白山北部周回  加賀禅定道〜四塚山、七倉山〜楽々新道

◆ 山行記録

山行概要

山行日 2002年7月27日(土)〜29日(月)
2泊3日(ツエルト携行避難小屋泊)

憧れの笈ガ岳 @奥長倉避難小屋  拡大
天気 7/27:晴れ、28:快晴、29:晴れ
コース概要 一里野温泉〜ハライ谷〜長倉山〜四塚山〜七倉山〜小桜平〜新岩間温泉
装備 23kg(水5.5g+ビール2g含む)
食料 夕食2、朝食2、行動食3+水(5.5g)
同行者 無し
企画 白山展望とお花観賞&残雪期下見

行動記録

【7/27(土) 晴れ、無風】
岡崎IC(520) === 長良川SA(640,700) === 白鳥IC(720) === 九頭竜道の駅(755,805) === 白山一里野(1000) === 新岩間温泉(1015,1030) --- ハライ谷登山口(1150,1210) --- にちょうとぎ(1525,1540) --- しかり場分岐(16:15,16:35) --- 長倉山標識(1710,1725) --- 口長倉山(1735) --- 奥長倉避難小屋(1830)TS1

就寝(2050)
【7/28(日) 快晴、微風】
起床(400)

TS1(535) --- 鞍部(600) --- 美女坂(650) --- 百四丈の滝(710,725) --- 天池室跡(830,840) --- 油池(1000,1045) --- 四塚山(1300,1330) --- 七倉の辻(1350,1400) --- 清浄ガ原(1510,1525) --- 楽々新道、岩間道分岐(1600,1610) --- 小桜平避難小屋(1620)TS2

就寝(2000)
【7/29(月) 晴れ、微風】
起床(515)

TS2(620) --- P1776m(700) --- 楽々新道登山口(905,920) --- 新岩間温泉(945,1050) === 勝山(1200)=== 福そば(1210,1240) === 白鳥IC(1345) === 関SA(1425,1440) === 岡崎IC(1540)

白山北部周回 行程図
この画像は国土地理院発行の数値地図25000金沢を使用して編集しました。

◆ 山行資料

各種機関 (役場、医療、警察、消防、交通)

尾口村役場商工観光課 0761-96-7011 山崎旅館 0761-96-7950
鶴来警察署尾口駐在所 0761-96-7100 温泉センター・天領 0761-96-7846
中田タクシー(尾口村) 0761-96-7151 福そば陽明店 0779-66-6060
鶴来総合病院 0761-92-1250  めん工房「きふね」 0779-87-2788

◆ 日誌と写真

行動日誌

【7/27(土) 晴れ、無風】
 岡崎から5時間、ナビに導かれて新岩間温泉に着く。日頃の睡眠不足が祟り、結構辛いドライブであった。山崎旅館の上、林道ゲートの手前に約8台分の駐車スペースがある。ラッキーなことに木陰に1台分ギリギリのスペースがあった。ここに駐車しハライ谷登山口まで林道を戻る。

新岩間温泉「山崎旅館」

林道ゲート前の案内板
 炎天下の舗装路は照り返しが強く、しかも風が無いので暑い!対岸に先の林道が見えるのに丸石谷に深く入り込んで道が付いているため、随分大回りさせられる。車なら気にならないが歩くには辛い道程である。

「岩間道」林道ゲート

「岩間道」林道ゲート手前の駐車スペース
 1時間半でハライ谷登山口に着く。ここは一里野温泉から上がってくると大きく右カーブとなる地点である。「檜新宮参道登山路」の案内板があり目印になる。カーブの外側に3台ほど駐車可能である。

「檜新宮参道登山路」案内板

ハライ谷登山口の駐車スペース
 石段を上がって右に折れ登山道に入る。下草も刈られ良く踏まれており歩き易い道である。しかし、いきなり急登が始まる。林の中なので日射は避けられるが風が通らず蒸し暑い。それに睡眠不足から、なかなか調子が上がらない。

ハライ谷登山口

登山道は整備されている
 にちょうとぎには標柱があり「御仏供水0.2km、長倉山1.6km」と記されている。御仏供水は西側ハライ谷側に下るようだが確認はしていない。
 3時間半かかって檜新宮に着く。休憩込みでほぼコースタイム通りだが辛く感じた。奥長倉避難小屋まで丁度半分来た勘定だ。ここからは尾根を緩やかに登って行くので楽になるはずだ。冷えたビールを楽しみに頑張る。

檜新宮
 
「檜の新宮」由来
 檜新宮から7分ほどでまた水場案内がある。やはりハライ谷側に下るようで「350m5分」と記されている。この水場も確認していない。
 しかり場で一里野スキー場からの加賀新道と合流する。「しかり場」の標柱も「加賀禅定道登山路」の案内板もしっかりした造りなのに雪の力で?傾けられていた。

しかり場

「加賀禅定道登山路」案内板
 口長倉山の手前のピークに「長倉山」の標柱が建っている。口長倉山(1661m)には真新しい「白山森林生態系保護地域の自然植生」の案内板が建っている。

長倉山

「白山森林生態系保護地域の自然植生」の案内板
 とうとう最後まで調子が上がらないまま、18時30分、何とか奥長倉避難小屋に辿り着いた。誰も居ないだろうと思っていたが、下山途中の方(大阪のHさん)と同宿となる。冷えたビールを1本サービスする。私も3本空けてしまう。乾いた咽喉が潤いひと心地つく。
 半日行動なのに水は1.5g消費した。この分だと明日も行動水として2gは使いそう。小桜平避難小屋は水場が近いとのことなので何とかなるだろう。

朝の奥長倉避難小屋

奥長倉避難小屋の内部
  【7/28(日) 快晴、微風】
 快眠できて調子は上々。上空は青空が拡がり雲ひとつ無い、雲海に大笠山と笈ガ岳が浮かぶ。折返し点の四塚山、七倉山が遠くで手招いているようだ。白山本峰はその向うでまだ拝むことはできない。

大笠山と笈ガ岳

七倉山と四塚山
 奥長倉山への登りは笹が深く登山道まで張り出している。夜露に濡れた笹を漕いでいくと直ぐに全身びしょ濡れになってしまった。途中でスパッツを着けたものの10分も経たない内に靴の中まで水浸しとなる。
 奥長倉山から下った鞍部にも水場の案内がある。ここは東側(丸石谷)に下っていくようだ。美女坂は急登である。上部は東側が切れているので足元に注意していく。振り返ると奥長倉山の先に大笠山、笈ガ岳が静かな佇まいで浮かんでいる。

美女坂と美女坂の頭

奥長倉山
 美女坂の頭から先は比較的平坦となり、ゆったりと展望とお花を楽しみながら闊歩できる。未掲載分を含め50種ほどのお花に出遭いった。写真休憩が多くなり中々前に進めない。(;^_^A

百四丈滝展望台(2分)への分岐

四塚山 @百四丈滝の展望台
 百四丈滝の展望台(足場は壊れていました)は眺めが良く、豪快に流れ落ちる百四丈滝と目指す四塚山に存在感を感じました。周りにはニッコウキスゲが華やかに咲いていました。

百四丈滝

百四丈滝の上部平原が清浄ガ原

北から東に展望が開け、遠く槍・穂高まで確認できた

快適な高原散歩が楽しめる。左手遠方が七倉山と四塚山、手前右はP2158m。
 天池の周りも小さなお花畑になっている。加賀室(天池室)跡の石積みもが残っている。

天池

「加賀室(天池室)跡」の案内板
 P2158mから下りきった鞍部が油池である。ここから長坂で四塚山まで高度差約500mの登りである。木陰もなく辛そう。

長坂と四塚山

油池 正面は白山釈迦岳
 水場は南側の沢の源頭で、油池の木道を経て藪を漕いで5分ほど下る。

油池

油池の水場
 夏山の名物、ガスが湧いてきた。断続的に稜線を乗越していく。ガスに包まれたら前進、日が射したら休憩を繰り返しながら、四塚山に到達する。広い山頂にはチングルマが咲き誇っていた。

七倉山
 既に13時を過ぎていた。ガスに覆われ展望も期待できないので大汝峰往復は取り止める。七倉の辻で雪渓の雪を袋に詰めビールを冷やす。

七倉の辻

東側は火山の雰囲気 @七倉山の下り
 七倉山から小桜平まで距離はあるが、”楽々新道”の名の通り歩き易い道である。斜面に広がるお花畑を愛でながら下っていく。

P2415mは山腹を巻いている

楽々新道と岩間道の分岐
 岩間道を右に分け、左手に下っていくと視界が開けてくる。平坦地の中に赤い屋根の小桜平避難小屋がポツンと建っている。小屋は外見は老朽化が目立つが、内部は良く手入れされている。厚手の銀マットが敷き詰められていて快適だ。毛布と枕が部屋の隅にキチンと整頓されていた。
 雪で冷やしたビールが旨い!最後の2本を飲み干す。用無しになった雪は融かして飯炊きに使う。小屋近くにあるはずの水場は確認できなかった。明日の行動水はまだ1gあるので問題ないのだが・・・。

小桜平

小桜平避難小屋
【7/29(月) 晴れ、微風】
 清々しい小桜平の朝、心地よい目覚めは5時過ぎだった。寝坊した。(^_^;
長丁場の坦々とした下り道だが適度に急下降もあり、何とか退屈せずに下り切った。室堂から一日で下るとなると、結構辛いものがある。たしかに膝が”ガクガク”になる楽々新道かも知れない。
 登山口から新岩間温泉までは未舗装の林道を行く。山崎旅館でゆったりと温泉に浸かり、サッパリして家路に着く。

楽々新道登山口

初日に歩いた一里野に続く林道
【花のアルバム】
名前が不確かなものも含め38種類掲載しました。

マイズルソウ

ニッコウキスゲ

カライトソウ

オタカラコウ

イワイチョウ

???

???

チングルマ

ハクサンコザクラ

コイワカガミ

モミジカラマツ

ハクサンフウロ

タカネニガナ

クロユリ

アオノツガザクラ

ヨツバシオガマ

イワオトギリ

ミヤマリンドウ

マツムシソウ

ゴゼンタチバナ

キオン?

クルマユリ

キヌガサソウ

ハクサンシャクナゲ

ミヤマダイコンソウ

イワギキョウ

ミヤマダイモンジソウ

ハクサンイチゲ

???

ウラジロタデ?

ミヤマコウゾリナ

ミヤマキンバイ

ヤマハハコ

ミヤマトウキ

タカネナデシコ

???

?アジサイ

ツリガネニンジン
【感想】
 時間切れで白山本峰は断念しましたが、期待以上にたくさんのお花に出逢え、しかも山中で出逢ったのは8人だけで静かな山旅を楽しめました。この時期でも室堂周辺の喧騒が嘘のような静かな白山が楽しめるお勧めのコースです。

【残雪期の下見結果】
通行困難ではないが慎重な行動が必要な思われる箇所は3ヶ所ある。
@美女坂が急斜面の直登になる。
A長坂(四塚山登り)が一部ナイフリッジになる。
B見返坂が急斜面の下りになり、またナイフリッジになる。
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