笈ヶ岳(1841m)
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◆ 山行記録

山行概要

報告
概要
 8年ぶりに笈ヶ岳(1841m)に登りました。200名山を目指す登山者の多くはジライ谷からの日帰りコースを取るようですが、”ゆったりした時間を過ごしたい”想いから、これまでと同様、中宮発電所から山毛欅尾山(1365m)を越える山中二泊のコースとしました。好天気に恵まれて優美な白山(2702m)展望を満喫しました。
山行日 2012年4月27日(金) ~ 30日(月)
白山(2702m)
天気  4/28日 快晴,微風,18℃@山毛欅尾山
 4/29日 快晴,微風,20℃@笈ヶ岳
 4/30日 薄曇,微風,12℃@山毛欅尾山
コース
概要
中宮発電所--山毛欅尾山--笈ヶ岳[往復]
装備 25kg[雪山テント泊装備]
同行者 OAC会員5名(K.M,T.I,H.F,A.T,N.Y)
企画 笈ヶ岳登頂と白山展望

行動記録

【4月27日(金) 快晴,微風,23℃@岡崎】
 自宅(1925) =0:15= T.I宅(1940) =0:35= K.M宅(2015) =0:10= FM九久平店(2025,2030) =0:05= 豊田松平IC(2035) =0:40= 美濃加茂SA(2115,2125) =0:45= 白鳥IC(2210) =0:05= マルK白鳥店(2215,2220) =0:55= 勝原SH(2315)TS0

 就寝(23:50)
【4月28日(土) 快晴,弱風,10℃@勝原; 快晴,微風,18℃@山毛欅尾山】
 起床(4:30)

 TS0(515) =0:25= FM勝山南店(540,555) =0:55= 北竜会館西隣PKG(650,750) –0:30- 中宮発電所登山口[470m](820) –0:50- 貯水池[665m](910,925) –1:15- 杉林下[950m](1040,1100) –0:40- 肩手前平坦部[1145m] (1140,1150) –1:05- 山毛欅尾山[1365m](1255,1320) –0:55- C1220m平坦部(1415,1425) –0:25- P1271m (1450,1500) –0:35- P1312m手前平坦部(1535)TS1

 就寝(20:20)
【4月29日(日) 快晴,微風,5℃@TS1; 快晴,微風,20℃@笈ヶ岳】
 起床(4:00)

 TS1(600) –0:45- P1418m (645) –0:15- 冬瓜山分岐(700) –0:30- 冬瓜平(730) –0:20- C1410m (750,800) –0:40- シリタカ山分岐[1640m](840,900) –0:35- 県境尾根分岐[1725m](935) –0:45- 笈ヶ岳[1841m] (1020,1115) –0:25- 県境尾根分岐(1140) –0:35- シリタカ山分岐(1215,1230) –0:40- 冬瓜平(1310,1330) –0:20- 冬瓜山分岐(1350) –0:40- P1312m手前平坦部(1430)TS2

 就寝(19:30)
【4月30日(月) 薄曇,無風,7℃@TS2; 薄曇,微風,12℃@山毛欅尾山】
 起床(3:00)

 TS2(510) –0:35- P1271m(545) –1:10- 山毛欅尾山東峰(655,715) –1:10- 杉林下(825,845) –0:50- 貯水池(935,950) –0:10- 尾根下降点(1000) –0:10- 発電所登山口(1010) –0:40- 北竜会館西隣PKG(1050,1115) –0:05- 一里野温泉「天領」(1120,1235) =0:55= そば「八助」(1330,1410) =1:20= 白鳥IC(1530) =0:45= 美濃加茂SA(1615,1645) =0:40= 豊田松平IC(1725) =0:15= K.M宅(1740) =0:45= T.I宅(1825) =0:15= 自宅(1840)

行程図

背景地図データは,国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものです。
地形図
1/25,000  市原,中宮温泉
1/200,000  金沢

天気図
Yahoo!天気情報 過去の天気より転載 @金沢

【衛星画像】

【4/28(土) 晴れ,25.7/9.8℃,21%,NW2m/s,0.0mm】

【衛星画像】

【4/29(日) 晴れ,26.3/12.8℃,40%,NNE2m/s,0.0mm】

【衛星画像】

【4/30(月) 曇り,23.8/17.3℃,52%,N2m/s,0.0mm】


◆ 山行資料

各種機関 (役場,医療,警察,消防,交通)

白山市尾口支所 076-256-7011 白山自然保護センター 076-255-5321
白山警察署 076-216-0110 大日タクシー(吉野) 0761-95-5138
尾口駐在所 076-216-0110 温泉センター「天領」 076-256-7846
金沢市消防局 076-280-0119 中宮温泉「くろゆり荘」 076-256-7955
公立つるぎ病院 076-272-1250 手打ちそば「八助」 0779-88-0516
新村病院 076-273-0100 「福そば」(陽明店) 0779-66-6060

アプローチメモ
ETC料金 ・豊田松平~白鳥(114.9km):¥3,550,¥2,500[平日深夜割引],¥1,800[休日割引]
コンビニ ・サークルK白鳥バイパス店(R156):0575-82-2504
・ファミリーマート勝山南店(R157):0779-87-3030
スーパー 勝山サンプラザ:0779-87-2525
避難小屋
駐車場 ・白山一里野温泉スキー場「あい・あ~る」 ※トイレ利用可
・避難施設「北竜会館」
温泉 温泉センター「天領」:¥600,¥3,000[6枚回数券],
 10:00~18:00[平日],~21:00[土日祝祭日],定休日:火曜日
蕎麦 手打ちそば「八助」:11:00~14:00,17:00~21:00,定休日:木曜日
「福そば」(陽明店):11:00~21:30(L/O:20:45),定休日:水曜日


◆ 日誌と写真

行動日誌

【4月28日(土) 快晴,弱風,10℃@勝原; 快晴,微風,18℃@山毛欅尾山】
 R157を勝山市長山町で右折してから先はコンビニがないので、必ず勝山市内で済ませておく。谷トンネルを抜けて石川県白山市に入ると山の斜面に残雪が見られる。加越国境の南と北では随分と融雪具合が違う。

 新緑を映した手取川ダムを過ぎ、右折して瀬女トンネルを抜け、再度右折してR360に入る。道なりに走れば白山一里野スキー場に到着する。センターハウス「あい・あ~る」は閉館中でもトイレは利用できる。少し戻って避難施設「北竜会館」前に駐車する。

一里野温泉スキー場「あい・あ~る」

避難施設「北竜会館」の駐車場
 R360を500mほど降って右折、疎らに雪が残る林道を中宮発電所に向う。尾添川に架かる吊橋を渡り、発電所のゲートを出て、林道を右に行くと登山口がある。尾根に登るルートは2本あり、往路は”急斜面をジグザグに登るルート”を、復路は”導水管横階段ルート”を使用した。

 なお、”急斜面をジグザグに登るルート”は上部で足元の悪い箇所があるので、往復とも”導水管横階段ルート”を推奨する。

中宮発電所への吊橋

中宮発電所のゲートを出て林道を右に行くと登山口

急斜面をジグザグに登るルートで尾根へ

尾根で導水管横階段ルートに合流
 尾根で”導水管横階段ルート”に合流し、尾根に沿って貯水池まで導水管横の階段(右側)を登る。貯水池の周辺はフキノトウ、コゴミそしてカタクリが見られる。

 貯水池から山毛欅尾山(1365m)まで700m登る。杉林(1000m)で残雪に覆われるまで登山道は明瞭だが、倒木を潜ったり乗り越えたり、潅木が塞いでいたりで、大きな荷物では結構難儀する。しかし、延々と続くカタクリの大群落が目を楽しませてくれる。C750m付近で左前方に白い山が見えてくる。大笠山(1821m)だ、随分遠く感じる。

貯水池

大笠山(1821m)

貯水池から上部へ・・・

見事なカタクリ畑が続く
 杉林(1000m)から残雪を歩くことが多くなるが、雪は良く締まっており、重荷でもワカンは必要ない。山毛欅尾山の肩手前C1220m付近で、白山本峰方面への視界が樹間に僅かに得られる。七倉山(2557m)と四塚山(2530m)が望める。

杉林の下部

杉林から残雪を歩くことが多くなる

登山道はあるが,倒木を越えたり潜ったりがある

樹間に七倉山(2557m)と四塚山(2530m)を望む
 山毛欅尾山の肩(1275m)に出ると、漸く笈ヶ岳(1841m)を拝むことができる。「今年は雪が多い」と思っていたが、2003年の同時期と同じくらいだ。

大笠山(1821m)と笈ヶ岳(1841m) @山毛欅尾山の肩

同左 <参考:2003.4.27>
 山毛欅尾山(1365m)の山頂より東峰の方が、樹木に遮られずスッキリと白山を眺めることができる。今日は黄砂の影響がないのか非常に視界がクリアだ。白山はなんたって冬の装いが一番!荘厳でしかも優美な姿に魅了される。

 いつまでもうっとりと眺めていたいが、そうもいかない。笈ヶ岳(1841m)はまだ遠い。今日のテン場に急ごう。

白山(2702m) @山毛欅尾山東峰  拡大

T.I氏,K.M嬢,H.F嬢,N.Y氏,A.T嬢

H.F嬢,T.I氏,K.M嬢,A.T嬢,N.Y氏

笈ヶ岳(1841m)はまだ遠い
 山毛欅尾山から冬瓜平まで小さなピークを越えていく雪道である。所々雪が途切れるが、危険な箇所はない。

山毛欅尾山から冬瓜平へ

同左 <参考:2003.4.27>

快適な雪稜歩き

P1271mは展望良好
 P1271mは展望良好、テン場としても適している。疲れた身体が「ここでも良いのでは・・・」と誘惑してくるが、予定通りP1312mまで進む。

大笠山(1821m) @P1271m

笈ヶ岳(1841m) @P1271m

冬瓜山(1627m) @P1271m

テント泊予定地(P1312m)までもう少し
 P1312m手前の平坦部でテント設営する。雪のテーブルを作り、腰掛けて優雅に夕食宴会する。陽射しは暖かく風も吹かず快適だ。夕陽を日本海に見送り、明日の晴天を確信する。

P1312m手前の平坦部でテント設営

雪のテーブルで優雅に夕食宴会

白山(2702m)の展望も良好

夕陽を日本海に見送る
【4月29日(日) 快晴,微風,5℃@TS1; 快晴,微風,20℃@笈ヶ岳】
 4時起床、テント内気温は5℃、外に出ても寒くない。空はほんのり白みかけているが、満天に星が輝いている。今日も快晴だ!

 雪を融かし水を得るのに時間がかかり出発が30分遅れた。山中二泊の強みか?気の緩みか?

 雪は凍結しておらずアイゼンは装着しないが念のため携行する。日帰り装備の軽装で軽快に足が進む。

P1312mを過ぎた付近

P1418mへの登り
 昨日よりは空気が淀んでいるようだ。朝の柔らかな陽射しの効果もあって、白山が優しく穏やかな表情に見える。北縦走路にある妙法山(1775m)は標高はないが、ピラミダルな山容で目を惹く。

白山(2702m)

妙法山(1775m)
 P1418mを下った鞍部(平坦部)は遮る樹木が無く白山を展望できる。加賀禅定道の頂を一つ一つ確認する。あの真っ白な稜線歩きは魅力的だが、そこに至るには美女坂の難所がある。今日のような雪質なら比較的安全に登れそうだが・・・。 <参考>白山(加賀禅定道)-040429

P1418mを下った鞍部は白山展望が良い

白山(2702m)

白山(2702m)

剣ケ峰(2677m),御前峰(2702m),大汝峰(2684m)

七倉山(2557m),四塚山(2530m),手前は薬師山

P2158m,P2138m,美女坂の頭(1968m)  美女坂
 「冬瓜山の山頂は既に雪融けており通行に支障なし」との情報を得ていたが、確実性の高い冬瓜平を経由するトラバースルートを選択した。

 冬瓜平はブナの疎林が雪原となって広がり、のんびりと過ごしたくなる癒しの空間だ。一泊の計画なら、ここまで足を延ばして、笈ヶ岳を眺めながらテント泊するのがお奨めだ。

冬瓜山分岐(C1420m)を冬瓜平へ向う

癒しの冬瓜平

笈ヶ岳を眺めながらテント泊は最高

冬瓜平からシリタカ山分岐に向う
 長閑に歩けるのはここまで、この先2本の沢を横切るが、雪崩や落石が良く発生する危険箇所である。メンバーの間隔を空けて、上部に注意を払いながら静かに渡りきる。

雪崩れと落石に注意しながらトラバースする

落石痕

雪崩痕

落石痕と雪崩痕

渡りきるとホッとする

シリタカ山分岐(1640m)まで250mほど登り返す
 シリタカ山への急登も、今日は雪質が軟らかいのでアイゼンは必要なし。250mほど登り返す。

 シリタカ山分岐で一息入れながら、この先のルートを観察する。

笈ヶ岳(1841m) @シリタカ山分岐  拡大

県境尾根へのルートを確認しながら下る

尾根上の岩峰を避けて・・・

北斜面をトラバース

沢筋を詰めて・・・

ササブッシュ①を横切って・・・

県境尾根分岐へのルート

県境尾根JCTの北側鞍部に出る
 ササブッシュ②を突っ切れば県境尾根JCTの北側鞍部に出る。ここからは大展望を楽しみながら笈ヶ岳山頂まで雪原漫歩だ。

大展望を楽しみながら笈ヶ岳山頂を目指す

急登でも足取りは軽い

小笈(1810m)

笈ヶ岳(1841m) @小笈
 笈ヶ岳(1841m)の山頂は雪が融けているが、狭くて10人越えれば窮屈に感じるくらいだ。白山遥拝と登頂記念を撮ったら、後続者に山頂を譲り、山頂下の雪原で展望を楽しもう。

 今日は生憎の春霞(黄砂)で遠望は利かない。目を凝らせば北アルプスのぼんやりとした銀嶺が何となく分かる。

笈ヶ岳(1841m)の山頂から白山を遥拝する

白山(2702m)

高野聖

H.F嬢,K.M嬢,N.Y氏,T.I氏
畑,A.T嬢

N.Y氏,T.I氏,畑,K.M嬢,A.T嬢,H.F嬢

人形山(1726m)、三ヶ辻山(1764m)
 帰りは軟雪に安心して、シリセードを楽しみながら降って行く。

シリセードに興じるA.T嬢

H.F嬢も続く
 シリタカ山分岐に登り返す頃には、薄雲が広がりはじめた。

シリタカ山分岐まで登り返す

笈ヶ岳を振り返り余韻を味わう @シリタカ山分岐
 危険箇所を通過し,冬瓜平でのんびりと”午後の紅茶”を楽しむ。これも山中二泊の余裕だ。

 テン場に戻ったら、早速冷えたビールで乾杯! 酒が尽きるまで”登頂祝賀会”で盛り上がる。

危険箇所を通過し,冬瓜平で”午後の紅茶”を楽しむ

”登頂祝賀会”で盛り上がる
【4月30日(月) 薄曇,無風,7℃@TS2; 薄曇,微風,12℃@山毛欅尾山】
 曇っているが高曇り、直ぐに降られる可能性はない。白山は曇り空に溶け込んで姿も朧である。笈ヶ岳に見送られて下界に降る。

白山(2702m) @山毛欅尾山東峰

笈ヶ岳(1841m)に見送られて下界に降る

若葉が芽吹き・・・

ヤマザクラが彩を添える

瑞々しい新緑の中に・・・

世代交代は自然の理

中宮発電所登山口まで石段降り

尾根まで100m超の直登ルート
自然観察
「誤り」などご教示いただければ幸いです。 MAIL

カタクリとイワウチワ

カタクリ

イワウチワ

ショウジョウバカマ

キケマン

ヤマエンゴサク

タムシバ

ヤマザクラ

キクザキイチゲ

キクザキイチゲ
感想
 笈ヶ岳の賑わいには驚きました。日帰りの人はマラソンの折返し点のように山頂を踏んだら早々に下山していきます。ゆったりと山に浸って笈ヶ岳を味わいたい方には、この山毛欅尾山からのロングコースをお奨めします。

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