御嶽山(3063m)黒沢登山口から継母岳へ

◆ 山行記録

山行概要

報告概要  摩利支天山から眺めた山容に魅せられ、予てから登る機会を窺っていた継母岳です。先週濃霧のため登頂断念した継母岳に再度出かけました。今回は継母岳への登頂を目的として、岡崎から近い黒沢登山口から入りました。継母岳は山行情報が乏しい初めてのコースでしたが、幸いベテランを同行者に得て心強くして登頂を果たしました。
山行日 2005年9月17日(土)〜18日(日)
継母岳(2867m) @継母岳分岐の降り
天気  17日(土) 曇り時々晴れ、微風
 18日(日) 晴れ時々曇り、微風
コース概要 黒沢登山口 -- 白竜小屋[泊] -- 二の池 -- 継母岳 -- 剣ヶ峰 -- 三の池 (周回)
装備 20kg(テント泊)
食料 夕食(1)、朝食(1)、行動食(2)
+水(4.5L)、B&W
同行者 N.Yさん(OAC会員)
企画 継母岳ルート踏査

行動記録

【9月17日(土) 曇り時々晴れ、微風】
岡崎IC(515) ==0:40== 土岐JCT(555) ==0:25== 恵那峡SA(620,640) ==0:05== 中津川IC(645) ==1:05== 道の駅「三岳」(750,800) ==0:40== 御岳ロープウェイ(840,850) ==0:05== 黒沢登山口(855,920) --0:40-- 御岳八海山支店(1000,1010) --1:00-- 女人堂(1110.1125) --1:05-- 石室小屋(1230,1240) --0:10-- 覚明堂(1250) --0:03-- 分岐(1253) --0:12-- 二の池新館(1305) --0:20-- 白竜小屋(1325)TS1

就寝(19:10)
【9月18日(日) 晴れ時々曇り、微風】
起床(3:35)

TS1(500) --0:20-- 二の池新館(520) --0:50-- 継母岳分岐(610) --0:50-- 鞍部(700,713) --0:17-- 継母岳(730,740) --0:20-- 鞍部(800,812) --0:48-- 継母岳分岐(900,940) --0:15-- 剣ヶ峰(955,1000) --0:20-- 二の池本館(1020) --0:20-- 白竜小屋(1040,1050) --0:25-- 三の池(1115) --1:05-- 女人堂(1220,1235) --0:27-- 行場小屋(1302) --0:06-- 御岳八海山支店(1308,1317) --0:11-- 湯川温泉分岐(1328) --0:02-- 日野製薬出張所(1330) --0:10-- 黒沢登山口(1340,1400) ==0:12== 中の湯本館(1412,1505) ==0:17== 手打そば処「御嶽」(1522,1555) ==0:30== 中津川IC(1725) ==0:30== 土岐JCT(1755) ==0:25== 鞍ヶ池PA(1820,1830) ==0:20== 岡崎IC(1850)

御嶽山 行程図 (GPSの軌跡をプロットしてみました。)
この画像は国土地理院発行の数値地図25000飯田を使用して編集しました。

◆ 山行資料

各種機関 (役場、医療、警察、消防、交通)

三岳村役場 0264-46-2500 中の湯本館 \600 0264-46-2118
木曽広域消防本部 0264-24-3119 旅館「六車」 \500 0264-46-2013
木曽警察署 0264-22-0110 けやきの湯 \400 0264-46-2818
三岳村駐在所 0264-46-2005 手打そば処「一竹」 0264-46-2277
県立木曽病院 0264-22-2703 手打そば処「御嶽」 0264-46-2242
御岳ロープウェイ 0264-46-2525 道の駅「三岳」 0264-46-2011

◆ 日誌と写真

行動日誌

【9月17日(土) 曇り時々晴れ、微風】
 岡崎ICから中津川ICまで東海環状自動車道経由で走り、中津川ICを出てR19を北上する。元橋交差点(T字路)を左折し、黒沢の交差点を右にとればあとは黒沢登山口まで一本道である。

 黒沢登山口にはバス停のあるメインの駐車場と手前に2箇所の駐車場がある。全体で50台以上は駐車できるように思う。メインの駐車場には休憩所(バス待合室)とトイレがある。夏期シーズンにはバスが3本運行されているようだ。なお、R19を離れてからはコンビニがないので、中津川ICを降りたら早めに立ち寄ること。今回は、道の駅「三岳」で「きのこご飯(松茸入り)」とパン、自販機でジュース類を調達した。また、少し寄り道になるが御岳ロープウェイの山麓駅に売店があるので、ビール、地酒、タバコなど調達できる。

<参考情報>
岡崎ICと中津川IC間は東海環状自動車道経由では距離90kmですが、ETC通勤割引(100km以内)は適用されません。詳しくは「走行距離が100km以内であっても時間帯割引が対象外となる場合のお知らせ」をご覧下さい。

黒沢登山口(六合目)PKG

御嶽山のご案内  拡大  絵図

バス停「中の湯」と登山道入口

静寂の樹林を行く
 登山口から50mほどの所に下山時の入浴に便利な温泉「中の湯六合目店」がある。しかし、両日とも営業していなかった。七合目までの間に「日野製薬出張所」、「御嶽山八海山支店」と看板の掛かった建屋があるがいずれも長く閉ざされた感じである。店前に休憩ベンチがあり利用できる。

 登山道は登拝者のために整備されており、年月を経た木道が信仰の山の歴史を感じさせる。オオシラビソの落ち着いた林を黙々と登って行く。右から御岳ロープウェイ山頂駅からの道と合流すると直ぐに七合目行場小屋に着く。ここの名物は「ちから餅」であるが、いつも横目で眺めるだけで食したことがない。同じような雰囲気の樹林帯の道が八合目女人堂(金剛堂)まで続く。

日野製薬出張所(六合目半)

行場小屋(七合目)
 変わり映えしない景観に退屈してくる頃、「八合目まで1km」の案内が目に留まる。以降、「600m」、「300m」・・・とカウントダウンしてくれるので気が紛れるだろう。

 女人堂前は小広場でベンチ、トイレもあり休憩適地である。ここで初めて御嶽山の頂を仰ぎ見ることが出来る。紅葉にはまだ早いが、ナナカマドの赤い実が印象的である。10月上旬には見事な草紅葉が見られることだろう。

女人堂(八合目)

左:頂上方面、右:三の池方面 @八合目
 ここで登山道は二手に分かれる。道標には、右:三の池方面、左:頂上方面と記されている。往きは頂上方面(覚明堂を経由して剣ヶ峰、二の池方面に向かうコース)を選ぶ。帰りは三の池から降る予定である。

頂上方面 @八合目

樹林帯を抜け出る

三の池方面 山腹を縫う登山道が見える
 天に突き上げるような急峻な尾根道を見上げながら、火山土壌の登山道をジグザグに登って行く。

急坂をジグザグに登る

石室山荘
九合目覚明堂を過ぎた所で分岐となり、左手は剣ヶ峰方面、我々は右手二の池方面に向かう。ここからはほぼ平坦な道となる。二の池の雪渓は1週間で随分残り少なくなった。万年雪として越せるだろうか。

二の池 左端に万年雪が見える

賽の河原 @三の池コース
 賽の河原の一株だけのコマクサはとうとう花を落としていた。来年もきっと可憐な花を咲かせてくれるだろう。

摩利支天山と賽の河原 @二の池新館コース
 白竜小屋に到着、コーヒーを沸かして人心地着いてから、日暮れが早いので早々と宴会を始める。

 ポリタンとビールを凍らせて保冷剤とし肉類を運んできた。スパイシーなソーセージとカルビ焼肉でビールが美味い。ご飯はチラシ寿司である。α米でも寿司太郎を混ぜて錦糸玉子、刻み海苔、紅ショウガをトッピングすれば美味しく出来上がる。ビール2本、ウィスキー300ccで話も弾みすっかり上機嫌、ほろ酔い気分で19時過ぎに就寝する。
【9月18日(日) 晴れ時々曇り、微風】
 3時35分起床、外に出て周りを見渡す。星は・・・出ていない。剣ヶ峰には雲がかかっているようだ。今日の天気が気にかかる。

 5時、小屋を出る。初めヘッドランプを灯していたが、賽の河原辺りで不要になった。西の空に摩利支天山に沈む紅い月を見おくる。

 二の池新館小屋前の分岐を左手にとりお鉢巡りコースに入る。継母岳分岐への登りの途中でご来光を迎える。剣ヶ峰の山頂にも人影が見える。

ご来光 @二の池新館〜継母岳分岐

二の池 @二の池新館〜継母岳分岐

一の池とお鉢巡りの峰々 中央のピークが継母岳分岐点

剣ヶ峰と一の池

お鉢巡りの岩場道
 二の池新館から1時間で継母岳分岐に到着する。ここは剣ヶ峰と変わらないくらいの標高がある。継母岳へのコースを眼で追う。急下降して登り返す先に陽があたりはじめた継母岳山頂が手招いている。継母岳はここより200mほど低い。帰路の登り返しを考えると、一般道があったとしても立ち寄る登山者は稀かもしれない。

 マーキングやケルンを探しながら火山性土壌の崩れやすい斜面を下降する。鞍部までのルートを模索する。左寄りの尾根伝いが本命と考えたが、途中に岩峰の巻き道が見きれなかったので、右寄りにルートを変更した。崩れやすい不安定な足元に注意しながら、出来るだけ安定した岩道を選んで下降した。岩道も全く踏まれておらず浮石が多い。

継母岳分岐から継母岳を見下ろす

継母岳分岐から鞍部に降る
 約1時間かかって鞍部に降りる。漸く鞍部まで陽があたるようになった。朝陽に輝く継母岳の岩峰が厳としてそそり立つ。行動食をとりながら登るルートを考える。途中の岩峰は右手に巻けそう、山頂直下は岩登りになりそう、危ないようなら無理しないなどと考える。ザックをデポし空荷で登る。

継母岳 @継母岳分岐からの降り

継母岳を見上げる @鞍部
 登り口には鳥居の跡らしきものがある。安全を祈願して先に進む。薄いながらも踏跡らしきを選んで登る。中間点の岩峰は、やはり右側に巻いた跡が残っていた。忠実にトレースする。最後の岩場の下で、ルートを再度確認する。岩は安定しており、スタンス、ホールドとも心配ない。最初、左斜め上に登り、次いで右斜め上へ、最後は直登し山頂に至る。

中間点の岩峰は右を巻く

岩場を登り山頂へ
 小さな祠があるだけの山頂は狭いが、高度感で脚が竦むようなことはない。二人だけの山頂で展望を楽しむ。これまで岩稜の支尾根のように見ていた摩利支天山が、こちらから見ると案外格好が良い。摩利支天山の左奥には乗鞍岳が遠望される。西方は霞み白山はかろうじて存在が分かる。剣ヶ峰はじめお鉢巡りの外輪山は日陰なので山容はハッキリしない。

継母岳山頂の祠

乗鞍岳と摩利支天山 @継母岳

崩壊の激しい岩稜が続く @継母岳

継母岳分岐と剣ヶ峰 @継母岳
 登りのルートは降り難そうだったので別ルートを探す。山頂から南側に5mほど寄ってから降る。落石の危険があるので、先頭が安全な場所まで降りてから後続する。ルートのイメージとしては、最初左斜め下に向かい、次に真っ直ぐ降り、再び左斜め下に向かい登りのルートに合流する。ここから下は登りルートを忠実に辿って鞍部まで戻る。行動食のフルーツを食べながら登ったルートを反芻する。

継母岳から鞍部に戻る @中間岩峰の上部

継母岳分岐へ登り返す
 ザックを担ぎ継母岳分岐へ登り返す。斜面を見上げると、結構ケルンが目に留まる。ケルンを拾いながら薄い踏跡を辿る。降ったルートより随分歩き易い。途中の岩峰は、左側(北側)を巻いていた。無事、継母岳分岐に戻り、漸く緊張から開放される。

ケルンやマーキングを辿って登る

乗鞍岳 @継母岳分岐
 安心したら腹が減った。登山道の脇で焼きそばを作る。ベーコンとキャベツを炒めてから、そばを入れて軟らかくなるまで蒸らす。粉末ソースを絡めれば食欲をそそるソースの匂いが立ち込める。紅ショウガをトッピングして出来上がり。

剣ヶ峰 @継母岳分岐

二の池 @剣ヶ峰
 継母岳登頂の達成感と焼きそばの満腹感で満たされて帰路に着く。先週と違って剣ヶ峰山頂は大賑わい、喧騒を嫌って足早に山頂を去る。

剣ヶ峰から二の池へ

三の池 @白竜小屋

継母岳 @白竜小屋

摩利支天山 @白竜小屋
 三の池を経由して女人堂へ下る。遠回りだが三の池の避難小屋を確認するためだ。

三の池 @三の池分岐の手前

ナナカマドの実
 避難小屋は休憩だけが出来るような板間の作りとなっており、宿泊は控えるよう”心得”が記されている。緊急時などに泊まる場合は精々4人まで横になれる広さである。トイレは離れて設置されている。

三の池

避難小屋とトイレ @三の池
 女人堂まで山腹を縫うように付けられたコースで戻る。このコースは何本かの沢を横切る。数年前は豪雨による被害で通行止めになっていた。今は通行可能だが沢筋は荒れたままになっているので足元に注意が必要である。思いのほか長く感じるコースだが、往きに登った尾根道が見えるようになれば女人堂は近い。
【感想】
 摩利支天山から眺めた山容に魅せられて登った継母岳、ここから眺める摩利支天山も気に入りました。賑わう剣ヶ峰とは対照的な静寂が継母岳の魅力です。ただし、登山道が整備されている訳ではないので、気を付けて入山しましょう。
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