笈ガ岳(1841m)冬瓜平コース(登頂)

◆ 山行記録

山行概要

山行日 2003年4月26日(土)〜28日(月)
前夜発1泊2日(テント泊)

白山の朝景 @P1312mテント場  拡大
天気  27(日):晴れ、弱風
 28(月):快晴、弱風
コース概要 中宮発電所---山毛欅尾山---冬瓜平---笈ガ岳(往復)
装備 21kg(テント泊+雪山装備)
食料 夕・朝食+行動食2食+水(1リットル)
同行者 M.R嬢、M.Y氏、Y.M嬢(OAC会員3人)
企画 笈ガ岳残雪期登頂

行動記録

【4/26(土) 晴れ、微風】
岩津市民センター(2000) === 豊田東IC(2008) === 一宮JCT(2042) === 長良川SA(2102,2127) === 白鳥IC(2200) === 勝原駅(2250)TS1

就寝(000)
【4/27(日) 霧のち晴れ、弱風】
起床(500)

TS1(535) === 一里野スキー場北竜会館西隣PKG(,702,800) --- 中宮発電所登山口(823) --- 導水管横平坦部(842,852) === 貯水池(906) --- 杉林下急登途中(946,958) --- 杉林(1003) --- 山毛欅尾山の肩急登手前平坦部(1036,1057) --- 山毛欅尾山(1145) --- 山毛欅尾山東(1155,1245) --- C1220m平坦部(1314,1330) --- P1271m(1348,1405) --- P1312m手前(1445,1455) --- P1312m(1510)TS2

就寝(2015)
【4/28(月) 快晴、弱風】
起床(330)

TS2(535) --- 冬瓜山分岐(617) --- 冬瓜平(625,632) --- P1640m北小鞍部(750,815) --- 県境尾根分岐(840) --- 笈ガ岳(913,942) --- P1640m(1031,1043) --- 冬瓜平(1115,1127) --- 冬瓜山分岐(1153) --- P1418分岐(1215) ---   P1312mTS2(1228,1400) --- P1271m(1437,1453) --- 山毛欅尾山東(1545,1557) --- 山毛欅尾山(1604) --- 杉林(1640,1650) --- 貯水池(1720) --- 尾根下降点(1730,1740) --- 発電所登山口(1747) --- 北竜会館西隣PKG(1816,1835) --- 一里野温泉「天領」(1840,1943) === 福そば(2043,2120) === 白鳥IC(2100) === 関SA(2300,2330) --- 豊田東IC(018) === 岩津市民センター(025)

笈ガ岳 行程図
この画像は国土地理院発行の数値地図25000金沢を使用して編集しました。

◆ 山行資料

各種機関 (役場、医療、警察、消防、交通)

尾口村役場 07619-6-7011 金沢市消防本部 076-224-1119
鶴来警察署 07619-2-1161 勝山温泉センター水芭蕉 0779-87-1507
白山自然保護センター 07619-5-5321 福そば陽明店 0779-66-6060
深谷病院 0779-88-0011 勝山タクシー 0779-88-0251
木下病院 0779-87-3333 中宮温泉くろゆり荘  07619-6-7955
たけとう病院 0779-88-6464 温泉センター 天領  07619-6-7846

◆ 日誌と写真

行動日誌

【4/26(土) 晴れ、微風】
 G/W初日なので道路混雑を心配していたが杞憂に終わった。スキーシーズンを終えた中部北陸道は通行車両も疎らで長良川SAも気の毒なくらい閑散としていた。予定通り、毎度お世話になる勝原駅に着いた。さっそくM.R嬢ご持参”蛸”を肴に軽く一杯やり、明日からの好天気を期待して早々に仮眠する。

【4/27(日) 朝靄のち晴れ、弱風】
 朝靄の中をR158、R157と走るうちに上空は青空に変わる。手取湖を過ぎ瀬戸野手前信号で右折、トンネルを抜け最初の交差点を右折して中宮温泉(白山スーパー林道)に向かう。道路上には雪は全くない。白山一里野スキー場のゲレンデ上部に少し名残の雪が見られる程度である。北竜会館西隣の駐車場に車を置き、中宮発電所の登山口まで歩く。

朝靄のJR勝原駅

北竜会館西隣の駐車場(トイレはスキー場施設にあり)
 中宮発電所に下る階段の手前に10台ほどの駐車スペースがある。4月中旬は残雪のため使用できなかったのに、2週間で随分変わるものだ。「立入り禁止」の看板がある吊橋を渡り、中宮発電所の脇を通り林道に上がると登山口がある。
※もう一つアルペンガイドで紹介されている登山口がある。中宮温泉スキー場から笥笠(すかさ)中宮神社の前を通り尾添(おぞう)川の右岸に付けられた林道を詰めた所にある駐車場から更に山腹にジグザグに付けられた林道を上り導水管脇の階段を登って貯水池に至るルートである。車が入れば、こちらの方が楽である。

中宮発電所手前の駐車場(4月中旬は残雪で使用不可)

中宮発電所への吊橋(「立入り禁止」の看板あり)
 林道を更に30mほど進むと導水管に沿った階段がありここからも登れるが、手前の登山口の方がジグザグに付けられた道で登り下りとも歩き易い。山腹を登り詰め尾根に出ると反対側に雄谷が見える。しばらく行くと導水管に沿った階段道に合流する。導水管の下を潜り、導水管の右側の階段を登っていくと貯水池に着く。

中宮発電所登山口(導水管横の階段より歩き易い)

貯水池(導水管の上部)
 貯水池の周りには、カタクリが咲き始めていた。山菜のコゴミも美味しそうに育っていた。山毛欅尾山まで登りが続き辛いが、道端のスミレ、キクザキイチゲ、イワウチワ、ショウジョウバカマなどが気を紛らしてくれる。額に汗が滲む頃、左手に真っ白な大笠山が見えてくる。”杉林”を過ぎる辺りから次第に残雪の上を歩くようになる。

貯水池から20分ほど登ると真っ白な大笠山が見える

杉林を過ぎると残雪を歩く
 山毛欅尾山の肩まで登ると笈ガ岳と大笠山がよく見える。まだまだ道程の遠さを感じる。

大笠山と笈ガ岳 @山毛欅尾山の肩(C1250付近)
 
山毛欅尾山への登り
 山毛欅尾山は絶好の白山展望台である。新人歓迎会で来ているパーティが、真っ白な白山を眺めながら優雅に”焼肉”を楽しんでいた。広い山頂の東端で我々も昼食を摂る。M.Y氏が歩荷してきた具沢山のチャンポン麺をいただく。

白山 @山毛欅尾山(1365m)

昼食はチャンポン麺 @山毛欅尾山東
 山毛欅尾山の山頂よりこちら東端の方が眺めがよい。遮る木立ちもなく白山の裾野までよく見える。

白山 @山毛欅尾山東
 今日のテント予定地冬瓜平はまだ遠い。残雪が疎らになった稜線を、雪の切れ目、ブリッジに注意しながら進む。幸いワカン無しで歩けるので助かる。

雪の切れ目、ブリッジに注意して稜線を行く

山毛欅尾山からの稜線上は残雪が疎ら
 天気が安定しているのでテン場を展望のよいP1312mに変更する。ブナ林の冬瓜平も”癒し”のテント場として素晴らしいが、白山が眺めれれるここは昨年途中敗退した時に目を付けていたお気に入りの場所である。

一足ごとに笈ガ岳が近くなる @P1312への登り

展望良好のテント場 @P1312m
【4/28(月) 快晴、弱風】
 3:30起床。テントから頭を出し空を見上げる。満天の星!にニンマリ。朝食を終え、ピストン装備を整える。安全のためアイゼンを装着しピッケルを携行する。

白山の朝景 @テント場
 風も弱く半袖Tシャツ1枚でも寒くはない。雪は締まっているが凍ってはいない。アイゼンを効かし快調にP1418に登っていく。冬瓜山への尾根道と分かれ山腹をトラバースして冬瓜平に向う。ブナが疎らに生える明るい林はのんびりとした気分にしてくれる。

P1312mの下り(安全のためアイゼン装着)

笈ガ岳 @冬瓜平
 笈ガ岳を正面に仰ぎながらルンルン気分で一歩一歩近づいて行く。しかし、シリタカ山近くで緊張が走る。冬瓜山からシリタカ山の北側は急斜面で雪崩に注意が必要である。

笈ガ岳 @冬瓜平

冬瓜山からシリタカ山の北斜面は雪崩に注意
 雪崩痕の残る小さな沢を2本越えて、シリタカ山北の小ピークP1640mへの尾根に取り付く。

雪崩痕2箇所をトラバースする(要注意!)     

笈ガ岳(1841m) @P1640mへの登り 拡大
 笈ガ岳を左に見ながら、P1640mへの急斜面を登り、ピーク手前で左に巻いて行く。

P1640mへの登り(急登)

P1640mピーク手前でトラバース
 P1640mから北に下った小鞍部で一息入れる。笈ガ岳まであと少しである。行動食を摂りながら、先行者を観察し県境尾根に出るルートを確かめる。

笈ガ岳と県境尾根へのルート @小鞍部

余裕のポーズ、笈ガ岳は近い @小鞍部
 県境尾根に近づくにつれ、シリタカ山に隠れていた白山が姿を現して来る。

妙法山(1776m)、三方崩山(2059m)、間名古ノ頭(2124m)、白山(2702m) @県境尾根への登り

白山(2702m)とシリタカ山(1699m) @県境尾根への登り
 県境尾根に近くなると左にトラバース気味に行き、最後は笹と潅木のブッシュを漕ぐ。

県境尾根への登り(左にトラバース気味に行く)

県境尾根への登り(最後はブッシュを漕ぐ)
 県境尾根に出ると岐阜県側にはタップリと雪が残っている。雪庇は既に落ちているので心配はない。

小笈(岐阜県側は残雪豊富、雪庇は落ちている)
 小笈に登れば笈ガ岳は目の前にある。一旦下るが苦もなく登り返し笈ガ岳山頂に到達する。感激の登頂に全員で握手する。

笈ガ岳(1841m) 右奥は大笠山

感激の笈ガ岳(1841m)山頂
 時間の許す限り展望を楽しむ。文字通り360度の大展望である。

白山(2702m) @笈ガ岳

県境尾根と北部縦走路 @笈ガ岳

大笠山(1822m) @笈ガ岳

人形山と三ガ辻山 @笈ガ岳
 名残惜しいが帰路の長丁場を考えるとそう長居は出来ない。登頂達成で足取りも軽く、しばし県境尾根の稜線漫歩を楽しむ。

白山(2702m)とシリタカ山(1699m) @小笈の下り
 往路と同じルートを辿る。シリタカ山北斜面の雪崩痕を通過し冬瓜平に着くとようやく緊張感が解れる。

シリタカ山北P1640mへの登り返し

シリタカ山北斜面の雪崩痕を通過
 P1312mのテン場に戻りテントを撤収する。P1271mで笈ガ岳登頂の喜びを反芻し余韻を味わいながら帰路に着く。

笈ガ岳 @P1271m

笈ガ岳を振り返り・・・ @P1271m

大笠山(1822m)、笈ガ岳(1841m)、冬瓜山(1627m) @P1271m
 【自然観察】

カタクリ 貯水池から杉林まで群生

カタクリ 往きは目立たなかったのに帰りは満開

イワウチワ

イワウチワ

マンサク

マンサク
【感想】
 昨年、本年4月と二度の途中敗退の後、ようやく三度目の正直で登頂を果たしました。行程が長くきついですが、それを凌ぐ感動を与えてくれました。健脚の方には是非ともお勧めしたいコースです。
 Topページ「アルプスの恋歌」へは、http://www.lares.dti.ne.jp/~k-hataをURL入力して戻って下さい。