別山(2399m) 市ノ瀬から杉峠を越えて周回

◆ 山行記録

山行概要

報告概要  「白山の自然」のSさん、「Beautifull Mountains」のFさんの最近の山行記録を見て、以前から注目していた市ノ瀬から杉峠を経て三ノ峰、別山を周回するコースに行ってきました。加越国境辺りが紅葉の盛りで、大好きな白山を眺めながら静かな山旅を味わえました。なお、三ッ谷の登山口から杉峠までは思っていたより良い道でした。
山行日 2006年10月20日(金)〜22日(日)
白山(2702m) @別山から御舎利山
天気  10/21(土) 曇りのち晴れ、無風、11℃
 10/22(日) 快晴、微風、3℃
コース概要 市ノ瀬--三ッ谷登山口--杉峠--三ノ峰--別山--チブリ尾根--市ノ瀬(周回)
装備 23kg(テント携行避難小屋泊装備)
食料 夕食(1),朝食(1),行動食(2),水(4L),B(1L)
同行者 K.K,K.M,MA(OAC会員)
企画 ブナ黄葉観賞と新雪の白山展望

行動記録

10/20(金) 曇り、無風、22℃@岡崎

 岩津市民C(2055) =0:10= 豊田東IC(2105) =0:50= 美濃関JCT(2155) =0:30= 白鳥IC(2225)[¥3,400] =0:30= 道の駅「九頭竜」(2255,2300) =0:40= 勝山FM(2340,2345) =0:50= 市ノ瀬PKG(035)TS1

就寝(1:05)

10/21(土) 曇りのち晴れ、無風、11℃@市ノ瀬

起床(5:00)

 TS1(610) -0:20- 三ッ谷橋(630) -0:25- 林道「三ッ谷西俣線」分岐(655) -0:09- 三ッ谷登山口(704,720) -0:06- 尾根上(726) -0.36- C1100m(802,815) -0:43- 平坦部(858,913) -0:57- 杉峠(1010,1025) -1:05- 六本桧(1130,1155) -0:47- 剣ヶ岩(1242,1250) -0:40- 休憩ベンチ(1330,1340) -0:35- 三ノ峰避難小屋(1415)TS2

就寝(18:30)

10/22(日) 快晴、微風、3℃@三ノ峰
起床(3:30)

 TS2(455) -0:10- 三ノ峰(505) -1:00- 別山平「御手洗池」(605,625) -0:40- 別山(705,720) -0:20- 御舎利山(740,743) -0:31- 別山1.5km・チブリ尾根避難小屋1.3km・市ノ瀬7.9km地点(814) -0:26- チブリ尾根小屋(840,922) -0:56- 別山4.7km・チブリ尾根避難小屋1.9km・市ノ瀬4.7km地点(1018) -0:07- 別山4.9km・チブリ尾根避難小屋2.2km・市ノ瀬4.5km地点「釈迦岳展望台」(1025,1035) -0:39- 上の水場(1114,1130) -0:13- 下の水場(1153) -0:37- 猿壁堰堤(1230) -0:25- 市ノ瀬PKG(1255,1312) =0:18= 天望の湯「御前峰」(1330,1440)[¥650] =0:45== 福そば「陽明店」(1525,1600) =1:05= 白鳥IC(1705) =0:20= 岐阜大和IC(1725)[¥250] =0:30[R158]= 美並IC(1755) =0:25= 美濃加茂SA(1820,1845) =0:35= 豊田松平IC(1920)[¥1,450] =0:18= 岩津市民C(1938)

行程図

市ノ瀬から杉峠、三ノ峰、別山周回 行程図 (GPSの軌跡をプロットしてみました。一部データ抜けあり)
この画像は国土地理院発行の数値地図50000を使用して編集しました。

                       天気図    Yahoo!天気情報 過去の天気より転載

10/20(金) 曇り、無風、22℃@岡崎

10/21(土) 曇りのち晴れ、無風、11℃@市ノ瀬

10/22(日) 快晴、微風、3℃@三ノ峰

【10/23(月) 小雨@岡崎】

◆ 山行資料

各種機関 (役場、医療、警察、消防、交通)

白山市役所 076-276-1111 白山自然保護センター 0761-95-5321
白峰支所 0761-98-2011 白山観光協会 0761-93-1001
鶴来警察署 0761-92-1161 永井旅館 0761-98-2339
白峰駐在所 0761-98-2034 天望の湯「御前峰」 0761-98-2010
金沢市消防本部 076-224-1119 福そば「陽明店」 0779-66-6060
公立鶴来総合病院 0761-92-1250 大野市役所 0779-66-1111
新村病院(鶴来) 0761-93-0100 白山の自然を考える会 0761-47-5774

◆ 日誌と写真

行動日誌

10/20(金) 曇り、無風、22℃@岡崎

 20時30分、岡崎を出発する。市ノ瀬まで約250km、1時過ぎ到着の予定である。この時間帯はETC割引が利かないので、豊田東ICから美濃白鳥ICまで3,400円かかる。道の駅「九頭竜」でトイレ休憩、勝山のコンビニで、行動食などを買い足し、R157で白峰に向かう。白峰と市ノ瀬の間は深夜にも関わらず道路の拡幅工事が行われており、工事車両に退避して貰い通行した。お陰で年々道路が良くなっている。

 0時35分、真っ暗な市ノ瀬PKGに到着する。10月9日で別当出合までの今シーズンの路線バス運行が終了したせいか、広い駐車場はガランとしている。駐車場の隅でテントを張り、軽く寝酒を飲んで仮眠する。

10/21(土) 曇りのち晴れ、無風、11℃@市ノ瀬

 5時起床、寝不足の寝起きで食は余り進まないが、温かいお茶で流し込みながら助六寿司を平らげる。曇っているせいか、今朝は冷え込まなかった。しかし、チブリ尾根上部の登山道凍結に備えて、念のためアイゼンを携行する。

白山ビジターセンター @市ノ瀬

ガランとした駐車場 @市ノ瀬
 6時10分、山行計画書を登山届ポストに投函し、三ッ谷登山口に向かう。20分ほどで三ッ谷橋に着く。橋の手前で左手の林道に入る。入口にはロープが張られ一般車両は通行が制限されている。「治山工事中」、「不法採取取締中」の立看板があった。

三ッ谷橋の手前で左に入る

三ッ谷川右岸の林道を行く
 三ッ谷橋から林道をのんびり歩いて25分で、林道「三ッ谷西俣線」分岐にでる。ここを左手にとり更に進む。

林道「三ッ谷西俣線」(右)分岐

分岐にある建物
 西俣谷川に架かる橋を渡った処が「埋め火の里」(Googleで検索したがヒットせずどういう施設か不明)である。「植物園内につき立入禁止」、「駐車禁止」の立看板があった。ここの分岐を更に左に進む。

分岐を左へ @埋め火の里

埋め火の里
 程なく左手に1軒の民家を見る。ここを過ぎて暫くで三ッ谷登山口に到着する。市ノ瀬から約1時間、丁度良いウォーミングアップである。

 三ッ谷登山口には、赤布2本が入り口の両側に目印として付けられている。道路右側を注意して歩けば見落とすことはないだろう。小さな流れで少しぬかるんだ処を通り抜け尾根に取り付く。足元はしっかりしており、急な登りでもないので、5分ほどで境界杭のある尾根上に至る。

三ッ谷登山口(赤布2本が目印)

尾根への登り
 ここから杉峠まで尾根道を辿る。若いブナの明るい林で、下草や笹の繁茂もなく、落ち着いた雰囲気を醸し出している。

杉峠に続く尾根道の始まり

踏後は明瞭、適度に赤布がある
 ブナ黄葉を目当てに訪れたが、最初に出迎えてくれたのは「イワウチワ」であった。10月始めの初雪とその融雪で春と勘違いした”あわてんぼう”だろうか・・・。(^^ゞ

思いがけず、イワウチワが・・・

優しい和みの色で、お出迎え
 彩のなかった林だが、加越国境稜線に近づくにつれ、次第に赤や黄色が鮮やかさが目立ってきた。

紅葉の木々が目に付き始める

笹が登山道を覆うように・・・
 登山道は、杉峠の北にあるP1343mの西側を巻いて付いている。幾つも小さな谷の上部をトラバースして行く。木の根、笹などが多くて少し歩き難い箇所である。なかなか辿り着かない国境稜線にいい加減うんざりしていると、今度は咲いたばかりのリュウキンカが元気付けてくれた。

リュウキンカ

オヤマリンドウ
 水場を過ぎると、杉峠は近い。杉峠はそう広くはないが明るい気持ちの良い場所である。朽ちた道標が訪れる人の少なさを現している。西に赤兎山へと国境稜線が続いている。そんなに生い茂った感じではない。

杉峠手前の水場

ストレッチ? @杉峠

赤兎山方面 @杉峠

市ノ瀬への下降点(赤布あり) @杉峠
 今回は東に取り、六本桧を経由して今夜の宿三ノ峰避難小屋に向かう。国境稜線辺りが黄葉の盛りである。モミジ、ナナカマドの紅葉、ダケカンバ、ブナの黄葉を愛でながら、高低差の少ない国境稜線を悠々と逍遥気分で歩く。林の切れ間からは錦衣を纏った三ノ峰、一ノ峰、銚子ヶ峰、願教寺山などが眺められる。

色付き始めたモミジ

鮮やかな赤はナナカマド

ダケカンバ、ブナの黄葉

林の切れ間から三ノ峰(2128m)

一ノ峰(1839m)と銚子ヶ峰(1810m)

願教寺山(1690m)
 紅葉の林を抜けてしばらく歩くと馴染みの六本桧に着く。ここは気持ちの良い風の通り道、上小池から登ってくると、いつも汗ばんだ身体を優しく労わってくれる。
 休憩していると、話し声が近づいてくる。大阪からの女性二人連れで剣ヶ岩辺りまで往復して今夜は鳩ヶ湯温泉に泊まると言う。本日始めて出逢う人となった。

六本桧

赤兎山(1629m) @六本桧
 もう暫く黄葉の林を巡り、やがて展望が開けると、剣ヶ岩から三ノ峰への登りを見上げることになる。山頂付近に雲が懸かるのが気になる。

黄葉の林が続く

剣ヶ岩と三ノ峰(2128m)
 剣ヶ岩の展望台、休憩ベンチのあるジャンクションピーク(1918m)と高度を稼ぐほどに、杉峠から辿ってきた加越国境稜線が良く見えてくる。眺めていると、次は「赤兎山から杉峠」を歩いてみたくなる。

剣ヶ岩

赤兎山、大長山へと続く加越国境稜線
 道標「三ノ峰避難小屋まで200m」の処で尾根の登りは終り、ここから小屋まで巻き道となる。「やれやれ」という気分になる。14時15分、小屋に到着、市ノ瀬から8時間の行程であった。

 小屋からは大平壁を誇示した別山の雄姿が眺められる。明るい内に夕食宴会を終え、18時30分、夕陽を見送って早々に眠りにつく。同宿は男女5人パーティと単独行男性だけでゆったりしていた。

休憩ベンチ(P1918m)と打波ノ頭(2095m)

別山(2399m) @三ノ峰避難小屋

雲海に沈む夕陽 @三ノ峰避難小屋

雲海に沈む夕陽 @三ノ峰避難小屋
10/22(日) 快晴、微風、3℃@三ノ峰

 3時30分起床、外に出てみると満天の星空、オリオン座、北斗七星などを見つけると嬉しくなる。身支度を終え、小屋前の広場で準備運動していると、流星を頻繁に見る。”流れる星に祈りを捧げ”、4時55分ヘッドランプを燈して小屋を出発する。夜明け前の荘厳な雰囲気と風の冷たさに身が引き締まる。

黎明の乗鞍岳と御嶽山

黎明の御嶽山
 別山平でご来光を迎える。雲海の波頭が朝陽に輝く。霊峰御嶽山がシルエットで浮かんでいる。朝陽に染まる白山、穏やかな表情の加越国境の山々、刻一刻と変化する朝の情景を楽しむ。

白山(2702m) @別山平

御手洗池 @別山平

雲海から昇る朝陽と御嶽山 @別山平

雲海から昇る朝陽と御嶽山 @別山平

朝陽に染まる白山(2702m) @別山平

別山(2399m) @別山平

赤兎山(1629m)、大長山(1671m)

大長山(1671m)

別山平、ニッコウキスゲの頃は黄色い海になる
 別山平から一登り40分で別山山頂に到着する。まずは別山神社にお参りする。そして、貸切の山頂で360度の展望を楽しむ。陽射しはあるものの風は冷たく、写真を撮り終えたら早々に神社の石垣に身を隠して休憩する。

別山(2399m)山頂

別山神社

三ノ峰(2128m)と加越国境の山々 @別山

白山(2702m) @別山神社

別山から御舎利山へ
 御舎利山で展望を見納めて、チブリ尾根を降りる。チブリ尾根避難小屋でコーヒータイム。白山は随分見上げるようになった。チブリ尾根避難小屋は、昨年10月に改装され1年経つが、未だに新築の木の香りがする。それに綺麗に使用されているので気持ちが良い。NPO法人「白山の自然を考える会」が委託を受けて管理しているらしい。

白山釈迦岳(2053m) @御舎利山

三方崩山(2058m) @御舎利山

チブリ尾根を降って

チブリ尾根避難小屋へ

木の香漂うチブリ尾根避難小屋

白山(2702m) @チブリ尾根避難小屋
 9時20分、雲が懸かり始めた別山に別れを告げ、ブナ、ダケカンバ黄葉、ナナカマド、モミジの紅葉の林へと降って行く。
 なお、水の乏しいこの時期なのに、尾根の水場でもチョロチョロ、上の水場、下の水場では十分な水量があった。

ダケカンバ黄葉を俯瞰して

色鮮やかな林に入り込む

尾根の水場でも

チョロチョロと流れる

陽を浴びて、黄葉は黄金色に

紅葉は朱色に輝く

釈迦岳展望台で膝休め

白山釈迦岳(2053m) @釈迦岳展望台

モミジの紅葉の林を

軽やかに降って行く

上の水場は

十分な水量がある

下の水場は

いつも水量豊富である
 下の水場辺りから下方のブナ黄葉はまだこれからで、来週以降に見頃を迎えるのではなかろうか。

登山口近くのブナ黄葉はこれから

巨木が目立つ

チブリ尾根登山口(猿壁堰堤)

登山者用トイレ @猿壁堰堤
【感想】
 好天気に恵まれて、爽やかな紅葉狩りができました。三ッ谷登山口から杉峠は登り、降りどちらに用いても問題ないように思います。市ノ瀬基点で周回できる重宝なルートです。
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