている。昨日と異なり西風である。低気圧が通過した証拠だ。南駒ヶ岳以北はガスに覆われて姿が拝めないが、仙涯嶺はその急峻な山容を誇示している。その右手には遠く八ヶ岳連峰の山並みが確認できる。

仙涯嶺 @越百山

八ヶ岳連峰 @越百山
 南に転じると、大きな山容の恵那山、その右手には南木曽岳が見える。

恵那山(2191m) @越百山

越百山(2613m)
 ガスの切れ間に、山頂付近が白くなった御嶽山、乗鞍岳それに白山が遠望できる。昨日の雨が、3000m級の山岳では降雪となったようだ。

御嶽山(3063m) @越百山


乗鞍岳(3026m) @越百山
 ひとしきり展望を楽しんでから、越百山小屋に戻る。山頂では姿を見せなかった南駒ヶ岳が精悍な全容を現した。空木岳にひけをとらない立派な山である。越百小屋のご主人伊藤さんに招かれ、炬燵で暖を取りながら本格的なコーヒーをご馳走になる。今年4月に鈴鹿の霊仙でお会いしたことを覚えていてくれた。

越百小屋避難小屋

南駒ヶ岳 @越百小屋
 伊藤さんに見送られながら、越百小屋を後にする。越百小屋も今日で営業終了し、長い冬ごもりにはいる。整備された登山道は歩きやすく、快調に高度を下げていける。下のコルを過ぎると山肌の紅葉が鮮やかに眼に映るようになってくる。

摺古木山(2169m)

下のコル付近を行く

下の水場

紅葉
 福栃橋からは林道歩きである。山の歌を口ずさみながら、今回の山行を振り返り余韻を楽しむ。

糸瀬山(1867m)

今朝沢橋の道標
【感想】
 静かな晩秋の山を楽しむつもりが、初冬の山の厳しさを味わいました。出発を1時間ほど早めたのに到着は1時間遅れ、計画より2時間余分にかかりました。幸いにして明るいうちに、また激しい雨の前に小屋に着いたので良かったですが、暗くなり激しい雨に打たれながら・・・と思うと、この時期の高山の難しさを考えさせられました。
 Topページ「アルプスの恋歌」へは、http://www.lares.dti.ne.jp/~k-hataをURL入力して戻って下さい。