別山(2399m)−美濃禅定道−

◆ 山行記録

山行概要

報告概要  前回の想い出深い山行をもう一度・・・と美濃禅定道に参りました。銚子ヶ峰では白山展望期待薄の空模様で躊躇しましたが、単独行(S氏)に牽かれて進行しました。お陰で、独りだけの別山で白山展望を存分に堪能しました。
山行日 2008年6月7日(土)〜8日(日)
白山(2702m) @別山
天気 6/7(土) 曇り,微風,14℃@銚子ヶ峰
6/8(日) 曇りのち晴れ,微風,10℃@別山
コース
概要
石徹白登山口--銚子ヶ峰--三ノ峰避難小屋(泊)--三ノ峰--別山(往復)
装備 22kg(テント携行避難小屋泊)
食料 夕(1),朝(1),行動食(2),水(3L),B(1L)
同行者
企画 白山展望と自然観察

行動記録

【6/7(土) 曇り,微風,14℃@銚子ヶ峰】
 岡崎IC(418) =1:04= 長良川SA(522,600) =0:05= 美濃IC[通割¥1,350](605) =0:30= 白鳥IC[通割¥650](635) =0:28= 桧峠(703) =0:10= 白山中居神社(713) =0:14= 石徹白登山口PKG(727,750) -0:07- 石徹白の杉(757,801) -0:24- TP1km(825) -0:26- TP2km(851) -0:06- おたけり坂(857,905) -0:26- TP3km(931) -0:09- 神鳩ノ宮避難小屋(940,954) -0:18- TP4km(1012) -0:15- 母御石(1027) -0:08- TP5km(1035) -0:13- 銚子ヶ峰(1048,1058) -0:37- TP6km(1135) -0:19- 一ノ峰(1154,1209) -0:26- TP7km(1235) -0:09- 鬼の昇面岩(1244) -0:01- 二ノ峰(1245,1252) -0:05- 水呑釈迦堂跡(1257) -0:10- TP8km(1307) -0:05- 雪渓下(1312,1408) -0:32- 三ノ峰避難小屋(1440)TS1  ※TP:「登山口から○○kmの標柱」を表す

 就寝(2000)
【6/8(日) 曇りのち晴れ,微風,10℃@別山】
 起床(400)

 TS1(535) -0:08- 三ノ峰(543) -0:42- 御手洗池(625) -0:30- 別山(655,725) -1:19- 三ノ峰(844) -0:08- TS1(852,1000) -0:29- 雪渓下(1029,1045) -0:02- TP8km (1047) -0:04- 水呑釈迦堂跡(1051) -0:05- 二ノ峰(1056) -0:02- 鬼の昇面岩(1058) -0:04- TP7km(1102) -0:18- 一ノ峰(1120,1132) -0:15- TP6km(1147) -0:24- つなぎぶしの桧(1211) -0:14- 雲石ももすり岩(1225) -0:02- 銚子ヶ峰(1227,1235) -0:10- 母御石(1245) -0:06- TP4km (1251) -0:10- 神鳩ノ宮避難小屋(1301,1306) -0:05- TP3km(1311) -0:14- おたけり坂(1325) -0:03- TP2km(1328) -0:12- TP1km(1340) -0:12- 石徹白の杉(1352) -0:08- 石徹白登山口PKG(1400,1425) =0:15= 白山中居神社[参拝](1440,1450) =0:15= 満天の湯(1505,1620) =0:27= 白鳥IC(1647) =0:53[車線規制渋滞]= 富加関IC[通割¥850](1740) =0:55= 岡崎IC[通割¥1,350](1835)

別山(美濃禅定道) 行程図
この画像は国土地理院発行の数値地図(地図画像)を使用して編集しました。
【1/2.5万 地形図】 加賀市ノ瀬,白山,願教寺山,二ノ峰   【1/20万 地勢図】 金沢,岐阜


                            天気図   Yahoo!天気情報 過去の天気より転載 @岐阜

【6/7(土) 曇り,26.9/16.2℃,51%,SSW5m/s,0.0mm】

【6/8(日) 晴れ,24.9/19.0℃,36%,SW4m/s,0.0mm】

◆ 山行資料

各種機関 (役場、医療、警察、消防、交通)

郡上市役所 0575-67-1121 白鳥病院 0575-82-3131
郡上警察署 0575-67-0110 鷲見病院 0575-82-3151
白鳥交番 0575-82-2110 濃飛タクシー(白鳥) 0575-82-2511
郡上北消防署 0575-82-5119 道の駅「白鳥」 0575-85-2747
白鳥振興事務所(大杉林道) 0575-82-3111 天然温泉「満天の湯」 0575-86-3487
荘川営林署 0575-82-2333 そば勝更科本店(白鳥) 0575-82-4445

◆ 日誌と写真

行動日誌

【6/7(土) 曇り,微風,14℃@銚子ヶ峰】

 前回の実績から前泊は不要と考え、朝のETC通勤割引(6時〜9時)を利用した。ガソリン高のせいか、東名・名神ともに空いていた。朝食会場「長良川SA」でお決まりの「高山ラーメン」を食べる。スキーシーズンは混み合うSAだが、山行きの中高年グループをちらほら見かけるだけで閑散としていた。休憩エリアは改装中で狭くなっている。美濃ICで出入(ETCカード入替)して白鳥ICで降りる。

 白鳥ICからR156に入り北上する。「満天の湯」の案内板に従って前谷で石徹白への県道314号に入る。対向車はほとんど来ないが、桧峠越えのジグザグの山道なのでゆっくりと走ろう。

 上在所の白山中居神社の鳥居の前を左折し坂を下り、道なりに橋を渡って分岐に出る。左手は野伏ヶ岳方面の登山口(川原が駐車場)へ、美濃禅定道の登山口へは右手(直進)に入る。終点の駐車場まで舗装されているが、所々落石が転がっているので注意する。石徹白川の本流左岸を走って行く一本道なので迷うことはない。

 7時27分、自宅から約3時間半で登山口に到着した。ここには舗装駐車場(20台)、東屋、トイレ、水場(流水)が揃っている。

 地元のみなさんのお陰で、トイレも東屋もいつも綺麗に保たれている。ありがたいことだ。帰路のことであるが、上在所のFさん(「石徹白の杉」を守って周辺の手入れをされている好々爺)に再会した。樹齢1800年の杉とともにいつまでもお元気でいて貰いたいものだ。

石徹白登山口の駐車場

石徹白登山口のトイレ(左奥)

石徹白登山口の水場(冷た〜い山水)

「石徹白の杉」への石段(420段)

「石徹白の杉」

「石徹白の杉」を守る上在所のFさんと再会
 「石徹白の杉」を過ぎると本格的な山道になる。今年の下草刈りは済んでないが登山道は明瞭である。分岐する登山道もないので迷うことはないだろう。「登山口から○km」の標柱(TPと表記)が1km毎に設置されているので励みになるかもしれない。

 「おたけり坂」は途中から急坂になり、見上げるようにして登る。「雨宿りの岩屋」辺りで一息つきたくなる。振り返ると野伏ヶ岳方面がぼんやり見える。

おたけり坂

小白山と野伏ヶ岳 @おたけり坂

雨宿りの岩屋

野伏ヶ岳 @雨宿りの岩屋
 「おたけり坂」を登りきると比較的緩やかな尾根道となる。やがて樹間から銚子ヶ峰、母御石方面に展望が開けると神鳩ノ宮避難小屋は近い。

銚子ヶ峰(後方)、母御石が見えてくる

快適な神鳩ノ宮避難小屋

神鳩王子の祠

水場への降り道
 尾根道らしからぬ塹壕のような登山道を暫く登る。樹林を抜け笹原が広がるようになると、行く手に大きな「母御石」が目に留まる。別山も見えてくる。

母御石

別山(2399m)

母御石

丸山 @母御石
 「母御石」から銚子ヶ峰まではなだらかな笹原で所々残雪も見られる。草原漫歩を楽しもう。

笹原を縫って銚子ヶ峰へ

お花はまだ残雪の下に・・・
 10時48分、約3時間で銚子ヶ峰に到着する。駐車場が混んでる分、やはり山頂も賑わっている。

 一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰、別山そして白山へと美濃禅定道(南縦走路)が畝り手招いているのだが、行く手は厚い雲の中で意欲がそがれる。空を見上げながら躊躇していると、登山口から抜きつ抜かれつの単独行S氏(稲沢市)が先行して一ノ峰に向かった。牽かれる様にして追随する。

賑わう銚子ヶ峰(1810m)山頂

行く手は雲の中・・・
 金沢市のNさんから入山前に教えてもらった「つなぎぶしの桧」への下り口という場所(P1764mの手前)に着いた。「下り口」とあるものの、踏み入った形跡も見当たらなかった。

「つなぎぶしの桧」下り口とあるが・・・

それらしきは見つけられない
 願教寺山との分岐であるP1764mを過ぎると登山道を覆う残雪に出合う。前半は斜面の笹と雪塀の間、狭い路地を通り抜けるように進む。後半は残雪の上部(笹との境界の辺り)をステップを切りながら下って行く。どちらも危険とは言わないが注意するに越したことはない。

登山道を雪塀が囲う @P1764mの北側

残雪の上部を歩く
 一ノ峰から二ノ峰に降りはじめて直ぐ、登山道の左手(西側)に小さな凹地があり平坦な雪田となっている。縦走途中の不時露営に利用できそうな場所だ。

一ノ峰(1839m)の山頂

一ノ峰の山頂近くの雪田

二ノ峰(1962m)

二ノ峰(1962m)の山頂
 二ノ峰の南斜面にも残雪が見えるが、一ノ峰同様、登山道はその左(西側)で残雪上は歩かない。水呑釈迦堂跡は雪融けたばかりで、お花はもう少し後のようだ。

 いよいよ、この時期の”難所”打波ノ頭への登りが始まる。二ノ峰を降る際に歩行ルートをイメージしておこう。

お花のない殺風景な「水呑釈迦堂跡」

残雪が登山道を閉ざす打波ノ頭(2095m)
 登山道は雪壁(脚立の傾斜くらい)に遮られている。軽アイゼンでもステップを切りながら登れなくはないが、帰路で安全に降れるとは限らない。そこで、先ほどイメージしておいた歩行ルートを空荷で偵察に出かける。

打波ノ頭(2095m)直下、雪壁が登山道を閉ざす
 雪壁の下、笹薮が切れた箇所から東側に回りこみ、笹薮を抜けて比較的緩やかな斜面に出る。斜面を斜登高気味にトラバースしてから、右の笹薮に沿って直上する。斜面の最上部少し手前で右手に登山道が現れる。このルートを選ぶ場合でも、軽アイゼンは必須、ストックよりはピッケルが好ましい。

笹薮が切れた箇所から東側に回りこむ

笹薮を抜けると比較的緩やかな斜面に出る

斜面を斜登高(トラバース)してから直上する

上部ほど傾斜が増してくる
 再び登山道は雪に消えるが、雪原状の緩やかな登りなので、もはや緊張はない。

打波ノ頭(2095m)山頂の東側を回り込む

立木を帰路(降り口)の目印として覚えておく

三ノ峰(2128m)との鞍部に

三ノ峰避難小屋がある
 同宿者は滋賀県の7人パーティ、関西の2人連れ、単独行3人(滋賀県、石川県、愛知県稲沢市)で、合計13人とゆったりと寝泊りできる人数であった。愉快な人たちばかりで宴会で盛り上がり楽しい時間を過ごした。ほろ酔い気分のまま20時に就寝した。


【6/8(日) 曇りのち晴れ,微風,10℃@別山】

 4時起床、思ったより好天気である。ガスが上がる前に・・・と支度を急ぐ。別山ははっきり見えているものの、空一面に雲が広がり御嶽山、乗鞍岳、北アルプスの高峰はうっすらと確認できるのみである。東の空は少し朝焼けたが、別山が朝陽に紅く染まることはなかった。残念! 同宿のみなさんと記念写真に納まり、一番に出発する。

別山(2399m) @三ノ峰避難小屋

同宿のみなさんと一緒に by T氏
 朝一番の三ノ峰への登り、逸る気持ちを抑えてペースを整える。三ノ峰から別山まで、登山道を残雪が覆う箇所があるが通行に支障ない。軽アイゼンもピッケルも使うような箇所はない。

白山、別山と一緒に(帰路に撮影) @三ノ峰

登山道は露出している @三ノ峰から別山平

白山(2702m) @別山平

別山(2399m)と御手洗池(残雪で埋まっている)

次第に白山の全貌が眺められるようになる

岩場と痩せ尾根に残雪はないので安心
 6時55分、三ノ峰避難小屋から1時間20分で別山山頂に立つ。独りだけの静かな山頂で、心行くまで白山展望に浸る。

別山(2399m)の山頂

久しぶりの”2ショット”

別山神社と白山(2702m)

四塚山(2519m)と七倉山(2557m)

三ノ峰(2128m)

チブリ尾根、中央の赤い屋根は避難小屋

白山釈迦岳(2053m)

奥三方岳(2150m)、三方崩山(2059m)
 10時、お世話になった三ノ峰避難小屋を清掃してから下山の途につく。新しく命名された「越前三ノ峰」に立ち寄る。そういえば、これまで打波ノ頭に登ったことはなかったなあ。これからは福井県の最高峰として「越前三ノ峰」に登る人が増えることだろう。

越前三ノ峰(打波ノ頭)の山頂

三ノ峰と別山 @越前三ノ峰
【自然観察】
お花の時期には2Wほど早過ぎました

イワナシ

イワナシ

ツバメオモト

ツバメオモト

ミツバオウレン

ミツバオウレン

キンポウゲ

キンポウゲ

キヌガサソウ

キヌガサソウ

オオバキスミレ

オオバキスミレ

エンレイソウ

エンレイソウ

ショウジョウバカマ(紅白)

ショウジョウバカマ(白)

ヒメウツギ?

ヒメウツギ?

ハクサンチドリ

ハクサンチドリ

?−1(確認中)


?−2(確認中)

【感想】
 前回の教訓を活かして、2W早いので軽アイゼンとピッケルを携行しました。お陰で安心して打波ノ頭手前の残雪をクリアできました。この時期は帰路の雪道降りに自信がなければ引き返す勇気が必要なコースです。途中まででも十分お花を楽しむことができます。
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