別山(2399m) -美濃禅定道-

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◆ 山行記録

山行概要

報告
概要
 梅雨の中休みを狙って美濃禅定道で別山(2399m)に行きました。土曜日は少々降られましたが、日曜日は、夏姿に衣替えしつつある白山(2702m)を拝することができました。雨に濡れた瑞々しいお花たちに出逢えるのもこの時期の楽しみですね。
山行日 2011年6月18日(土) ~ 19日(日)
白山(2702m) @別山平
天気  6月18日(土) 曇りのち霧雨、微風、15℃
 6月19日(日) 曇り時々晴れ、微風、10℃
コース
概要
石徹白登山口--銚子ヶ峰--三ノ峰--別山(往復)
装備 22kg(テント泊装備)
食料 行動食(2),水(2L),B(6本)
同行者 OAC会員6名
企画 白山展望と自然観察

行動記録

【6月18日(土) 曇りのち霧雨、微風、15℃@銚子ヶ峰】
 自宅(355) =0:23= 岡崎IC(418) =0:42= 一宮JCT(500) =0:20= 長良川SA(520,546) =0:36= 白鳥IC(622) =0:06= 白鳥マルK(628,640) =0:48= 石徹白登山口P(728,805) -0:15- 石徹白の杉(820) –0:27- TP1km(847,857) –0:33- TP2km(930) -0:07- おたけり坂(937) –0:08- 雨宿りの岩屋(945) -0:17-TP 3km(1002) -0:08- 神鳩ノ宮避難小屋(1010,1033) -0:20- TP4km(1053) –0:14- 母御石(1107) -0:21- TP5km(1128) –0:02- 銚子ヶ峰(1130,1143) –0:17- つなぎぶしの桧(1200) –0:41- TP6km(1241) –0:22- 一ノ峰(1303,1316) -0:39[カッパ上下着用]- TP7km(1355) -0:09- 二ノ峰(1404) -0:06- 水呑釈迦堂跡(1410,1426) –0:05- TP8km(1431) –0:39- 雪渓上(1510) -0:18- 三ノ峰避難小屋(1528)TS1

 就寝(19:10)
                                       <注>TP1kmとは登山口から1km地点を表す
【6月19日(日) 曇り時々晴れ、微風、10℃@別山】
 起床(4:00)

 TS1(540) -0:12- 三ノ峰(552,600) –1:02- 別山平・御手洗池(702,712) -0:36- 別山(748,817) -0:25- 別山平・御手洗池(842) –0:44- 三ノ峰(926,939) -0:09- TS1(948,1054) -0:39- TP8km(1133) –0:05- 水呑釈迦堂跡(1138,1156) -0:08- 二ノ峰(1204) -0:06- TP7km(1210) –0:25- 一ノ峰(1235,1243) -0:14- TP6km(1257) -0:41- 銚子ヶ峰(1338,1401) –0:01- TP5km(1402) -0:13- 母御石(1415) –0:11- TP4km(1426) -0:14- 神鳩ノ宮避難小屋(1440,1500) –0:07- TP3km(1507) -0:18- おたけり坂(1525) –0:05- TP2km(1530) -0:21- TP1km(1551) –0:19- 石徹白の杉(1610) -0:08- 石徹白登山口P(1618,1640) =0:30= 満天の湯(1710,1850) =0:23= 白鳥IC(1913) =1:24= 豊田東IC(2037) =0:39= 自宅(2116)

別山(美濃禅定道) 行程図
この画像は国土地理院発行の数値地図(地図画像)を使用して編集しました。
【1/2.5万 地形図】 加賀市ノ瀬,白山,願教寺山,二ノ峰   【1/20万 地勢図】 金沢,岐阜


                            天気図   Yahoo!天気情報 過去の天気より転載 @福井

【6/18(土) 衛星画像】

【6/18(土) 晴れ,23.9/19.3℃,86%,W2m/s,0.0mm】

【6/19(日) 衛星画像】

【6/19(日) 曇り,27.8/20.3℃,68%,N4m/s,0.0mm】

◆ 山行資料

各種機関 (役場、医療、警察、消防、交通)

郡上市役所 0575-67-1121 白鳥病院 0575-82-3131
郡上警察署 0575-67-0110 鷲見病院 0575-82-3151
白鳥交番 0575-82-2110 濃飛タクシー(白鳥) 0575-82-2511
郡上北消防署 0575-82-5119 道の駅「白鳥」 0575-85-2747
白鳥振興事務所(大杉林道) 0575-82-3111 天然温泉「満天の湯」 0575-86-3487
荘川営林署 0575-82-2333 そば勝更科本店(白鳥) 0575-82-4445
アプローチメモ
ETC料金[割引] ・岡崎~白鳥   [134.0km]:¥3,550,休割¥1,000
・白鳥~豊田東  [121.4km]:¥3,400,休割¥1,000
 ※岡崎~豊田JCT渋滞8km(20分)により豊田東で降りる
コンビニ&スーパー ・マルK白鳥バイパス店(R156):0575-82-2504
駐車場 ・区画は20台 ※未舗装の下段に10台、あづま屋横にも5台程度駐車可能
 水場(流水),トイレ,あづま屋,案内図あり
避難小屋 ・神鳩ノ宮避難小屋(15人):トイレあり(1),水あり(流水)
・三ノ峰避難小屋(10人):トイレあり(2),水あり(残雪)

◆ 日誌と写真

行動日誌

【6月18日(土) 曇りのち霧雨、微風、15℃@銚子ヶ峰】

 梅雨の中休みを狙って立てた計画、週間予報では土曜日が曇り、日曜日が晴れ時々曇りとまずまずの天気を期待して出発した。長丁場のため早朝3時50分の集合となったが、P/U集合もほぼ時間通りに進み、4時20分に岡崎ICに入った。今週末でECT休日割引が終了するため混むのではないかと心配したが、早朝なのと南部ほど天気が良くないので東名、名神ともいつもと変わらない交通量だった。

 一宮JCTから東海北陸道に入り長良川SAで朝食休憩をとる。いつもの長良川ラーメンを食べる。和風のあっさりしたスープと細目の縮れ麺で朝からでも食べやすいラーメンである。

 白鳥のサークルKで行動食など買い足し、桧峠を越えて石徹白に入る。桧峠には帰路に入浴する「満天の湯」がある。上在所の「白山中居神社」前で左折して石徹白川沿いの「大杉林道」を北上する。登山口PKGまで舗装されているので走りやすい。落石箇所もあるがきちんと片づけれられている。登山口の先で林道工事が行なわれているので工事用車両が入るためだろう。

 石徹白登山口には20台の舗装された駐車場、あづま屋、トイレ、水場(流水)が整っている。地元のみなさんによって良く手入れされており、いつも気持ちよく利用させていただける。ありがたいことだ。雨は降っていないが山は雲に隠れている。

石徹白登山口駐車場(20台)

石徹白登山口

「白山・別山の山頂図」 拡大

白山連峰鳥瞰図 拡大
 美濃禅定道は白山まで19.2kmと長丁場で、420段の石段登りから始まる。苔蒸した石段を息を弾ませながら登りきると樹齢1800年の「石徹白の杉」が穏やかな表情で迎えてくれる。

美濃禅定道は420段の石段昇りから

石徹白の杉(樹齢1800年)
 息を整えてから登山堂には入る。今年の刈り込みは未だのようだが、踏跡は明瞭である。神鳩ノ宮までは花は少ない。マイヅルソウ、ユキザサ、ギンリョウソウなど白っぽい花が散見される。雲の中に入って霧雨となり、時折雨粒が大きくなる。風は吹いていないので傘を差して行く。

登山道は踏み跡明瞭

おたけり坂
 神鳩ノ宮では先行していた三重県の4人パーティが空を眺めながら思案していた。結局、ここで泊まって日曜日に長駆別山までピストンされたようだ。小屋の窓から見送られて銚子ヶ峰に向かう。

神鳩ノ宮避難小屋

神鳩ノ皇子の祭祀
 母御石まで登りきれば後はなだらかな笹原歩きとなる。銚子ヶ峰の山頂は展望に優れた広場で北に別山の勇姿が大きく望める。これから辿る一ノ峰、二ノ峰、打波ノ頭(越前三ノ峰)が文字通り山波となって畝っている。御嶽山、乗鞍岳は霧雨にぼんやりと霞んでいる。

銚子ヶ峰(1810m)

銚子ヶ峰(1810m)山頂
 銚子ヶ峰から雲石ももすり岩(展望良好)までなだらかな道、ここから下降が始まる。登山道が残雪で覆われている箇所が2箇所ある。谷底まで落ちるような危険はないが、滑り落ちないようにステップを刻みながら降りる。

 一ノ峰の登りは、足元が雨で泥濘よく滑る。ササや潅木を手がかりにして登る。苦労して登った割りに、今日は視界が悪く展望を楽しむことができない。銚子ヶ峰が遠ざかり、別山が近づくのが楽しみなのに・・・。

行く手に”暗雲”が漂う?

残雪が登山道を覆う
 一ノ峰を降り切った辺りで、一時的に雨が強くなり、傘だけでは辛くなり、とうとうカッパ上下を着ることになった。久々の”制服”着用である。※気温は、この後14℃から10℃まで下がり雨が冷たく感じるようになったので、着用しておいて正解であった。

 登山道にはミヤマキンポウゲの黄色とコイワカガミのピンクが彩を添え、ハクサンチドリの紫も目立つ。雨で展望の楽しみがない中、足元のお花が沈みがちな気持ちを慰めてくれる。

 打波ノ頭(2095m)の雪渓をキックステップで登りきり、15時半に三ノ峰避難小屋に到着する。先客は既に6名、詰めていただいて7名が入り込む。雨具を干したり着替えたりして一息ついたら、早速楽しみな宴会に突入する。

 19時に就寝、シュラフに入ってうとうとし始めた頃、「夕焼けが綺麗!」との声で目を覚まし、窓から西の空を眺める。大日山(1368m)の右、鈴ヶ岳(1160m)辺りに入り日するところだ。夕焼け空に明日の好天気への期待が高まる。

打波ノ頭(2095m)への登り

夕焼け空の大長山(1671m)
【6月19日(日) 曇り時々晴れ、微風、10℃@別山】

 4時、同宿の皆さんと一緒に起床する。写真の方だろうか単同行が既に出発されていた。空は白み始め、薄い雲がかかっているようだ。どうやらピーカンにはなりそうもない。

 5時40分、軽装で別山ピストンに向う。三ノ峰(2128m)の登り途中で白山が頭を出す。雲は懸かっていない。

別山の後ろに白山が頭を出す

三ノ峰(2128m)への登り
 三ノ峰(2128m)山頂で暫し展望を楽しむ。加越国境、石徹白の山々は見渡せるが、御嶽山、乗鞍岳、北アルプスまでは透明度が低くぼんやりと確認できる程度だ。

白山(2702m)と別山(2399m)

大長山(1671m)

経ヶ岳(1625m)

法恩寺山(1356m)

荒島岳(1523m)

野伏ヶ岳(1674m)、薙刀山(1647m)、日岸山(1669m)
枇杷倉山の左奥に屏風山(1354m)がぼんやり

丸山(1786m)、芦倉山(1716m)
中央奥は大日ヶ岳(1709m)

白山釈迦岳(2053m)
右(中央)奥はP2158m(四塚山~奥長倉山)

別山(2399m)

三ノ峰(2128m)山頂にて
T.N氏、Y.M嬢、M.I嬢、H.F嬢、M.K氏、K.O嬢、K.H
 三ノ峰(2128m)の降りには短い区間であるが残雪が登山道を覆っていた。急な斜面で残雪が多い時は注意が必要なところだ。

三ノ峰(2128m)の降り

登山道を覆う残雪

三ノ峰(2128m)への登り(帰路)

登山道を覆う残雪(帰路)
 別山平に上がると、笹原越しに白山が大きく見えるようになる。ニッコウキスゲの時期なら黄色の海に浮かぶ白山が華やかになる。御手洗池はまだ半分近くが雪に覆われていた。ハクサンイチゲが咲き、ハクサンコザクラも見られる。

大汝峰(2684m)と御前峰(2702m) @別山平

別山(2399m) @御手洗池
 ゆっくりしているうちに、”不穏な”雲が上がり始めてきた。別山へ急ぎ足になる。

 7時50分、山頂に着く。雲の湧き上がりが早く、まもなく白山がお隠れになる。別山神社にお神酒、お供えをし、白山遥拝が叶えられたことを感謝する。お下がりのお神酒をいただきながら、雲が切れるのを待つが、一向にその兆しがない。

痩せ尾根を登る

チブリ尾根と避難小屋を見下ろす

白山(2702m) @別山手前

白山(2702m) @別山

別山(2399m)山頂

別山神社

白山は雲の中に隠れて・・・

帰路、見送ってくれる白山
 三ノ峰避難小屋に戻り、帰り支度をする。帰路、打波ノ頭(2095m)こと越前三ノ峰に寄り道する。笹が踏み跡に覆いかぶさっていて分かりにくくなっている。

打波ノ頭(2095m)にて

三ノ峰避難小屋と水源の雪渓

水源の雪渓

亀裂に注意!
 三ノ峰避難小屋からアイゼンを装着し、上部でアイゼン歩行に慣れてから打波ノ頭を降った。軽アイゼンは4本歯から8本歯まであるが、靴底全体をカバーする8本歯が初心者にはお奨めである。

打波ノ頭(2095m)の降り始め

下降①(トラバース)

下降②(斜下降)

下降③(トラバース)

M,Iさん

H,Fさん
 ここで、打波ノ頭(越前三ノ峰)への雪渓登りのルートを整理しておく。

 この時期、登山道が崩壊している斜面に大きな雪渓が残っている。08年6月の時は今回より残雪が多く、垂直に近い雪壁に阻まれ、大きく迂回して登ったことがある。

 今回は雪壁が融けて後退していたので、直登するルートをとった。雨で雪が緩みシャーベット状になっていたので、アイゼンは装着せず、ピッケルで支点を取りながら登った。雪渓が途切れる辺りになると傾斜が緩くなる、ここで右にトラバースし夏道への復帰点を目指す。最後は少し降り気味になったので、足場をしっかり刻んでいく。

今回のルート

2008年6月7日(土)の残雪とルート
 雪渓の降りで少しハプニングがあったが、全員無事降りきった。水呑釈迦堂跡で一息ついてから、二ノ峰、一ノ峰・・・とアップダウンを繰り返しながら銚子ヶ峰に戻る。

 銚子ヶ峰ではもう別山の姿は見れなかったが、今朝はあの頂きに立っていたんだ!という満足感をしみじみと味わった。ここからは歩き易い道となる、余韻を楽しみながらのんびりと石徹白登山口まで戻る。

打波ノ頭、二ノ峰、一ノ峰と戻ってきた

願教寺山(1691m)とつなぎぶしの桧

銚子ヶ峰(1810m)に続く花道

銚子ヶ峰(1810m)山頂でやっと安堵感を味わう
【自然観察】
「誤り」などご教示いただければ幸いです。 MAIL

タムシバ

オオカメノキ

ミネザクラ

ミネザクラ

ヤマツツジ

ヤマツツジ

ミツバオウレン

ミツバオウレン

ミツババイカオウレン

ミツババイカオウレン

ハクサンイチゲ

ハクサンイチゲ

ミネズオウ

ミネズオウ

サンカヨウ

サンカヨウ

ササの花

ハクサンチドリ


ツマトリソウ

コイワカガミ

コイワカガミ

ツバメオモト

ツバメオモト

ミヤマキンポウゲ

ミヤマキンポウゲ

ユキザサ

イワハゼ(アカモノ)
【感想】
 美濃禅定道は長い道程ですが、終始展望に優れ、雪渓があったり変化に富み、お花もたくさん観られ、長さを感じさせないお勧めのコースです。
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