別山(2399m)−千振尾根〜砂防新道−

◆ 山行記録

山行概要

山行日 2004年7月23日(金)〜25日(日)
白山 @油坂ノ頭
天気 快晴のち曇り、微風
コース概要 7/23 市ノ瀬--千振尾根避難小屋TS1
7/24 TS1--御舎利山--別山(往復)--南竜ガ馬場TS2
7/25 TS2--展望歩道--室堂--エコーライン--砂防新道--別当出合
装備 21kg(ツェルト携行避難小屋泊)
食料 夕朝食2日,行動食3日,水(4.5L),B(2.1L)
同行者
企画 北部周回計画阻まれ、市ノ瀬へ・・・

行動記録

【7/23(金) 曇り、無風】
岡崎IC(420) === 長良川SA(520,540) === 白鳥IC(610) === 道の駅「九頭竜」(650,655) === 勝山FM(730,750) === 県道53号ゲート(850,935) === 市ノ瀬(1025,1110) --- 猿壁堰堤(1140) --- 下の水場(1220,1230) --- 上の水場(1255,1305) --- 白山釈迦ガ岳展望台[C1485m](1345,1405) --- 水場[C1715m](1435,1445) --- 千振尾根避難小屋(1550)TS1
就寝(1900)
【7/24(土) 快晴、午後雷雨、微風】
起床(300)
TS1(415) --- 御舎利山(605,610) --- 別山(640,730) --- 天池(940) --- 油坂ノ頭(1005) --- 赤谷(1035,1105) --- 南竜ガ馬場(1130)TS2
就寝(2030)
【7/25(日) 晴れ、微風】
起床(500)
TS2(630) --- アルプス展望台(725,730) --- 平瀬道分岐(815,820) --- 室堂(830,835) --- エコーライン分岐(850) --- 南竜ガ馬場道合流(920) --- 甚之助ヒュッテ(940) --- 中飯場(1025) --- 別当出合(1055,1100) === 市ノ瀬(1120,1135) === 展望の湯「御前峰」(1150,1230) === 福そば(1310,1335) === 白鳥IC(1445) === 関SA(1535,1545) === 岡崎IC(1645)

別山千振尾根〜砂防新道 行程図 (※初めてGPSの軌跡をプロットしてみました。一部誤差あり)
この画像は国土地理院発行の数値地図(地図画像)を使用して編集しました。

◆ 山行資料

各種機関 (役場、医療、警察、消防、交通)

白峰村役場 0761-98-2011 白山自然保護センター 0761-95-5321
鶴来警察署 0761-92-1161 白山室堂(観光協会) 0761-93-1001
白峰駐在所 0761-98-2034 福そば「陽明店」 0779-66-6060
公立鶴来総合病院 0761-92-1250 金沢市消防本部 076-224-1119
新村病院(鶴来) 0761-93-0100 白山天望の湯 0761-98-2010

◆ 日誌と写真

行動日誌

【7/23(金) 曇り、無風】
 新岩間温泉に車を止めハライ谷まで戻り檜新宮参道から入山し、奥長倉山避難小屋、小桜平避難小屋に泊って岩間道で新岩間温泉に下る計画で出かけた。一里野で国道360号線から県道53号線に入るのだが、入口ゲートが閉鎖されていた。「ハライ谷橋が落下の危険があるため、当分の間通行止にします。」と書かれている。通りかかった工事関係者に尋ねると「昨日、通行止が決まった。」とのこと。先の豪雨で福井市内は大きな水害被害を蒙ったが、爪痕は白山山麓にまで及んでいたのだ。

新岩間温泉に至る「県道53号」は通行止

「ハライ谷橋」に落下の危険あり
 現場まで900mということなのでカメラを持って徒歩で確認に行く。橋は無傷だが橋脚が損壊しているようで、多数の支柱で応急処置が施されていた。

橋脚が損壊している模様の「ハライ谷橋」

支柱で応急補強されていた
 ついでに檜新宮参道の登山口まで足を伸ばす。登山道入口は草が繁茂し、利用者の少なさを感じた。また登山者用?の駐車余地はロープが張られ、駐車が規制されているように見受けられた。

草が繁茂した「檜新宮参道」登山口

「檜新宮参道」登山口の駐車余地(ロープで規制?)
 当初計画は断念せざるを得なく、急遽変更計画を検討した。一番近い登山口である市ノ瀬に向かう。ここを起点に周回コースを選ぶ。

閑散とした市ノ瀬の駐車場(下山時は満車)

白山ビジターセンター
 砂防新道に続く別当出合の新しい吊橋は開通前なので、市ノ瀬の駐車場は閑散としていた。ビジターセンターに立ち寄り登山届に記入する。管理人さんが”県道53号線通行止”の登山道情報を掲示板に張っていた。

登山道情報の掲示板

今張られたばかりの”新情報”
 別当出合への道と別れ、右手の工事用道路に入る。暫く行くとゲートがあり締まっているが脇を通って行く。
 花の写真を撮りながらユックリと歩く。30分ほどで猿壁堰堤に着く。「別山8km、チブリ尾根避難小屋5.2km、市ノ瀬1.4km」と書かれた道標があり、ここから山道に入る。

チブリ尾根登山口(猿壁堰堤)

登山口前の休憩ベンチ
 緑の濃いブナ林を行く。登山道は良く踏まれており迷うようなところはない。「下の水場」は水量豊富で、水しぶきが清涼感を与えてくれる。乾いた喉を潤し、ポリタンを満タンにする。チブリ尾根避難小屋に水場はないので、明日の行動水まで担いで行かねばならない。途中2箇所の水場があるが、確実に水が得られるとは限らない。

明るいブナ林を行く

水量豊富な「下の水場」
 心配をよそに、「水飲場」標識のある「上の水場」は十分な水量があった。

「水飲場」標識のある「上の水場」

十分な水量あり
 尾根筋に出ると左手に白山釈迦ガ岳が望めるようになるのだが夏山特有の午後からのガスが濃く覆っている。尾根筋の水場も今日は十分な水量があったが、いつもあてにしてはいけない。

白山釈迦ガ岳展望台

今日は水量のある尾根筋の水場
 C1760m辺りで一旦尾根を外れ南に山腹を巻き、C1820mで再び別の尾根に取り付く。この辺りはオオバギボウシが目立つ笹原が広がる。笹原を50mほど登りきれば白山への展望が開けるはずなのだが、やはりガスに包まれ優美なシルエットすら拝めない。
 16時前に小屋に到着。先着の奈良からのご夫婦と同宿する。

オオバギボウシが目立つ笹原

千振尾根避難小屋
【7/24(土) 快晴、午後雷雨、微風】
 3時起床、満天の星に元気付けられて出発の準備を急ぐ。4時15分、ヘッドランプを灯して歩き始める。足元を照らすというより”熊さんに存在を知らしめる”ためである。1時間50分のユックリとしたペースで御舎利山に到着する。頭上は快晴なのに山には薄く靄がかかり遠望はかなわない。加越国境稜線ですらハッキリとは確認できない。

白山(2702m) @御舎利山

別山(2399m) @御舎利山
 別山に登り、折り返し南竜ガ馬場まで縦走する。お花の写真を撮りながら半日かけてのノンビリ縦走である。

別山石室

別山とカライトソウ
 別山山頂では1時間近く白山と対座する。ここから眺める白山の姿は大のお気に入りなのだ。

別山(2399m)山頂

別山神社

白山と御舎利山(手前) @別山

三ノ峰(2128m) @別山
 次から次へと現れるお花をカメラに収めながら、一歩一歩憧れの白山に近づいて行く。

チングルマのお花畑

白山(2702m)

ニッコウキスゲのお花畑

コバイケイソウのお花畑
 振り返る度に、意外にも御舎利山の存在感が増してくる。チブリ尾根が突き上げた単なるピークなのだが、別山を隠し堂々とした山容に感じられる。

大屏風ノ頭と御舎利山(中央奥)

大屏風ノ頭と御舎利山(中央奥)

白山(2702m) @大屏風
 大屏風付近は東側のガレに注意しよう。登山道の直近までガレている。天池は絶好の休憩スポットである。

大屏風付近は東側のガレに注意

天池と大屏風ノ頭
 油坂ノ頭を下りはじめると南竜ガ馬場が見えてくる。弥陀ヶ原、室堂に上がる3本のルートも良く分かる。明日は展望歩道で室堂に上がり、エコーラインを下るつもりだ。

白山と南竜ガ馬場 @油坂ノ頭(2256m)
 赤谷の渡渉点でランチタイム。ついでにビールも冷やしておく。

赤谷の渡渉点でビールを冷やして・・・

南竜ガ馬場はもう直ぐそこだ
 登り切ったところから木道が始まる。南竜ガ馬場はもう直ぐそこだ。
 当初計画では避難小屋泊まりだったのでツェルトしか携行しておらず、平瀬道を登ってお花松原を往復してくるK.M、K.Aさんが予約している貸テントに居候を決め込む。お蔭で、激しい雷雨で水浸しにもならず、豪華な夕食にもありつけた。貸テントを利用するなど軽量化を極めているのに、二人が運び込んだ食料はずっしりと重かった。

セントラルロッジ(左)と南竜山荘(右上)

南竜ガ馬場の貸テント(4,700円/3人)
【7/25(日) 晴れ、微風】
 山頂で”お日の出”を拝むパーティであろうか、未明(下界では深夜かな?)から賑やかに行動が始まった。眠りを邪魔されたテントから”怒りの声”がとんでいた。夏山なので6−2(6時就寝、2時起床)はおかしくないが、静かに出発できる”力”は備えたいものだ。
 6時半、朝露に濡れた瑞々しいハクサンコザクラに見送られ、朝寝坊3人組が展望歩道へと出発する。

ハクサンコザクラのお花畑

展望歩道を行く
 展望歩道は室堂まで距離は長いが傾斜は緩やかである。”お日の出”を済ませ南竜ガ馬場に戻る早起き組の人たちとすれ違う。少々気恥ずかしい。

南竜ガ馬場は眼下に・・・

アルプス展望台
 樹林帯を抜けるとアルプス展望台に到着する。生憎今日も遠望は利かない。お花を愛でながら登り続ける。白山御前峰が見え出すと平瀬道分岐は近い。ここで二人と別れ、独り室堂に向かう。

白山御前峰(2702m)が間近に・・・

左:室堂、右:平瀬道
 室堂センターを通り抜けて、五葉坂を下り弥陀ヶ原に出る。9時前なのに既に下りの行列ができつつある。もちろん登りの列も続く。

賑わう室堂センター

白山比盗_社と御前峰(2702m)

五葉坂と弥陀ヶ原

コバイケイソウのお花畑
 南竜ガ馬場道合流から別当出合まで、幸いにも長い渋滞の列に巻き込まれることもなくノンストップ1時間半で下れた。新しい”頑丈な”吊り橋を渡り初め、休む間もなく直ぐのバスに飛び乗った。

別当出合の新しい吊橋

別当出合の新しい吊橋

別当出合の新しい吊橋

別当出合センター
【自然観察】
不正確なものもあります。予めご了承ください。

エゾアジサイ

エゾアジサイ

ヨツバヒヨドリ

ヨツバヒヨドリ

ヤマブキショウマ

ヤマブキショウマ

サワヒヨドリ

サワヒヨドリ

コウゾリナ

コウゾリナ

カニコウモリ

カニコウモリ

ミヤマコウゾリナ

ミヤマコウゾリナ

シモツケソウ

シモツケソウ

ミヤマコゴメグサ

ミヤマコゴメグサ

?−3

?−3

ヤマハハコ

ヤマハハコ

イワオトギリ?

イワオトギリ?

ササユリ

ササユリ

カライトソウ

カライトソウ

モミジカラマツ

モミジカラマツ

オトギリソウ

オトギリソウ

ハクサンシャクナげ

ハクサンシャクナげ

ミヤマアキノキリンソウ

ミヤマアキノキリンソウ

チングルマ

チングルマ

チングルマ

チングルマ

コバイケイソウ

コバイケイソウ

ヨツバシオガマ

ヨツバシオガマ

ミヤマダイモンジソウ

ミヤマダイモンジソウ

ウサギギク

ウサギギク

アカモノ

アカモノ

ミネズオウ

ミネズオウ

ミヤマダイコンソウ

ミヤマダイコンソウ

ハクサンイチゲ

ハクサンイチゲ

ハクサンフウロ

ハクサンフウロ

ニッコウキスゲ

ニッコウキスゲ

イブキトラノオ

イブキトラノオ

イワオトギリ?

イワオトギリ?

シロバナニガナ?

シロバナニガナ?

タカネニガナ

タカネニガナ

オンタデ

オンタデ

クルマユリ

クルマユリ

タテヤマウツボグサ

タテヤマウツボグサ

ミヤママツムシソウ

ミヤママツムシソウ

ノアザミ

ノアザミ

イワイチョウ

イワイチョウ

クガイソウ

クガイソウ

マルバダケブキ

マルバダケブキ

オオバミゾホオズキ

オオバミゾホオズキ

ミヤマタンポポ

ミヤマタンポポ

ミヤマキンバイ

ミヤマキンバイ

ハクサンコザクラ

ハクサンコザクラ

シナノキンバイ

シナノキンバイ

コイワカガミ

コイワカガミ

アオノツガザクラ

アオノツガザクラ

ゴゼンタチバナ

ゴゼンタチバナ

ミヤマホツツジ

ミヤマホツツジ

イワオウギ

イワオウギ

ミヤマクロユリ

ミヤマクロユリ

イワギキョウ

イワギキョウ

ヤマガラシ

ヤマガラシ

ミヤマリンドウ

ミヤマリンドウ

センジュガンピ

センジュガンピ

ウバユリ

オウバユリ
【感想】
 花の時期の白山は大賑わいです。新しい吊橋が開通して益々賑わうでしょう。この時期でも別山と南竜ガ馬場の間は比較的静かなお花見が楽しめます。チブリ尾根避難小屋に泊まり、白山の夕景と朝景を楽しめたら最高ですね。
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