大汝峰(2684m) 平瀬道からお花松原

◆ 山行記録

山行概要

報告概要  平瀬道から入り、大倉山避難小屋で一泊し、お花松原下降点手前まで往復してきました。当初はお花松原まで下降する予定でしたが、凍結した新雪の下降路が危険なため上部から俯瞰するに留めました。しかし、素晴らしい快晴に恵まれ、大汝峰から北アなど銀嶺の大展望を楽しむことが出来ました。
山行日 2006年10月7日(土)〜9日(月)
初冠雪の白山 @大倉山避難小屋付近
天気  10/8(日) 霧雨、中風、8℃
 10/9(月) 快晴、微風、6℃
コース概要 平瀬登山口--室堂--大汝峰・お花松原(往復)
装備 21kg(テント携行避難小屋泊装備)
食料 夕食(1),朝食(1),行動食(2),水(4L),B(1.4L)
同行者 M.A(OAC会員)
企画 お花松原のナナカマド紅葉観賞

行動記録

【10/7(土) 小雨、中風】

 岡崎IC(1555) =0:55= 美濃加茂SA(1650,1705) =0:05= 富加関IC(1710)[¥1,350] =0:55= 荘川IC(1805)[¥1,100] =0:30= 白山公園線入口(1835) =0:35= 平瀬道登山口PKG(1910)TS1

就寝(20:30)

【10/8(日) 霧雨、中風、8℃】

起床(6:30)

 TS1(1000) -0:48- 室堂5.9km大白川1km(1048) -0:44- 室堂4.9km大白川2km(1132,1143) -0:42- 室堂3.9km大白川3km(1225,1228) -0:32- 大倉山避難小屋(1300)TS2

就寝(18:30)

【10/9(月) 快晴、微風、6℃】
起床(3:30)

 TS2(510) -0:35- 室堂1.9km大白川5km(545) -0:28- カンクラ雪渓(613,615) -0:30- 平瀬道・展望歩道分岐(645) -0:15- 室堂(700,717) -0:57- 中宮道分岐(814) -0:16- お花松原下降点手前(830,930) -0:17- 中宮道分岐(947) -0:18- 大汝峰(1005,1033) -0:12- 中宮道分岐(1045) -0:40- 室堂(1125,1155) -0:18- 平瀬道分岐(1213) -0:27- カンクラ雪渓(1240) -0:15- 室堂1.9km大白川5km(1255) -0:23- 大倉山避難小屋(1318,1340) -0:21- 室堂3.9km大白川3km(1401) -0:25- 室堂4.9km大白川2km (1426、1432) -0:18- 室堂5.9km大白川1km(1450) -0:20- 平瀬道登山口・大白川温泉(1510,1615) =0:30= 白山公園線入口(1645) =0:20= 荘川そば「蕎麦正」(1705,1730) =0:05= 荘川IC(1735) =1:45[渋滞]= 富加関IC(1920)[¥1,100] =0:50= 岡崎IC(2010)[¥1,350]

行程図

平瀬道からお花松原 行程図 (GPSの軌跡をプロットしてみました。一部データ抜けあり)
この画像は国土地理院発行の数値地図25000を使用して編集しました。

                       天気図    Yahoo!天気情報 過去の天気より転載

【10/6(金) 雨@岡崎】

【10/7(土) 小雨、中風@平瀬登山口】

【10/8(日) 霧雨、中風、8℃@平瀬登山口】

【10/9(月) 快晴、微風、6℃@大倉山避難小屋】

◆ 山行資料

各種機関 (役場、医療、警察、消防、交通)

高山市役所 0577-32-3333 白山自然保護センター 0761-95-5321
荘川支所 05769-2-2211 飛騨荘川観光協会 05769-2-2272
高山警察署 0577-32-0110 大白川温泉 05769-6-1311
平瀬警察官駐在所 05769-5-2261 平瀬温泉 05769-5-2422
高山消防署 0577-32-0119 白山タクシー 05769-5-2341
荘川出張所 05769-2-0055 そばの里荘川「心打亭」 05769-2-3100
大白川野営場 05769-5-2033 荘川そば「蕎麦正」  05769-2-2234

◆ 日誌と写真

行動日誌

【10/7(土) 小雨、中風】

 3連休を利用して、久しぶりに中宮道から入り、ゴマ平避難小屋に2泊して、お花松原のナナカマド紅葉を観に行く予定だったが、台風崩れの低気圧が発達し秋雨前線を刺激する、寒気が入っているとの悪天候予報に、日程・コースとも変更を余儀なくされた。

 出発を1日遅らし天候回復を待って、平瀬道から大倉山避難小屋1泊で、お花松原を往復する計画とした。しかし、岡崎は「えっ!まさか?」と驚くほどの快晴!「こんな筈では・・・」と天候判断に若干の不安を覚える。

 荘川ICを降りてから登山口までコンビニは無いので、岡崎ICに入る前に行動食と今夜と明朝の弁当を買い揃える。渋滞を避けて東海環状道経由で東海北陸自動車道に入る。富加関ICで一旦降りてETCカードを差し替えて再度入る。これにより両区間ETC通勤割引が適用され、岡崎ICと荘川IC間が2450円(通常4000円)となる。

 郡上八幡を過ぎる頃から次第に曇り空となり、荘川ICを降りる頃には小雨が降ってきた。すっかり暗くなった白山公園線を慎重に走り、19時10分、平瀬道登山口の駐車場に着いた。雨は本降りとなってきた。風が吹き肌寒く感じる。大白川ロッジで寝酒に日本酒を買い、暖まってから車内で寝る。


【10/8(日) 霧雨、中風、8℃】

 一晩中、雨は断続的に強く降り、時折強い風も吹いて車が揺れる。起床予定の4時になっても相変わらず降っている。小止みになるまで待つことにする。6時30分、まだ降っているが、明るくなってきたので起きることにする。休憩舎で朝食をとり出発の身支度を始めていると、朝一番の下山者が降りてきた。山頂の様子を尋ねると、昨日は風が強く吹雪模様で、積雪は室堂で30センチ、大倉山避難小屋でも10センチあるとのこと。

 台風一過のようなスッキリした天候回復ではなく、相変わらず降ったり止んだりだが、きりがないので、重い腰をあげ、久々に”制服の”カッパを着用して歩き始める。

平瀬道登山口の休憩舎

平瀬道登山口と水場(案内板の右に蛇口)
 途中、OACのSパーティ4人とすれ違う。一行とは1日違いの同一行程である。情報収集して、余り物の”生卵”をいただいて別れる。

山頂は雲の中、雪が見えている

紅葉し始めた大倉山避難小屋付近
 13時、大倉山避難小屋に着く。山頂は相変わらず雲の中で遅い天候回復に気を揉む。早々と宴会を始める。ジンギスカン風の焼肉を摘みにしてビールを飲む。貰った卵で錦糸玉子を作り、ちらし寿司のトッピングとする。他に同宿者もいないので、小屋内にテントを張って寝る。空間が狭い分だけ暖かい。寝入り端、まだ小雨が降っている。
【10/9(月) 快晴、微風、6℃】

 周りが明るいので焦ってシュラフから出る。煌々とした満月の光が窓から射し込んでいたのだ。3時30分、慌てて起床する。外に出ると、満月ながら満天の星空!快晴である。

 日帰り装備の軽装になって小屋を出る。月明かりはあるものの、樹林の中ではまだ暗い。ヘッドランプを燈しながら行く。次第に東の空が明るく紅くなってくる。

黎明の御嶽山(3067m)

乗鞍岳(3026m)の右からご来光
 刻一刻と変化する東の空を気にしながら歩く。静かな夜明け、ご来光を拝む。僅かな時間だが、雲海が、山が紅く染まる。ナナカマドの紅も一層鮮やかに映える。

雲海が紅く染まる

朝陽でナナカマドが一層鮮やかに
 レインクラスト、ウィンドクラスト、放射冷却、これらが重なってか、この時期としては珍しいくらい新雪が固い。 

登山道に残る新雪

青空、新雪、紅葉、ハイマツが調和して
 凍結した雪道に足元を気にしながら青空に向かって登って行く。

真っ青な天空を目指して

新雪が氷化して冬山の朝の景観
 ナナカマドもハイマツも凍りついた室堂に到着する。沢山の登山客が朝の支度で忙しくしている。アイゼン無しでは御前峰登頂は危なそうだ。

室堂

霧氷が凍りついたナナカマドと別山
 我々は御前峰を巻いてお花松原に向かう。別山、加越国境の山々、荒島岳などが黒々とした山容を呈している。

荒島岳(1523m)

赤兎山(1629m)と経ヶ岳(1625m)
 先人の踏み後を頼りにお花松原に向かう。登りはまだしも降りは危ない。氷化した新雪にはキックステップも利かない。

室堂からお花松原へ

踏み跡を辿る
 思いがけない山頂の雪景色を楽しみながらお花松原へと急ぐ。

凍りついた千蛇ヶ池付近の案内板

大汝峰(2684m)
 岩間道(楽々新道)を左に分け、右手中宮道に向かう。先人のトレースは岩間道と大汝峰に続いていた。中宮道方面には踏み跡がない。しかし、お花松原への下降点に着くと、そこには本格的なカメラを構えた人が一人撮影に専念していた。雪面が固く、踏み跡が残らなかったのだ。

 暫くすると、御前峰から降りてきた人が合流した。顔を見合わせて、お花松原に降りれるか話し合う。この付近はまるでスケートリンクのよう、誰もアイゼン、ピッケルを持っておらず、中宮道を降る計画の独りが少し下降を試みたがほどなく断念した。もう少し陽が高くなり雪が緩めば大丈夫かも知れないが、今は無理との判断である。

剣ヶ峰(2677m)と御嶽山(3067m)

翠ヶ池と御前峰(2702m)
 我々は直ぐに諦めて、アルプスの銀嶺展望を楽しむことにした。白馬岳から剣、立山、薬師、槍、穂高そして乗鞍、御岳と続く。こんなにクッキリと見えたことは記憶にない。これまでで最高の透明度だ。

白馬岳(2932m)

剣岳(2998m)、立山(3015m)

槍ヶ岳(3180m)

穂高連峰(3190m)
 下降できないお花松原の紅葉をしばし俯瞰して、未練を断ち切ってから大汝峰に向かう。

ナナカマド紅葉のお花松原を俯瞰する

大汝峰(2684m)へ
 誰も居ないだろうと思った山頂で金沢のFさんとお会いした。岩間道から日帰りの予定ということで、健脚に驚かされる。お話をしているうちに、再来週に計画している市ノ瀬から杉峠へのルートを先週歩いたばかりということをお聞きし、念入りに登山口や登山道の様子を伺った。

凍りついた大汝峰(2684m)の山頂

ツララで飾られた大汝神社
 静かな山頂で存分に展望を楽しんでから満足して帰路に着く。

剣ヶ峰(2677m) @大汝峰

御前峰(2702m) @大汝峰
 陽が高くなって乗鞍岳、御嶽山が一層クッキリとしてきた。

乗鞍岳(3026m) @大汝峰

御嶽山(3067m) @大汝峰
 往路凍結していた千蛇ヶ池付近も雪が緩んで難なく登れた。室堂界隈のナナカマド紅葉を愛でながら、昼前にはビジターセンターに戻る。暖かな陽射しを浴びながら屋外ベンチで昼食をとる。

室堂と別山(2399m)

白山奥宮と御前峰(2702m)

ナナカマド紅葉

別山(2399m)
 観光歩道を左に分けて、真っ直ぐ平瀬へと降る。雪はすっかり緩んで歩き易くなっていた。北アルプスの山々、三方崩山、白水湖、それに裾野を飾る錦衣に眼を見張りながら大白川温泉(露天風呂)目指して降って行く。

三方崩山(2058m)

白水湖

御前峰とカンクラ雪渓

ダケカンバの黄葉が盛り、ブナの黄葉はこれから
【感想】
 青空をバックにお花松原のナナカマド紅葉は次回の楽しみにします。この時期の新雪は融けて凍りつくという厄介なものであることを学びました。夏と冬が同居する秋山は用心してかからねばなりませんね。
 Topページ「アルプスの恋歌」へは、http://www.lares.dti.ne.jp/~k-hataをURL入力して戻って下さい。