芦生の森    −野田畑谷、シンコボ、傘峠、ブナノキ峠、下谷−

◆ 山行記録

山行概要

報告概要  芦生の森の2回目です。前回(芦生の森-051029)に続き、一般的なコースを選びました。長治谷キャンプ場をベースに野田畑谷と傘峠からブナノキ峠の尾根歩きを報告します。雨を覚悟で出かけましたが、幸いにも今期初めての雪景色を楽しむことができました。
山行日 2005年12月3日(土)〜4日(日)
霧氷 @けやき峠
天気 小雨のち曇り時々小雪、微風
コース概要 12/3 生杉PKG--野田畑谷--シンコボ--長治谷キャンプ場
12/4 中山--傘峠--ブナノキ峠--下谷--三国峠--長治谷キャンプ場--生杉PKG
装備 19kg(1泊2日テント泊)
食料 夕食:かも鍋&そばがき
朝食:雑炊
同行者 OAC会員4人
企画 初冬の芦生の森観賞

行動記録

【12/2(金) 曇り時々小雨、微風】
旧岡崎市民病院跡PKG(1950) ==0:05== 岡崎IC(1955) ==1:05== 養老SA(2100,2110) ==0:10== 関が原IC(2120) ==0:40== 木之本(2200) ==0:20== 道の駅「追坂峠」(2220,2230) ==1:20== 生杉PKG(2350)TS1

就寝(0:50)
【12/3(土) 曇り時々小雨または小雪、微風】
起床(5:30)

TS1(715) --0:40-- 地蔵峠(755,805) --0:20-- 長治谷キャンプ場(825,900) --0:30-- 野田畑谷分岐(930) --1:30-- 野田畑峠(1015) --1:05-- 分岐峰(1120) --0:07-- シンコボ(1127,1132) --0:48-- 野田畑峠(1220,1240) --0:30-- 野田畑谷分岐(1310) --0:25-- 長治谷キャンプ場(1335)TS2

就寝(19:00)
【12/4(日) 曇り時々小雪、微風】
起床(5:30)

TS2(705) --0:20-- 中山(725) --1:10-- 八宙山(835) --0:20-- 傘峠(855) --0:49-- P892m(944) --0:24-- ブナノキ峠分岐(1008) --0:17-- ブナノキ峠(1025,1030) --0:10-- ブナノキ峠分岐(1040) --0:33-- けやき峠(1113,1130) --1:30-- 長治谷キャンプ場(1300,1340) --0:20-- 地蔵峠(1400) --0:23--生杉PKG(1423,1440) ==0:50== くつき温泉「てんくう」(1530,1650) ==1:20== 木之本IC(1810) ==0:40== 養老SA(1850,1900) ==1:00== 岡崎IC(2000) ==0:05== 旧岡崎市民病院跡PKG(2005)

芦生の森 行程図 (GPSの軌跡をプロットしてみました。一部データ抜けあり)
この画像は国土地理院発行の数値地図(地図画像)を使用して編集しました。

◆ 山行資料

各種機関 (役場、医療、警察、消防、交通)

高島市役所 0740-25-8000 京大芦生研究林事務所 0771-77-0321
朽木支所 0740-38-2331 朽木村観光協会 0740-38-2398
高島警察署 0740-22-0110 芦生山の家キャンプ場 0771-77-0290
朽木警察官駐在所 0740-38-2110 道の駅「マキノ追坂峠」 0740-28-8081
高島市消防本部 0740-22-1234 道の駅「くつき新本陣」 0740-38-2398
北部消防署朽木分遣所 0740-38-2100 道の駅「琵琶湖大橋米プラザ」 077-572-0504
救急医療情報案内 0740-22-3799 近江タクシー高島 0740-36-0106
高島総合病院 0740-36-0220 汽船タクシー(株)高島 0120-324032
朽木国民健康保険診療所 0740-38-2071 朽木温泉「てんくう」 0740-38-2770
美山町役場 0771-75-0310 蕎麦「まる姫」 朽木栃生 0740-38-2380

◆ 日誌と写真

行動日誌

【12/2(金) 曇り時々小雨、微風】

 「芦生の森は雨がよく似合う」とメンバーの1人が悟ったふうに呟く。前回(芦生の森-051029)に続き今回も雨の予報を押して出掛ける。しかも寒気が降りてくるので、高山なら雪だろうが芦生では霙か冷たい雨になりかねない。

 岡崎ICを20時前に入り、養老SAで行動食などを買い足し、関ヶ原ICで高速を降り国道365号線を木之本に向かう。今回は高島市で国道161号から303号を西進し367号を南下して県道23号に入るルートをとる。小雨だが早くも断続的に降り始めた。道の駅「追坂峠」でトイレ休憩し、生杉PKGには0時前に到着する。高速を降りてから約3時間、結構遠いものだ。今回は鹿には出会わなかった。雨降りなので寝座で大人しくしているのだろうか。
 この時期、この天気では生杉駐車場には誰も居ないと思いきや・・・、なんと2台の先着車があった。人影は無かったが東屋にはランタンが灯っていた。水溜りを避けてゲート手前にテントを設営する。軽く寝酒を飲んで1時前に就寝した。


【12/3(土) 曇り時々小雨または小雪、微風】

 5時半起床、外はまだ暗い。昨夜来の小雨は明け方になって雪になって降り続く。養老ICで買った「焼き鯖寿司」を食べながら今日の予定を相談する。もとは上谷、杉尾峠、シンコボ、野田畑峠と大きく周回する計画であったが、ルートが確実な野田畑谷を詰めて県境尾根を戻るシンコボ往復の計画に変更した。

 まずは今夜の宿営地「長治谷キャンプ場」へ向かう。林道を辿り地蔵峠に至る。途中から小雪が舞ってきた。稜線近くの杉の樹々は雪で飾られてクリスマスツリーのようだ。

初雪のプレゼントを喜ぶ

少し高いだけで雪にかわる
 地蔵峠で入林届けを記載する。林道から分かれ枕谷へと降りて行く。道標のある分岐を左折し中山神社へ向かう。紅葉シーズンの賑わいが嘘のように杉林の中に静かに佇んでいる。濡れて滑り易い木橋を渡り、左折して直ぐにキャンプ場に着く。もちろんサイト地は6区画とも空いている。

地蔵峠のゲート

枕谷への登山道

入林届けポスト

芦生研究林案内図  拡大
テントを設営し、日帰りハイキングの軽装になって芦生の森逍遥に出発する。標高差は少ないのに、麓は紅葉を留め稜線辺りは雪化粧となり目を楽しませてくれる。これで青空なら最高なのだが・・・。

明るく開放的な長治谷キャンプ場

整地されたサイト地が6箇所
 野田畑湿原に雪帽子を冠ったアケボノソウを見つけた。花仲間が居なくて寂しそうだ。蛇行しながらゆったりと流れる芦生らしい小川を何度も渡り返しながら野田畑谷を遡行して行く。地形図に表れているのだが、野田畑谷は川床と尾根との高度差が著しく少ない。豪雨になれば峠を越えて尾根の反対側に流れるのではないかと思えるほどだ。空への見通しの良い明るい谷が続く。

野田畑湿原

野田畑湿原
 倒れて間もない大木、苔生した老木が哀れを誘い、谷をセピア色に埋め尽くす落葉が如何にも晩秋の佇まいを醸し出す。今は静かに冬の訪れを待っている。しかし、雪融けを迎え新緑の頃となれば、きっと新しい生命が芽吹く活き活きとした景観となることであろう。

 二股に分かれる源頭付近で谷が荒れてきたので、右手の県境尾根に這い登る。尾根に出て一登りでジャンクションピークに着く。ここからシンコボまでは10分足らずである。

県境尾根をシンコボ分岐点へ向かう

シンコボへの分岐点
 シンコボは三角点はあるものの樹林の中の広場といった山頂で、天気が良くても展望は期待できないだろう。登頂記念を撮って帰路に着く。

シンコボ(811m)

登頂記念
 県境尾根は緩やかな登り降りを繰り返しながら高度を下げていく。やがて、前方に810mのピークを見上げるようになると野田畑峠に到着する。尾根からは野田畑谷が随所で俯瞰できる。谷を詰めている時には気付かなかったものが見えて面白い。

冬枯れの県境尾根

束の間の青空

直ぐ下を小川が流れる

野田畑谷を尾根から見下ろす

野田畑峠

野田畑谷のヌタ場

お抹茶色に飾られた倒木

ホットタイム(お抹茶ではなくコーヒー)
 13時35分、テント場に戻りまずはコーヒータイム。陽が射してきたのでカッパやスパッツを干す。一息ついたら、夕食のかも鍋を仕込みながら、明るいうちから宴会を始める。

 19時、思いがけない星空に、淡い期待を抱きつつ就寝。

長治谷キャンプ場に戻る

やはり、他には誰も居なかった
【12/4(日) 曇り時々小雪、微風】

 5時30分、起床。雨音がしないと思ったら雪が舞っていた。積もってはいない。朝食は鴨鍋の雑炊、身体が温まる。今日も制服のカッパを着て出発する。

 上谷と下谷が合流して本流となる処に八宙山への登り口がある。内杉林道が下谷側に曲がる処(カーブミラーあり)の少し手前に川原への降り口がある。飛び石で川を渡って尾根の末端に取り付く。

八宙山への登り

高度差200mを登る
 登るにつれ褐色の世界からモノクロームの世界に移って行く。サクサクと落葉に積もった雪を踏みしめて歩く。
取り付きから高度差200m、ひたすら高度を稼いで行く。ヒノキの大木のある左手からの支尾根と合流すると漸く緩やかになる。

ヒノキの保存木

落ち葉が雪に覆われ白い世界に・・・
 初めてのコースなので、地形図で現在地を確認をしながら進む。辿るべき尾根が曲りくねっているので、かえって場所が特定しやすい。八宙山(874m)、傘峠(935m)とも山頂標識が無ければ通り過ぎてしまいそうな尾根上の高みである。展望の楽しみは少なく、霧氷の雪道を巡ることを楽しむ尾根である。昨年の台風の爪痕か、倒木が結構登山道を塞いでいるが通行に支障はない。変化があって面白い。

至る処に大木が

霧氷のトンネル
 主稜線から寄り道してブナノ木峠を往復する。ブナノ木峠は三角点のある切開きの山頂広場であるが展望はやはり利かない。

ブナノ木峠(939m)

ぼたん雪が舞う
 分岐に戻り、けやき峠へと降る。途中で今回の山行で初めて人に行き会う。「こんな天気に独りで物好きな・・・」と思いながらお話を伺っていると、芦生に今年40回以上も通われているベテランのS.Fさんと分かった。「我々は2回目なんです」と言ったら、「また、物好きな・・・」と先に言われてしまった。HPも出されているとのことで、これからの企画に大いに参考にさせていただくつもりだ。

霧氷を観賞しながら歩いていると、人が・・・

S.Fさんと歓談

霧氷にはやはり青空と陽光が欲しい・・・

霧氷の林をけやき峠へ降る

雪景色にウットリかな? @けやき峠

林道分岐 左:杉尾峠、右:下谷
 けやき峠から林道を下る。ガイドブックには橋を渡った所でノリコの滝の下部へ降るルートが案内されていたが、狭い谷が続き滑滝も見受けられるので、敬遠してさらに林道を歩くことにした。

林道歩きも楽しい

トチの大木

大木が目立ち始めたので

下谷に降りて歩く

苔むした倒木にエビネが・・・

カツラの保存木
【感想】
 今回のコースも道標や標識が少ないので地図を良く読みながら歩きましょう。「芦生の森は雨がよく似合う・・・。」まさにその通りのコースでした。
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