野伏ヶ岳(1674m) 雪上訓練+登山&山スキー

◆ 山行記録

山行概要

山行日 2004年3月13日(土)〜14日(日)
1泊2日(テント泊)

野伏ヶ岳(1674m) @和田山牧場跡 拡大
天気  13(土):晴れ時々曇り、弱風
 14(日):快晴、微風
コース概要 上在所---和田山牧場跡TS---野伏ヶ岳(周回)
装備 23kg(テント泊+雪装備+山スキー)
食料 夕・朝食+行動食2食+水(1リットル)
同行者 9人(OAC会員)
企画 雪上訓練+登山&山スキー

行動記録

【3月13日(土)、晴れ時々曇り、弱風】
旧岡崎市民病院PKG(505) === 岡崎IC(510) === 長良川SA(610,630) === 白鳥IC(710) === 道の駅「白鳥」(720,735) === 上在所(815,850) --- 和田山牧場TS(1115)
雪上訓練(1300〜1600):アイゼン登下行、滑落停止、滑落確保、ビーコン操作

就寝(1930)
【3月14日(日)、快晴、微風、0℃@野伏ヶ岳】
起床(430)

TS(630) --- 北東尾根乗越(705,710) --- 野伏ヶ岳(915,940) --- TS(1040,1230) --- 上在所(1415,1440) === 満天の湯(1455,1610) === 白鳥IC(1635) === 岡崎IC(1950) === 旧岡崎市民病院PKG(1955)

野伏ヶ岳 行程図
この画像は国土地理院発行の数値地図25000金沢、岐阜を使用して編集しました。

◆ 山行資料

各種機関 (役場、医療、警察、消防、交通)

白鳥町役場 0575-82-3111 白鳥町自主運行バス 0575-82-3111
八幡警察署 0575-67-0110 白山交通(株) 白鳥町 0575-82-2226
長滝警察官駐在所 0575-85-2035 道の駅「白鳥」 0575-85-2747
郡上広域連合消防本部 0575-67-1127 天然温泉「満天の湯」 0575-86-3487
国民健康保険白鳥病院 05758-2-3131    
白鳳会鷲見病院 05758-2-3151    

◆ 日誌と写真

行動日誌

【記録概要】

 昨年4月MML会員のH.K氏の企画で「野伏・薙刀スキーツアー」に行った。和田山牧場跡まで林道が利用でき比較的アプローチがし易く、しかもタップリの雪が期待できることから、OACの雪上訓練をやってみようと考えていた。奥美濃地方のスキー場情報を手がかりに実施時期を3月中旬と決めた。
 気温が高めで標高も無いので”雪面の固さ”は少々足りなかったが、予定していた雪上訓練をこなす事が出来た。翌日も快晴に恵まれ、春を感じさせる暖かな野伏ヶ岳山頂で360度の展望を満喫した。ダイレクト尾根の降りでは、山スキー隊は豪快な滑降を、登山隊はシリセードを楽しんだ。
 しかし、この時期”雪崩”には要注意である。昨年底雪崩を起こしていた箇所に、今回の行動中、雪面亀裂が発生するのを確認した。
【3月13日(土)、晴れ時々曇り、弱風】

 5時岡崎を出発、すぐに夜が明けてくる。上天気予報に誘われてかシーズン終わりのスキーを楽しもうとする車が多い。長良川SAを過ぎて1車線になってから2度ほど詰まることがあったが、ほぼ予定通り白鳥ICを降りる。道の駅「白鳥」で中津川から駆けつけたY.Nさんと合流し上在所に向かう。檜峠を越える道路もシッカリと除雪されており心配なく走行できた。白山中居神社の駐車場に車を止める。完全には除雪されておらず、行儀良く止めれば7台位は入れそう。ここには清潔に保たれた水洗トイレがある。ありがたいことだ。

白山中居神社の駐車場 @上在所

白山中居神社の駐車場 @上在所
 雪山テント泊にスキーを担いだ重装備で出発する。「石徹白の大杉」に至る石徹白川左岸の林道は「工事通行止め」で頻繁にダンプが往来していた。ゲート手前で左に入り、石徹白川岸に下りる。橋の手前に除雪された駐車余地(3台)、橋を渡った所にも駐車余地(7台)がある。

野伏ヶ岳登山者駐車場 @石徹白川の左岸

野伏ヶ岳登山者駐車場 @石徹白川の右岸
 この先は車の幅だけ除雪された林道が続くが、すぐに「工事通行止め」となっている。

高さ2mの雪の壁の間を行く

「左は工事中、登山道は右」という意味か?
 小白山谷に架かる橋を渡って右にカーブすると正面に雪の壁が立ちはだかる。除雪終点で、ここからは2mの雪に覆われた林道を歩くことになる。

小白山谷を左岸に渡ると・・・

すぐに除雪終点となる
 タップリの雪に安心してスキー隊は早々に重荷のスキーを下ろし履くことにした。登山隊はそのままワカン無しで歩くが、良く締まっているので沈むこと無く快適である。

スキー隊は”担ぐ”より”履く”を選択
 
登山隊はワカン無しで快適に歩く
 約2時間で和田山牧場跡に入る。入口左手にあるはずの石碑は完全に雪に埋もれている。
ここまでスキーの障害となるような倒木や路面露出も無く、帰りは林道滑りが十分に楽しめそうだ。

登山隊を追ってスキー隊が和田山牧場に入る

額に汗するスキー隊
 広々とした雪原の先には真っ白な野伏ヶ岳と薙刀山が聳え、雪原を取り囲むように白山南禅定道の峰々が連なる。まるで別世界に入り込んだようだ。
野伏ヶ岳 薙刀山

野伏ヶ岳(1674m)と薙刀山(1647m) @和田山牧場跡
 風の当たらない場所を選んでテントを設営する。雪が締まっているので整地は簡単だ。時折強い風が吹くので、練習を兼ねて雪のブロックで風避けを作る。

テント場 @和田山牧場跡

トイレ @和田山牧場跡
 テント場近くの急斜面を選んで雪上訓練を行う。ここからはベテランのI.KさんとT.Nさんに指導をお願いする。アイゼン歩行、キックステップ、斜登下行時のピッケルの持ち方、滑落停止、滑落確保を指導いただき何度も繰り返して体に覚えこませる。

滑落停止訓練

滑落停止訓練

滑落者制動訓練

滑落者制動訓練
 15時過ぎにテント場に戻る。傾きかけた陽を受けて陰影がハッキリした野伏ヶ岳の雄姿が素晴らしい。
野伏ヶ岳 薙刀山

雪上訓練を終えてテント場に戻る
 テント場に戻りビーコン訓練を行う。2組に分かれて埋めたビーコンを探す。信号強度で方角を特定し、2組の交点付近でゾンデ棒代わりの赤旗を突き刺して見つけ出す。結構時間がかかることを実感する。

ビーコン訓練

ビーコン訓練
 3時間の訓練を終えれば、あとはいつもの”居酒屋”モード。今夜のメインは、なんと”卵とじ煮カツ丼”であった。食当さんが自宅で人数分のカツを揚げてきてくれた。感謝!感謝!

【3月14日(日)、快晴、微風、0℃@野伏ヶ岳】

 4:30起床、暖かな夜明けだ。外は”満点星”。野伏ヶ岳からの展望が楽しみだ。牧場内の小川はまだ完全に雪に覆われており、テント場から真っ直ぐに北東尾根乗越を目指す。早朝にもかかわらず雪面は氷化していないので、昨日習ったキックステップを利かせて急登をこなす。

北東尾根に向かう

急登はキックステップを利かして
 昨日の雪上訓練中に発生した雪面亀裂を北東尾根乗越から確認する。昨年4月には底雪崩が発生していた箇所だ。今日も気温が高くなりそうなので午後からは特に注意が必要だ。

薙刀平下部の雪面に亀裂が・・・

薙刀平下部の底雪崩痕(03年4月撮影)
 周囲の山々の朝の表情変化をを味わいながら、急斜面の北東尾根を登る。

朝の大日岳 @北東尾根

元気に先行する女性たち @北東尾根の登り

独りルートを刻む若手ホープY.Nさん

北東尾根は結構急登が続く
 高度を稼ぐに連れ、遠くの山々が見えてくる。快晴なのに”春霞”がかかって遠望はきかないのが残念だ。

<北東〜東方面> 白山南禅定道の山々が連なる
 新調したカービング山スキーにシール幅が足りなくて苦労していたI.Kさんは、とうとうスキーを担いで登ることになった。ダイレクト尾根とのジャンクションを過ぎれば山頂は近い。この辺りは初級者でも気持ちよく滑れそう。

スキーを担いで急登に喘ぐ

野伏ヶ岳山頂までもう少し
 テント場から約2時間、一汗かいて野伏ヶ岳山頂に至る。行動食を食べながらユッタリと360度の大展望を楽しむ。写真には上手く撮れなかったが、別山の雄姿が我々を魅了した。近くの小白山も登高欲を掻き立てるに十分な存在感がある。

野伏ヶ岳(1674m)の山頂

野伏ヶ岳山頂は360度の大展望

<南西方面> 小白山(1609m)と荒島岳(1524m) @野伏ヶ岳

<北西方面> 経ヶ岳(1625m)、赤兎山(1629m)、大長山(1671m) @野伏ヶ岳

<北〜北東方面> 別山の左手奥にうっすらと白山が・・・ @野伏ヶ岳

M.Oさん

E.Hさん

K.Hさん

M.Iさん(タマちゃん)
 いよいよスキー隊が楽しみにしていた野伏ヶ岳からの滑降の時間。登山隊を尻目に優雅にジャンクションまで滑って行く。

山頂からダイレクト尾根JCTへの滑走

スキー隊を追いかける登山隊
 スキー隊の華麗な滑降(格好)を撮ろうと、一足先にシリセードで滑り降りてカメラを構える。

シリセーダースを避けながらH.Iさん

勢いよく谷底を目指す?M.Iさん

担いだ苦労が報われたI.Kさん

短いスキーを巧みに操るT.Nさん

ワカンを着けたままでシリセードするY.Nさん

シリセーダースM.Oさん、K.Hさん、E.Hさん

まだまだシリセードが楽しめます。

ダイレクト尾根を歩く
 山スキーとシリセードに満足してテント場に戻る。予定より早いので、お茶を沸かしてのんびりと談笑しながら昼食をとる。

帰り支度前の寛いだテント場
 12:30、予定通りテント場を出発し帰路につく。重荷を担いだスキー隊は何度もバランスを崩して転びながらも除雪終点まで無事に滑り降りた。

野伏ヶ岳の堂々とした姿を見納めて

和田山牧場跡を抜けて帰路につく
 雪融けの渓流に釣り糸を垂れる人の姿と、川面に残された面白い雪塊を見て”春近し”を感じた。

渓流には釣り人が

今にも滑り落ちそうな雪塊
【感想】
 昨年訪問時に想い描いた通りの山行ができました。アプローチが楽で、初日に雪上訓練、二日目に野伏ヶ岳登頂が計画できる素晴らしいフィールドです。
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