朝日岳(2418m) 蓮華温泉から周回

◆ 山行記録

山行概要

報告概要  蓮華温泉を基点に、朝日岳と白馬岳を周回する展望とお花の山行です。3日間とも安定した快晴の夏空に恵まれ、白山、富士山までの大遠望と、雪融けが遅かったお陰でハクサンイチゲやチングルマなどたくさんのお花に出会えました。
山行日 2007年8月11日(金)~13日(月)
ハクサンシャジン
天気  8/11(土) 快晴,無風,18℃@蓮華温泉
 8/12(日) 快晴,弱風,10℃@TS1   
 8/13(月) 快晴,微風,16℃@TS2   
コース概要 蓮華温泉--朝日岳--三国境--白馬大池(周回)
装備 21kg(テント泊装備)
食料 朝食(2),夕食(2),行動食(3),水(2L/日)
同行者 K.M(OAC会員)
企画 夏山展望と自然観察

行動記録

【8月10日(金) 晴れ,無風,32℃@岡崎】

 岡崎(1955) =2:35= 飯田IC(2230) =0:20= 駒ヶ岳SA(2250,2310) =0:55= 豊科IC(005)[深夜¥1,950] =1:10= 道の駅「小谷」(115)TS0

就寝(1:30)

【8月11日(土) 快晴,無風,18℃@蓮華温泉】

起床(5:00)

 TS0(520) =0:55= 蓮華温泉臨時PKG(615,715)[13台] -0:15- 蓮華の森(730) -0:35- 兵馬ノ平(805,815) -0:30- 瀬戸川鉄橋(845,855) -1:25- 白高地沢ベンチ(1020,1030) -0:20- 白高地沢仮設橋(1050) -1:50- 花園三角点(1240,1305) -1:05- 五輪ノ森(1410) -1:40- TS1(1550)

就寝(19:20)

【8月12日(日) 快晴,弱風,10℃@TS1】

起床(3:20) 星野観察

 TS1(555) -0:20- 栂海新道分岐(615,635) -1:00- 朝日岳(735,755) -0:40- 白馬水平道入口(835) -1:45- 白馬水平道出口(1020) -0:25- 水場(1045,1055) -0:10- ツバメ平(1105) -0:15- 鞍部(1120,1140) -0:50- C2260m(1230,1245) -0:35- P2446m(1320,1340) -0:35- 雪倉岳(1415,1440) -0:25- 雪倉岳避難小屋(1505)TS2

就寝(19:30)

【8月13日(月) 快晴,微風,16℃@TS2】
起床(3:20) 星野観察

 TS2(520) -0:20- 水場(540,545) -0:35- 鉢の鞍部(620,630) -0:10- 鉱山道分岐(640) -0:45- 三国境(725,745) -0:50- 小蓮華山(835,905) -1:10- 白馬大池(1015,1100) -0:55- 天狗ノ庭(1155,1205) -1:05- 黄金の湯(1310,1355) -0:15- 蓮華温泉(1410,1425) =1:05= 道の駅「小谷」深山の湯(1530,1630) -1:05- 蕎麦「みの屋」(1735,1820) =1:10= 松本IC(1930) =0:45= 飯田IC(2015)[通勤¥1,300] =1:05= 道の駅「稲武」(2120,2125) =1:25= 岡崎(2250)

朝日岳 行程図 (GPSの軌跡をプロットしてみました。一部データ抜けあり)
この画像は国土地理院発行の数値地図25000を使用して編集しました。


                            天気図   Yahoo!天気情報 過去の天気より転載 @松本

【8/10(金) 晴れ,35.0/19.9℃,NNW4m/s,0.0mm】

【8/11(土) 晴れ,35.1/22.4℃,NE4m/s,0.0mm】

【8/12(日) 晴れ,35.3/21.1℃,NNE3m/s,0.0mm】

【8/13(月) 晴れ,35.4/20.9℃,S3m/s,0.0mm】

◆ 山行資料

各種機関 (役場、医療、警察、消防、交通)

糸魚川市役所 025-552-1511 糸魚川バス(株) 025-552-0180
糸魚川市消防本部 025-552-2311 道の駅「ほりがねの里 0263-73-7002
糸魚川総合病院 025-552-0280 道の駅「白馬 0261-75-3880
糸魚川警察署 025-552-0110 道の駅「小谷 0261-71-6000
蓮華温泉ロッジ 090-25247237 そばきり「たちろべえ」(白馬村) 0261-72-7539
朝日小屋 0765-22-1972 手打そば「榑木野」(松本市) 0263-47-4741
白馬岳頂上宿舎 0261-72-2279 そば処「栄作」(安曇野市) 0263-83-8120
白馬大池山荘 0261-72-2002 そば「みの屋」(大町市) 0261-22-1209

◆ 日誌と写真

行動日誌

【8月10日(金) 晴れ,無風,32℃@岡崎】

 R153、中央自動車道、長野自動車道とも順調に走り、深夜割引適用の0時過ぎに豊科ICを出る。計画では道の駅「ほりがねの里」で仮眠する予定であったが、「到着が遅いと蓮華温泉での駐車場に困る」との情報により、できるだけ現地近くまで行くことにした。

 R148も流れは良く、1時過ぎに道の駅「小谷」に到着した。直ぐに車内で仮眠に入るが、R148は交通量が多く、トラックの騒音で殆ど眠れなかった。

【8月11日(土) 快晴,無風,18℃@蓮華温泉】
 途中のコンビニで朝食を調達するつもりでいたが、道の駅「小谷」から平岩までの間、R148にコンビニはなかった。同行のMさんに助六寿司とバナナを分けていただく。

 平岩から蓮華温泉まで舗装道路だが、上部ほど道幅が狭くなっている。乗用車同士ならすれ違いに支障はないが、バスとは注意が必要である。避けあえる場所を確認しながら運転しよう。

 6時過ぎの到着だが、既に蓮華温泉駐車場(70台)は満車、少し手前の路側帯に”行儀良く”止める。

臨時駐車場(蓮華温泉手前の路側帯:13台)

蓮華温泉の駐車場(70台)

駐車場隣接のトイレ

今回コースの雪倉岳、赤男山、朝日岳が眺められる

蓮華温泉ロッジ

蓮華の森案内図  拡大
 蓮華温泉ロッジの前で、白馬大池方面(左)と朝日岳方面(右)に分岐している。15分で蓮華の森キャンプ場、真っ直ぐ進んで兵馬の平に向かう。木道が整備されている。程なく分岐があり、鉱山道を左に分ける。

蓮華の森キャンプ場(入口とトイレ)

木道歩きが始まる
 目の前が開けると、そこが兵馬ノ平である。湿原の花が迎えてくれる。そう広くはないが、ここまで樹林の中だっただけに開放的な感じがする。中心部に休憩ベンチがある。

雪倉岳(2611m)

赤男山(2190m),朝日岳(2418m)
 蓮華の森自然歩道は兵馬ノ平からギボシ平、シャクナゲ尾根へと周回して行くが、朝日岳へは兵馬ノ平の終りで右折する。ここまでの分岐点には全て道標があるので心配はない。

 瀬戸川鉄橋を渡り、白高地沢の広い川原に出るまでが曲がりくねったルートで結構長い道程である。

兵馬ノ平

瀬戸川鉄橋
 白高地沢出合の手前(水場)に休憩ベンチがある。ここまで、そう大した登りもなかったのに、既にTシャツは汗でビッショリ!絞れるくらいに濡れている。水分補給とともに塩分、ビタミンCをこまめに摂取する。

白高地沢の広い川原

白高地沢の仮設橋
 白高地沢の仮設橋を渡ると、いよいよ本格的な登りが始まる。樹林帯を抜けると、猛烈な陽射しが容赦なく照りつける。風は殆ど吹かない。日傘とうちわで防衛するが、昨夜の睡眠不足も祟り五輪尾根の登りが辛い。それに加えてお花畑が続くのでなかなか脚が前へ進まない。とうとう時間切れで、已む無くビバークする。 

炎天下の五輪尾根を登る

”猛烈な暑さ”と”豊富な花”で牛歩となる
【8月12日(日) 快晴,弱風,10℃@TS1】

 夕立もなく風も吹かず、静かな夜であった。昨夜の睡眠不足を十分に解消した。3時半、天の川がはっきり分かる満天の星空に思わず喚声が上がる。星の数が多過ぎて見慣れた星座が分からない。かろうじてオリオン座だけ判別できた。

 黎明から日の出まで、刻々と変わる朝の情景を楽しむ。夜露で濡れたハクサンコザクラが朝陽を浴びて瑞々しく輝いている。今日も暑くなりそうだ。

昇ったばかりの夏のオリオン座

ハクサンコザクラのお花畑
 出発は計画より手前からだが、サイト地着14:40予定で2時間ほどゆとりがあるので、花を期待して計画通り白馬水平道を行くことにする。

まずは朝日岳(2418m)へ

雪田の融水がお花畑を潤す
 昨日は遠くに感じられた朝日岳だが、僅か20分ほどで栂海新道分岐に着く。朝日小屋を早立ちした登山者が次々と蓮華温泉へと降って行く。栂海新道方面を見遣りながら「こっちは利用者少ないだろうな」と話していたら、「今日は白鳥小屋まで降る」という単独行が颯爽と栂海新道に入って行った。「自分もいつかは・・・」という憧れで後姿を見送る。

栂海新道を降る単独行を見送る

我々は朝日岳(2418m)を目指す
 次から次へと現れるお花畑を楽しみながら朝日岳まで登る。

登山道は花盛り、カライトソウ

ハクサンシャジン

コバイケイソウ

ハクサンフウロ

ハクサンコザクラ

イワオウギと次から次へと迎えてくれる
 朝日岳からは360度の展望が得られる。これから向かう白馬岳が遠く高く感じられる。西方には立山、剣、毛勝三山と名峰が続く。更に遠く、うっすらではあるが白山が眺められた。やはり嬉しくなる。

左から白馬岳,旭岳,清水岳,右遠方は立山,剣岳 @朝日岳

左から剣岳,遠方に奥大日岳,大日岳、手前に猫又山,釜石山,毛勝山,更に遠くに白山 @朝日岳
 一旦朝日小屋方面に降り、小屋の手前で白馬水平道に入る。

花を期待して大回り、白馬水平道へ向かう

朝日平と朝日小屋
 白馬水平道は整備されて歩き易いが、何度か小さな沢を横切るため多少のアップダウンは承知しておこう。

白馬水平道の水場

木道が整備されている
 南面で雪融け時期が早いのか、期待したお花畑は残念ながら旬を過ぎていた。

水平道のお花畑

残雪も残るが・・・
 水平道から縦走路に戻り、途中でタマちゃんのパーティとすれ違う。パーティの長老が噂どおり「釣りバカ日誌」の”スーさん”そっくり!納得しました。どおりでタマちゃんが”ハマちゃん”と呼ばれる訳だ。

陽射しは強いが風は爽やか

焼山,火打山,妙高山,乙妻山,高妻山
 陽射しが強くなり、炎天下、雪倉岳への登りが辛くなる。我々以外は逆コース(我々だけが逆コースと言うのが相応しい)で、展望を楽しみながら軽快に雪倉岳から降ってくる。こちらは休み休みの牛歩となる。

 雪倉岳到着が2時を過ぎ、白馬岳を越えて頂上宿舎にはコースタイムでも6時頃になってしまう。仕方なく雪倉避難小屋泊とする。

赤男山(2190m)、朝日岳(2418m)、五輪尾根、・・・と辿ってきたコースを振り返る

雪倉岳(2611m)山頂

白馬岳(2932m),旭岳(2867m)が遠い
 今日も花と展望を楽しむことにあけくれ、結局雪倉避難小屋までしか到達できず。しかし、ここで偶然にも旧会員のUさん、Tさんと同宿になり昔話で盛り上がった。

Tさんの出迎えをうけるMさん

再会記念
【8月13日(月) 快晴,微風,16℃@TS2】

 今朝も満天星、小屋の外で静かに星空を眺める。ペルセウス座流星群が最盛期ということで頻繁に流れる。

 黎明、山際が深い紫から朱色へと変化していく。そしてご来光、妙高山からのお日の出である。西の空には茜雲が浮かぶ。朝の情景をゆっくり味わってから出発する。

妙高山からのご来光

西の空には茜雲

雪倉岳(2611m)と雪倉避難小屋

白馬岳(2932m)

旭岳(2867m)

三国境へ
 三国境、小蓮華山で展望を満喫する。この辺りは登山者が多く賑やかである。遠く南アルプス、富士山まで確認できた。

鉢ヶ岳(2563m),朝日岳(2418m),雪倉岳(2611m) @三国境

小蓮華山(2769m)

小蓮華山からの大展望

杓子岳(2812m),鑓ヶ岳(2903m)

白馬岳(2932m)

前穂高岳,奥穂高岳,槍ヶ岳

立山

鹿島槍ヶ岳(2889m)

乙妻山,高妻山,戸隠山,本白根山,四阿山,浅間山

富士山

甲斐駒ヶ岳,北岳,間ノ岳,仙丈ヶ岳
 存分に展望を楽しんでから、一路、ビールを目指して白馬大池へ、温泉を目指して蓮華温泉へ降る。今回の山行で初めてコースタイムを切る速足だった。

白馬大池

降るほど焼山,火打山,妙高山が高く見えてくる

冷えたビールが待つ白馬大池山荘

黄金の湯で汗を流す
【自然観察】
誤りなどございましたらご教示いただければ幸いです。MAIL

イワショウブ

タマガワホトトギス

トリカブト

トリカブト

モミジハグマ

モミジハグマ

ジャコウソウ

ジャコウソウ

シナノナデシコ

シナノナデシコ

タカネナデシコ

オニシモツケ

ノコンギク?

コメツツジ

ウメバチソウ

ウメバチソウ

ワレモコウ

ワレモコウ

カライトソウ

カライトソウ

ミヤマコゴメグサ

ミヤマリンドウ

ワタスゲ

ワタスゲ

ミヤマダイモンジソウ

ミヤマダイモンジソウ

オトギリソウ

ムシトリスミレ

シモツケソウ

シモツケソウ

ミヤマホツツジ

ミヤマホツツジ

ホソバギボウシ

ホソバギボウシ

コバイケイソウ

コバイケイソウ

ハクサンコザクラ

ハクサンコザクラ

ハクサンコザクラ

ハクサンコザクラ

ハクサンコザクラ

ハクサンコザクラ

アズマギク

アズマギク

イワイチョウ

イワイチョウ

シロバナニガナ

シロバナニガナ

タカネニガナ

ミヤマアキノキリンソウ

ヒオウギアヤメ

オニシオガマ

ニッコウキスゲ

ニッコウキスゲ

タカネマツムシソウ

タカネマツムシソウ

イブキジャコウソウ

イブキジャコウソウ

シナノキンバイ

シナノキンバイ

シナノキンバイ

ミヤマキンバイ

チングルマ

チングルマ

チングルマ

チングルマ

チングルマ

チングルマ

ハクサンイチゲ

ハクサンイチゲ

ミネスユキソウ

ミネスユキソウ

ホソバツメクサ

ホソバツメクサ

イワシモツケ

ウルップソウ

ミヤマムラサキ

ミヤマムラサキ

タチカメバソウ

タチカメバソウ

ソラムキツガザクラ

ソラムキツガザクラ

シロウマアサツキ

シロウマアサツキ

タカネシオガマ

タカネシオガマ

タテヤマウツボグサ

タテヤマウツボグサ

ハクサンシャジン

ハクサンシャジン

ハクサンシャジン(白)

ハクサンシャジン(白)

ハクサンフウロ

ハクサンフウロ

ライチョウ

ライチョウ

シロウマタンポポ

ウサギギク

ミヤマアケボノソウ

ミヤマアケボノソウ

レイジンソウ

レイジンソウ

イブキトラノオ

イブキトラノオ

キヌガサソウ

キヌガサソウ

コマクサ

コマクサ

トウヤクリンドウ

トウヤクリンドウ

リンネソウ

リンネソウ

チシマギキョウ

チシマギキョウ

ゴゼンタチバナ

ソバナ

アリドオシラン

アリドオシラン
【感想】
 この周回は逆コースとするのが一般的なようです。しかし、五輪高原、花園のお花を存分に楽しむなら、温泉へ駆け下る降りより、辛くても登りがお奨めです。体調を整え、暑さ対策を万全にして、途中ビバークしないように登りましょう。
 Topページ「アルプスの恋歌」へは、http://www.lares.dti.ne.jp/~k-hataをURL入力して戻って下さい。