加越国境縦走  法恩寺山〜経ヶ岳〜赤兎山〜大長山〜取立山

◆ 山行記録

山行概要

山行日 2002年4月27日(土)〜30日(火)
3泊4日(テント携行避難小屋泊)

赤兎山方面  拡大
天気 4/27:晴れ、28:曇り、29:快晴、30:小雨
コース概要 中の平〜法恩寺山〜経ヶ岳〜赤兎山〜大長山〜取立山〜東山いこいの森
装備 19kg(残雪期装備)
食料 夕食3、朝食3、行動食3+水(4リットル)
同行者 3人(OAC会員)
企画 残雪の白山展望、ミズバショウ観賞

行動記録

【4/27(土) 晴れ、微風】
岡崎IC(700) === 長良川SA(820,830) === 白鳥IC(855) === 九頭竜ダム(920,935) === ハニー中吉食料買出し(1025,1105) === めん工房「きふね」昼食(1210,1230) === 中の平避難小屋TS1(1305)

就寝(2000)
【4/28(日) 曇り、雲低く山覆う、微風】
起床(400)

TS1(530) --- c1235mゲレンデ上部(615,625) --- 法恩寺山(640,650) --- 伏拝(710,720) --- c1380m肩 --- 北岳[経ヶ岳北峰](910,915) --- 経ヶ岳(935,945) --- 北岳(1000,1020) --- c1362m下、大舟山登り(1220,1235) --- 大舟山分岐(1310,1325) --- 赤兎山(1335,1340)--赤兎山避難小屋TS2(1400)

就寝(2000)
【4/29(月) 快晴、微風】
起床(400)

TS2(530) --- 赤兎山(555,610) --- 小原峠(635,645) --- 刈安山(715,735) --- c1550m大長山登り(820,830) --- 大長山(850,900) --- C1387鞍部(950,1005) --- 鉢伏山手前ピーク(1040,1115) --- 板谷の頭手前鞍部(1235,1250) --- 取立平避難小屋TS3(1440)

就寝(1945)
【4/30(火) 小雨、微風】
起床(400)

TS3(545) --- 取立平のミズバショウ観賞 --- こつぶり山(600,605) --- (615,620) --- 取立山(645) --- 東山いこいの森PKG(750,800) === 中の平小屋(850,935) === あっ宝ランド(1035,1125) === 福そば陽明店(1130,1155) === 油坂料金所(1305) === 道の駅「白川郷」(1535)

就寝(2000)

加越国境縦走 行程図
この画像は国土地理院発行の数値地図25000金沢を使用して編集しました。

◆ 山行資料

各種機関 (役場、医療、警察、消防、交通)

勝山市役所 0779-88-1111 勝山市消防本部 0779-88-0400
勝山警察署 0779-88-0002 勝山温泉センター水芭蕉 0779-87-1507
社会保険勝山病院 0779-88-0350 福そば陽明店 0779-66-6060
深谷病院 0779-88-0011 勝山タクシー 0779-88-0251
木下病院 0779-87-3333 あつ宝ランド(風呂) 0779-66-7900
たけとう病院 0779-88-6464   めん工房「きふね」 0779-87-2788

◆ 日誌と写真

行動日誌

【4/28(日) 曇り、雲低く山覆う、微風】
 勝山市のサンプラザ「ハニー中吉」で食料を買出し、めん工房「きふね」で昼食を済ませ、下山地点の東山いこいの森駐車場に向かう。ミズバショウのシーズンのためか上の駐車場は結構賑わっており、チャッカリと駐車料金500円を徴収された。法恩寺広域林道は冬期閉鎖中(4/末まで)であったが、通りがかった地元のドライバーが鍵を開けてくれた。お蔭で計画通り中の平避難小屋まで車で入ることができた。ラッキー!
 小屋は管理が行き届き、また丁寧に使用されているため気持ちが良い。トイレ、薪ストーブ付きの2階建てである。外には給水施設と食卓ベンチまであり、別荘気分に浸れる。

中の平小屋

法恩寺山 @中の平小屋
【4/28(日) 曇り、雲低く山覆う、微風】
 曇り空ではあるが雨の心配はなさそうだ。不要な荷物を車に残し、大切な”液体燃料”を満載して出発する。行程は結構長い。植林帯の中、整備された道を登る。スキージャム勝山のゲレンデに出ると山頂は近い。雪の残り具合は、昨年5月中旬に来た時と丁度同じ位だ。他の山域と同様、2週間程度雪解けが早い。

植林帯を行く

スキージャム勝山ゲレンデ上部
 法音寺跡を通り過ぎると傾斜が緩み道が分かりにくくなるが、尾根の右寄りについている夏道を探して山頂をめざす。

法音寺跡付近

法音寺跡の祠
 山頂の方位盤で周辺の山を確認する。白山は雲に隠れ全く見えない。今日は対面が叶わないのか・・・。

経ヶ岳 @法恩寺山山頂

経ヶ岳へ雪道を行く
 法恩寺山から北岳(経ヶ岳北峰)まで稜線を辿るが、殆ど雪の上を歩くことになる。急斜面もなく、高度感のある痩尾根も無いので、天気が良ければ、白山を眺めながらの山旅が楽しめるのだが・・・。

経ヶ岳へ雪稜を行く
 
経ヶ岳へ雪斜面を登る
 経ヶ岳は、北峰を北岳、南峰を経ヶ岳と呼ばれているようだ。吊尾根で結ばれた経ヶ岳は、大野市から見ると均整が取れた凛々しい山容で眼を惹く。

北岳(北峰)

経ヶ岳(南峰)
 吊尾根の登山道には、カタクリやキクザキイチゲが咲き始めている。雲に覆われた”真っ白な白山”をバックに記念写真を撮る。北岳に戻り、赤兎山までのコースを確認する。踏み跡はしっかり付いているようだ。下り始めが急でしかも痩せ尾根である。積雪期には少し緊張する箇所になりそうだ。

経ヶ岳山頂にて

赤兎山への縦走路
 白山を正面にして歩くコースなので、晴れておれば豪快な縦走気分が味わえるのだが・・・。

赤兎山に向かう

経ヶ岳からの下りにある岩場
 下りの途中で大岩に出くわす。手前で3m程度の岩場がある。足場が見え難いので注意して降りよう。大岩は、岩と岩の間を通過する。狭いが何とか通り抜けられる。

経ヶ岳からの下りにある大岩(間を通り抜ける)

赤兎山
 中間点の大舟山を登りきれば、あとは小屋での”乾杯”を楽しみに足取りも軽くなる。

赤兎山

赤兎山山頂にて
 大舟山分岐で加越国境縦走路に出て、少しの登りで赤兎山に着く。白山方面は雲に覆われているが、振り返れば今日歩いてきたコースが遥々と見える。

経ヶ岳 @赤兎山

法恩寺山 @赤兎山
 白山が拝めないので赤兎山での休憩はそこそこに”乾杯”が待つ小屋へ急ぐ。
ビールを雪で冷やしてから、待ちにまった乾杯!渇いた咽喉を潤す。旨い!今夜のメニューは”おでん。明晩に残す”液体燃料”の量を気にしながら、貸切の小屋で宴会が続く。

大長山 @赤兎山

赤兎避難小屋に向かう
【4/29(月) 快晴、微風】
 快晴!今日は存分に白山展望が楽しめそうだ!\(^_^)/

白山、別山、三ノ峰 @赤兎山避難小屋

別山 @赤兎山避難小屋
 冷え切った空気、雪も固く締まっている。寒さと厳かさで身も引き締まる。ご来光を待つこの静寂の時が好きだ。

三ノ峰からご来光 @赤兎山避難小屋

赤兎山避難小屋
 今日も昨日に劣らず長丁場、しかもブッシュの”おまけ”もつきそうだ。軽アイゼンを装着し、締まった雪の上を快適に歩く。

赤兎山(左上は月) @赤兎山避難小屋

経ヶ岳 @赤兎山
 赤兎山で360度の大展望を楽しむ。白山はまだ陽が当たらないので、先々の山頂での楽しみに残しておこう。大長山から延々と加越国境の山波が続く。

早朝の白山 @赤兎山

大長山 @赤兎山
 大舟山分岐から小原峠までは急な斜面もあるが、アイゼンが利いて調子よく下れる。
今年3月に小原から入山した時は、降雪のため途中敗退したので、久しぶりの小原峠である。静かな佇まいは、昔と変らない。

小原峠

白山 @刈安山
 高度を上げるにつれ、白山が徐々に拝めるようになる。朝の陽射しを受けて陰影がハッキリした白山は優美さの中に凛々しさが漂う。精悍な経ヶ岳、まろやかな赤兎山もそれぞれの風格がある。

経ヶ岳 @刈安山

赤兎山 @刈安山
 「おやっ、これは!」どうやら熊の足跡のようだ。ご当地は”熊”の生息地なので、いつものように熊除け鈴を鳴らしながら歩いている。それに万一に備えて腰には”熊撃退スプレー”を装備しているが、使う場面には遭遇したくないものだ。

熊の足跡?爪跡もはっきりと・・・

大長山に向かう
 夏道(国境尾根)に沿って雪の上を歩き山頂に至る。途中急な箇所もあるが、雪が軟らかくなってくれば、足元が安定するので心配ない。

大長山の登り

白山展望を楽しみながら・・・
 山頂付近だけ雪融けが進んでいた。陽射しは強いが気温が低いので気持ちが良い。ザックに腰を下ろし行動食を食べながら、のんびりと白山を眺める。

白山 @大長山山頂

別山 @大長山山頂
 のんびりとできるのもここまでか?大長山の下りで歩き易い雪の上を歩いているうちに踏み跡を見失う。傾斜が急になり始めたので、主稜線の方向(左手)に背丈ほどある笹ヤブを突き進むことになる。点在する潅木に進路を阻まれたり難儀しながらも国境稜線に復帰する。雪で倒れた笹の下に薄い踏み跡が確認できた。c1387mの鞍部でブナに囲まれて一休み。

ブナ林 @c1387m鞍部

大長山 @c1387m鞍部
 鉢伏山への登り途中で大長山を振り返る。辿ったコースを確認する。国境稜線を外すと、どこも急斜面となって落ちているのが分かる。太陽が高くなってきて、白山は本来の穏やかな表情に戻ってきた。

大長山 @鉢伏山手前ピーク

白山 @鉢伏山手前ピーク
 白山の裾野左手遠くに白い山が頭を覗かせている。大笠山のようだ。笈ガ岳の北側隣の山である。鉢伏山で距離的には半分を越えたが、この先ブッシュが続くとなると・・・。しかい、ブッシュとは思えない滑らかな山波が取立山へと続いているように見える。

大笠山 @鉢伏山手前ピーク

取立山、遠方は大日山
 期待を裏切らず?、笹と潅木のブッシュが続く。積雪期のものと思われる赤布を頭上高く枝に見つけるが、その下に道はない。

原高山山頂標識?

来た道(ブッシュ) @原高山山頂
 本日最後のピーク原高山山頂で可愛らしい”山頂標識”を見つけた。ここまでやってきた人の”山への想い”が感じられた。
取立山手前で登山道に復帰する。ヤブの中からガサガサと飛び出したので、出くわしたハイカーを驚かせてしまった。
取立山避難小屋も貸し切り。アルコールが尽きるまで宴会が続く。
<注意>水は小屋の前で得られるので便利だが、夜気温が下がると流れが止まるので早めに確保しておくこと。

行く道(ブッシュ) @原高山山頂

取立山避難小屋 @取立平
【4/30(火) 小雨、微風】
 夜から雨になり、朝まで降り続く。今日はミズバショウを観賞して下山するだけのユッタリ計画である。カッパ上下に”正装”して取立平に出発する。5分ほどで着く。ミズバショウの群生地は、保護のためロープが張ってある。雪が融けたところから、可愛らしいミズバショウが咲き始めていた。雨に濡れて一際瑞々しい。
 こつぶり山、取立山とも展望良さそうだが、雨降りでは仕方がない。最終日に白山を拝めなかったのが少しだけ残念であった。
【花のアルバム】

ミツバノバイカオウレン @中の平避難小屋

タムシバ @中の平避難小屋

ショウジョウバカマ @中の平避難小屋

イワウチワ @こつぶり山

カタクリ @経ヶ岳

カタクリ @経ヶ岳・赤兎山縦走路

キクザキイチゲ @経ヶ岳・赤兎山縦走路

キクザキイチゲ @経ヶ岳・赤兎山縦走路

キクザキイチゲ @経ヶ岳・赤兎山縦走路

キクザキイチゲ @経ヶ岳・赤兎山縦走路

ミズバショウ @取立平

ミズバショウ @取立平
【感想】
 学生時代以来25年ぶりに加越国境を満喫できました。当時、キスリングでヤブを漕ぎ難儀して漸くブッシュを抜け出した時に見た白山の優美さに魅せられてから私の白山を眺める山旅が始まりました。独りではなかなか来れないですが、今回はメンバーに恵まれて計画完遂できました。紅葉の時期にも訪れたいものです。
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