三ノ峰(2128m) 美濃禅定道

◆ 山行記録

山行概要

報告概要  石徹白から三ノ峰まで美濃禅定道を歩き、残雪の白山を眺めに行きました。天気に恵まれる”幸運”はなおも続いており、白山、別山はじめ奥美濃・加越国境の山々まで大展望を存分に堪能しました。
山行日 2007年5月2日(水)~4日(金)
白山(2702m) @三ノ峰
天気  5/2(水) 曇り
 5/3(木) 快晴,微風,4℃
 5/4(金) 快晴,微風,4℃
コース概要 上在所==石徹白の杉--神鳩ノ宮BC
--三ノ峰(往復)
装備 25kg(テント泊雪山装備)
食料 夕食(2)+朝食(2)+行動食(3)
同行者 2人(OAC会員)
企画 残雪の白山展望

行動記録

【5/2(水) 曇り】
 岩津市民C(2055) =0:10= 豊田東IC(2105) =0:55= 美濃JCT(2200) =0:30= 白鳥IC(2230)[¥3,400] =0:05= 白鳥マルK(2235,2245) =0:20= 桧峠(2305) =0:13= 上在所(2318) =0:17= 石徹白登山口(2335)TS1

就寝(0:15)
【5/3(木) 快晴,微風,4℃@登山口,夜一時雨】
起床(4:30)

 TS1(545) -0:12- 石徹白の杉(557) –2:23- 神鳩ノ宮避難小屋(820,840) -0:55[アイゼン装着]- 母御石(935,945) -0:25- 銚子ヶ峰(1010,1036) –1:16- 一ノ峰(1152,1203) –1:35- 銚子ヶ峰(1338) -0:17-母御石(1355) –0:20- 神鳩ノ宮避難小屋(1415)TS2

就寝(19:00)
【5/4(金) 快晴,微風,4℃@銚子ヶ峰】
起床(4:00)

 TS2(545) -0:40- 母御石(625,630) -0:21- 銚子ヶ峰(651,655) –1:03- 一ノ峰(758,817) -0:40- 二ノ峰(857,911) –0:44- 打波ノ頭(955) -0:18- 三ノ峰(1013,1109) -0:06- 三ノ峰避難小屋(1115) -0:32- 二ノ峰(1147) -0:25- 一ノ峰(1212,1225) –1:00- 銚子ヶ峰(1325) -0:20- 母御石(1345) -0:12- 神鳩ノ宮避難小屋(1357,1450) -1:20- 石徹白の杉(1610) -0:10- 石徹白登山口(1620,1636) =0:34= 満天の湯(1710,1820) =0:55= 郡上八幡IC(1915) =0:35[渋滞]= 美濃JCT(1950) =0:48= 豊田東IC(2038)[1,550] =0:17= 岩津市民C(2055)

美濃禅定道 行程図 (GPSの軌跡をプロットしてみました。一部データ抜けあり)
この画像は国土地理院発行の数値地図25000を使用して編集しました。


                            天気図   Yahoo!天気情報 過去の天気より転載 @福井

【5/2(水) 雨,16.0/13.7℃,SSE2m/s,0.5mm】

【5/3(木) 曇り,22.4/10.2℃,W3m/s,0.0mm】

【5/4(金) 晴れ,27.4/11.5℃,S7m/s,0.0mm】

【5/5(土) 晴れ,26.5/14.8℃,N5m/s,0.0mm】

◆ 山行資料

各種機関 (役場、医療、警察、消防、交通)

郡上市役所 0575-67-1121 石徹白診療所 0575-86-3032
白鳥振興事務所 0575-82-3111 白鳥病院 0575-82-3131
郡上北消防署 0575-82-5119 白山交通株式会社 0575-82-2226
郡上警察署 0575-67-0110 荘川営林署 0575-82-2333
白鳥交番 0575-82-2110 天然温泉「満天の湯」 0575-86-3487

◆ 日誌と写真

行動日誌

【5/2(水) 曇り】

 明日からG/W後半が始まる。交通混雑を避けて、2日夜の出発とした。幸い、東海環状道、東海北陸道とも順調に流れ、岡崎から3時間足らずで石徹白登山口に着いた。なお、大杉林道では一箇所落石が道を塞いでいたが、3人で除去して通過することができた。午前中まで降っていた雨のせいだろう、この時期の林道は要注意だ。

 駐車場に他車はなく、東屋の下にテントを張って仮眠した。雪融け水で水量豊富な石徹白川の水音は、Iさんの鼾を上回っていた。(^^ゞ

【5/3(木) 快晴,微風,4℃@登山口,夜一時雨】

 石徹白登山口には、舗装された駐車場、東屋、トイレ、水場が揃っている。地元のボランティアの方々が清掃などの世話をして下さっている。いつ来ても清潔に保たれており、本当にありがたいことだ。

石徹白登山口のPKG

石徹白登山口の東屋

石徹白登山口のトイレ

石徹白登山口の水場
 美濃禅定道(白山まで19km)は420段の石段から始まる。登り切ると石徹白のスギが出迎えてくれる。帰りに気がついたが、このあたりにはザゼンソウ、ミヤマカタバミ、エンレイソウ、タムシバなどが見られる。

420の石段が・・・

石徹白のスギまで続く
 笹が刈り込まれた登山道は足元も良く快適に歩ける。梅の花に似たバイカオウレンがまだ薄暗い登山道に白く目に留まる。朝寝坊のショウジョウバカマはまだ花びらを閉じたままだ。

刈り込まれた登山道

バイカオウレンがお出迎え
 尾根筋に出ると、背後に福井・岐阜県境の山々が望めるようになる。2月に登った小白山、野伏ヶ岳、4月に登った日岸山・・・、融雪が進み積雪期とは”別人”のようだ。でも、想像をかりたてる雪形が面白くなってきた。

小白山(1609m)、野伏ヶ岳(1674m)

日岸山(1669m)

よも太郎山(1581m)

願教寺山(1690m)
 母御石谷の支流が東に延び登山道とクロスしている。このあたり残雪が多く夏道を覆っているので、地図読みを怠ると、まっすぐ支流沿いに行ってしまう。登山ルートはここで大きく左に曲がり北に向かう。

 おたけり坂は急登だがすでに残雪はなく難なく登ることができた。県境の山々を振り返ると、高度を稼いできたことが実感できる。

母御石谷の支流源頭C1300m付近

おたけり坂

小白山(1609m)、野伏ヶ岳(1674m)

薙刀山(1647m)
 母御石のあるP1748mの背後に銚子ヶ峰が少しだけ頭を出している。雪道を歩くことが多くなると、間もなく神鳩ノ宮避難小屋に着く。

 小屋には誰も居なかったけれど、登山靴とストックが2組小屋の外に置かれていた。山スキーヤーが靴を履き替えたのか・・・と考えたりしたが、スキーの跡も見当たらない。濡れてはまずかろうと思い、小屋の入口に移動させておいた。帰りには無くなっていたので、きっと誰かが日向干していたのだろう。驚かせてしまったかも知れない。

銚子ヶ峰(1810m)、母御石(1748m)

雪道を歩くことが多くなる

神鳩ノ宮避難小屋
 小屋からひと登りすると展望が開け一際白い別山が望める。まだ随分遠いが「早く来いよ!」と呼んでいる。母御石への登りからアイゼンを装着する。雪質は適度に軟らかくキックステップでも十分だが、より安全のためである。

別山(2399m)

母御石(1748m)、銚子ヶ峰(1810m)
 母御石からは大日ヶ岳まで続く稜線上の山々を眺められる。県境尾根から眺める山姿とは異なる。芦倉山はこちらから見るほうが格好良いと思う。

母御石からの眺め
 母御石から暫くは夏道が露出しているが、再び雪原のように広い尾根上を歩いて銚子ヶ峰山頂に至る。道標が頭だけ出ている。

銚子ヶ峰(1810m)、別山(2399m) @母御石

銚子ヶ峰(1810m)へ

道標の”頭”

銚子ヶ峰(1810m)へ
 銚子ヶ峰は360度の展望台で、方位盤も設置されている。時間が許す限りたっぷりと展望を楽しもう。

銚子ヶ峰(1810m)からの眺め(北)

銚子ヶ峰(1810m)からの眺め(南西)

銚子ヶ峰(1810m)からの眺め(西)
 でも、銚子ヶ峰は今日の行程の中間点、気を引き締めなおして三ノ峰避難小屋に向かう。まずは一ノ峰を目指す。雲石ももすり岩からの降りは雪庇が落ちた残骸に亀裂や断裂が発生しているので足下に注意する。ここを過ぎれば坦々とした雪道が続く。

 ”太腿の筋肉が攣りそう”と言いながら何とか歩いてきたIさんだが、とうとう一ノ峰の手前でギブアップ!重荷を背負ってこれ以上の進行は無理と判断し、神鳩ノ宮避難小屋まで戻ることにした。暫く休憩して貰っている間にAさんと一ノ峰山頂まで空荷で登る。別山に随分近づいた感じがする。

まずは一ノ峰を目指して

一ノ峰山頂

別山(2399m) @一ノ峰
 銚子ヶ峰の山姿は一ノ峰からの方が端正で精悍に感じる。雪庇が落ちた稜線の縁を辿って銚子ヶ峰まで登り返す。引き返す道程はなぜか長く感じる。

銚子ヶ峰(1810m) @一ノ峰

雪庇は落ちているが、亀裂や断裂が発生

P1784m

銚子ヶ峰(1810m)
【5/4(金) 快晴,微風,4℃@銚子ヶ峰】

 思いがけず夜半に一時的な雨があったものの、今日も快晴の朝を迎えた。残雪の白山展望に期待が高まる。当初計画では三ノ峰避難小屋から別山往復であったが、今般は神鳩ノ宮避難小屋から三ノ峰往復とする。

 5時45分、アイゼン装着、ピッケル携行の日帰り軽装備で出発する。三ノ峰往復に8時間、15時までに下山開始と算段した。もちろん調子が悪くなれば引き返す前提で・・・。

別山(2399m) @母御石

三ノ峰(2128m)を目指して・・・
 昨日、Iさんがバランスを崩し転倒した箇所を慎重に通過して、まずは一ノ峰を目指す。Iさんは十分な睡眠と軽装備で頗る快調のようだ。

 一ノ峰まで来ると随分と別山が大きく近く感じる。少し降った処に小さな雪田(平坦地)ができている。稜線上ながら、周囲を灌木と笹に囲まれており快適なテントサイトとして利用できそうだ。

まずは一ノ峰(1839m)をクリア!

一ノ峰(1839m)のTS適地
 二ノ峰の登りは上部を除き大部分で登山道が露出している。行き(登り)は登山道を、帰り(降り)はすぐ横の雪斜面を利用した。

二ノ峰(1962m) @一ノ峰の降り

二ノ峰(1962m)への登り(上部)

一ノ峰(1839m)、銚子ヶ峰(1810m) @二ノ峰の登り
 同じ南斜面でも、先ほどの二ノ峰とこれから登る打波ノ頭では雪の残り方が随分違う。別山が益々近づいてきた。

打波ノ頭(2095m)、三ノ峰(2128m)、別山(2399m) @二ノ峰
 打波ノ頭の中間部は少しの間だが急登(急斜面)である。斜登高とターンでクリアする。

打波ノ頭(2095m)への登り

打波ノ頭(2095m)中間部の急登

アイゼン、ピッケルあれば安心

重荷の時はバランスを崩さないように!
 打波ノ頭の山頂(と思しき高点)を踏んでから三ノ峰避難小屋に降りる。無雪期には決して通らないルートだ。休まず三ノ峰まで登り切る。

三ノ峰避難小屋

三ノ峰(2128m) @三ノ峰避難小屋
 コーヒーを沸かし、ゆったりとした気分で味わいながら、白山・別山に眺め入る。別山まで雪稜を眼で辿りながら「次回の楽しみに・・・」と逸る気持ちを抑える。

三ノ峰(2128m)にて

やっと白山にお目通り叶う @三ノ峰  拡大

大汝峰(2684m)、御前峰(2702m) @三ノ峰

別山(2399m) @三ノ峰
 約1時間たっぷりと展望を堪能してから、再来を想いながら帰路につく。

三ノ峰から帰路につく

神鳩ノ宮まで長い道程
【感想】
 美濃禅定道は、歩くほどに近づく別山と、三ノ峰まで来て漸く拝める白山が魅力のコースです。長丁場だけにじっくりと味わいたい方にお薦めします。
 Topページ「アルプスの恋歌」へは、http://www.lares.dti.ne.jp/~k-hataをURL入力して戻って下さい。