薙刀山(1647m),日岸山(1669m)

◆ 山行記録

山行概要

報告概要  前回の小白山に続き、奥美濃の薙刀山、日岸山に行きました。BCは馴染みの和田山牧場跡ではなく、推高谷を渡り薙刀平まで上げました。薙刀平は若いブナの林で、ゆったりと癒しの時を過ごせます。白山、別山の展望は叶いませんでしたが、貸切の山頂で360度の展望を楽しみました。特に間近の願教寺山は荒々しく威圧感がありました。
山行日 2007年4月7日(土)~8日(日)
薙刀山(1647m) @和田山牧場跡
天気  4/7(土) 曇りのち時々晴れ、微風、11℃
 4/8(日) 曇りのち時々晴れ、微風、-2℃
コース概要 石徹白--和田山牧場跡--薙刀平BC
--薙刀山--日岸山(往復)
装備 24kg(テント泊雪山装備)
食料 夕食(1)+朝食(1)+行動食(2)
同行者 3人(OAC会員)
企画 早春の白山展望

行動記録

【4/7(土) 曇りのち時々晴れ、微風、11℃@白山中居神社】
 岩津市民C(500) =0:07= 豊田東IC(507) =1:01= 長良川SA(608,630) =0:02= 美濃IC(632)[¥1,250] =0:33= 白鳥IC(705)[¥650] =0:05= マルK(710,715) =0:33= 白山中居神社PKG(748,830) -2:00- 石碑「拓牧」(1030,1042) -0:53- 推高谷下降点(1135,1200) -1:45- 薙刀平BC(1345)TS1

就寝(20:00)
【4/8(日) 曇りのち時々晴れ、微風、-2℃@薙刀平BC】
起床(4:36)

 BC(636) –0:49- 薙刀山(725,737) –0:28- 鞍部(805) –0:55- 日岸山(900,933) –1:02- 薙刀山(1035,1045) –0:25- BC(1110,1156) –0:29- 推高谷下降点(1225) –0:35- 和田山牧場手前(1300,1318) –1:57[フキノトウ採取]- 白山中居神社PKG(1515,1540) =0:12= 満天の湯(1552,1725) =0:27= 白鳥IC(1752) =0:33= 美濃JCT(1825) =0:08= 富加関IC(1833)[¥850] =0:45= 豊田東IC(1918)[¥1,200] =0:10= 岩津市民C(1928)

薙刀山、日岸山 行程図 (GPSの軌跡をプロットしてみました。一部データ抜けあり)
この画像は国土地理院発行の数値地図25000を使用して編集しました。

<詳細A>

<詳細B>


                            天気図   Yahoo!天気情報 過去の天気より転載 @岐阜

【4/6(金) 晴れ,17.0/3.3℃,SSE4m/s,0.0mm】

【4/7(土) 晴れ,16.5/6.0℃,S4m/s,0.0mm】

【4/8(日) 晴れ,19.9/6.8℃,W5m/s,0.0mm】

【4/9(月) 晴れ,19.6/9.1℃WNW9m/s,0.0mm】

◆ 山行資料

各種機関 (役場、医療、警察、消防、交通)

郡上市役所 0575-67-1121 白鳥病院 0575-82-3131
郡上北消防署 0575-82-5119 白山交通株式会社 0575-82-2226
郡上警察署 0575-67-0110 荘川営林署 0575-82-2333
白鳥交番 0575-82-2110 天然温泉「満天の湯」 0575-86-3487
石徹白診療所 0575-86-3032 美人の湯しろとり 0575-83-0126

◆ 日誌と写真

行動日誌

【4/7(土) 曇りのち時々晴れ、微風、11℃@白山中居神社】

 岐阜県のスキー場は殆どが営業を終了し、東海北陸道に”いつもの閑散さ”が戻ってきた。陽射しも周りの景色も春本番を感じさせる。

 白山中居神社の駐車場に3台、石徹白川の橋の手前に5台、渡った所に5台の車があった。名残りの雪を惜しむ山スキーヤーであろうか。

白山中居神社の駐車場と水洗トイレ

登山口へ
 「石徹白のスギ」への林道ゲートは既に撤去されていた。もう登山口まで通行可能になったのだろうか?”雪の匂い”が感じられず心配になってきたが、行く手に白く輝く銚子ヶ峰を見てホッとする。

「石徹白のスギ」への林道(右)は通行止解除?

銚子ヶ峰(1810m)が白く輝く
 林道の端で淡い紫のキクザキイチゲがお出迎えしてくれた。林道の融雪は随分と上まで進んでいる。

キクザキイチゲがお出迎え

随分融雪が進んだ
 標高900m付近からようやく林道に残雪が現れる。尾根を行くショートカット・ルートは2月の小白山の時とは違って、雪がよく締まっていて歩き易い。和田山牧場跡の石碑は殆ど露出している。

植林帯に入ると雪道に

和田山牧場跡の石碑「拓牧」
 小白山(1609m)も野伏ヶ岳(1669m)も随分雪化粧が落ちてきた。標高の高い別山(2399m)はやはり別格か?純白の白山展望に期待が高まる。

小白山(1609m)の北峰 @和田山牧場跡

野伏ヶ岳(1674m) @和田山牧場跡

薙刀山(1647m) @和田山牧場跡

三ノ峰(2128m)、別山(2399m) @和田山牧場跡
 いつものBC地を通り過ぎ、今日は薙刀平まで登る。雪融けで川の流れが蘇っている。川幅、水量のある流れもあるので、余り東側に寄り過ぎないようにルートをとる。いつも底雪崩れを起こす南斜面は既に雪崩れた後で、笹原の地肌が露になっている。

川の流れが戻ってきた和田山牧場跡

いつも底雪崩れを起こす斜面

推高谷を渡る箇所を探す
 野伏ヶ岳北東尾根を乗り越すと推高谷の左俣(下流から見て左側)の右岸(上流から見て右側)に沿って行くようになる。推高谷を渡るポイントを探しながら歩く。想定していた以上に融雪が進んでおり、推高谷からは大きな水音が聞こえる。

 推高谷の上部は雪庇崩れが堆積し不安定そうに見える、詰めるには気持ちが悪い。高度1250m付近に先行者が下降したトレースがあり、また対岸の斜面も取付けそうに見える。登るルートを目で追いながら、腹ごしらえする。 <詳細A>参照

推高谷の上部は雪庇崩れが堆積

推高谷へ下降する

推高谷から対岸を登り返す

所々笹が露出し始めた斜面を登る
 所々笹が露出し始めて足場が悪い。笹や潅木を手掛かりに高度差200m弱の斜面を登る。傾斜が緩み、背後の野伏ヶ岳の山頂が見通せるようになると、目当ての薙刀平は近い。

ホッと一息! @薙刀平手前

野伏ヶ岳(1674m) @薙刀平手前
 なだらかで開放的なブナ林が広がりテント場を選ぶのに目移りする。雪は締まっているので整地は必要ない。稜線からの吹き降ろしの風当たりを考慮してテントを設営する。

 スノーソーで雪ブロックを切り出し、積んでトイレの風除けとする。これだけ締まった雪だとスノーソーはスコップより格段に威力を発揮する。

 小雨が降り出したので、早々にテントに入りこむ。明るい内から延々5時間の大宴会となる。

ベースキャンプを設営 @薙刀平

スノーソーでブロックをトイレを設営 @薙刀平
【4/8(日) 曇りのち時々晴れ、微風、-2℃@薙刀平BC】

 4時30分過ぎに起床、満天の星空!・・・ではないが、時折雲の切れ間から月が顔を出す。そんなに悪い天気ではなさそうだ。外気は-2℃、風のない穏やかな朝である。

 食後のひと時、香り高き珈琲を味わいながら、テントに居ながらにしてご来光を眺める。

ご来光を・・・ @薙刀平BC

テントの中から拝む @薙刀平BC
 日帰りの身軽な装備にアイゼンを装着し、日岸山までピストンに出かける。昨夕降った新雪のおかげで、思いがけず純白の雪原を歩くことができた。

アイゼンを締めて薙刀山へ @薙刀平

薙刀山(1647m) @薙刀平

雪庇の崩れ痕

県境尾根に出る
 雪庇の崩れ痕を横に見ながら、斜面を登り県境尾根に出る。薙刀平が眼下に広がる。

薙刀平 @県境尾根
 県境尾根に出て、福井県側は青空!・・・と期待したが、岐阜県側よりも厚い雲が覆っている。次第に雲の中に取り込まれる。薙刀山山頂では完全にホワイトアウトとなる。

 計画では山頂から北東に延びる広い尾根を経て県境尾根に廻りこもうと考えていたが、見える範囲は平らな雪原だけで空との境界、尾根の曲がり具合すら分からない。<詳細B>参照

 広い尾根は迷い易いので、ルート取りを変更して、北に延びる支尾根から小さな尾根に廻りこむことにした。北に延びる支尾根が次第に西側に曲がり高度を下げ始める手前で右側に小さな尾根が分岐する筈である。

薙刀山へ向かう

視界が利かなくなる
 支尾根の下降が始まったので、少し戻って小さな尾根への分岐を探す。目印に赤テープを打ち、小さな尾根を左に見ながら日岸山との鞍部へと降って行く。しだいに厚い雲から抜け出し視界が回復してきた。鞍部までの大降りと日岸山への登り返しの全容が見えてくる。

薙刀山から日岸山との鞍部へ降る

漸く日岸山へのルートが確認できる
 鞍部から日岸山まで高度差約170m、福井県側は急斜面で既に笹が露出している、岐阜県側は緩斜面で吹き溜まりによる雪面が広がる。所々亀裂ができ始めているが危険な状態ではなさそうだ。

日岸山(1669m)

鞍部から約170mの登り返し
 青空が広がると足取りも軽くなり、難なく山頂に登りつく。もちろん我々だけの貸切り山頂で、存分に360度の展望を楽しむ。しかし雲が低く、残念ながら期待した白山、別山は拝めなかった。

青空が広がると足取りも軽くなる

日岸山(1669m)山頂に到着!

よも太郎山(1581m)と願教寺山(1690m) @日岸山

一ノ峰(1839m)と南白山(2168m) @日岸山

薙刀山(1647m)、野伏ヶ岳(1674m)、小白山(1609m)、枇杷倉山(1518m) @日岸山

経ヶ岳(1625m) @日岸山

赤兎山(1629m) @日岸山

銚子ヶ峰(1810m) @日岸山

丸山(1786m) @日岸山

芦倉山(1716m)、初河山(1613m) @日岸山

大日ヶ岳(1709m)、水後山(1558m) @日岸山
 もしかして雲が切れて白山が・・・という淡い期待もタムアウト!未練を残しながら帰路に着く。

薙刀山(1647m)

日岸山(1669m)
 薙刀山へ約150m登り返し、野伏ヶ岳を正面に眺めながら県境尾根を南下する。

もうすぐ薙刀山だ!

野伏ヶ岳(1674m)
 途中でショートカット、薙刀平に直滑降し、ブナの林を好き勝手に歩き回りながらベースキャンプに戻る。

想い想いに薙刀平を歩く! M.Rさん

N.Iさん

K.Mさん

白さが目立つ和田山牧場跡の雪原
 BCを撤収し、重荷を担いで往路を戻る。ずいぶんと和田山牧場跡が遠く感じる。

 亀裂、陥没が進む推高谷を渡り終えるとようやく緊張感が解ける。穏やかな春の陽射しを浴びながら、のんびりと和田山牧場跡を歩き、次なる山に想いを馳せる。願教寺山・・・かな。 

推高谷を渡って

和田山牧場跡
【感想】
 薙刀平は快適なBC地です。適切な残雪時期を選べば推高谷の通過、薙刀平への登りも難しくないでしょう。重荷に苦しんでも登る価値があるブナ林ですぞ!
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