鳳凰三山 薬師岳(2780m) −途中敗退−

◆ 山行記録

山行概要

山行日 2003年1月10日(金)〜12日(日)
北岳(3192m) @砂払岳手前(C2700m)  拡大
天気 快晴
コース概要 夜叉神峠---鳳凰三山 薬師岳(往復)
装備 25kg(冬装備テント泊)
食料 夕食(1)+朝食(2)+行動食(2)+水(1L)
同行者 OAC会員4人(N.Y氏,M,R嬢,M.Y氏,Y.M嬢)
企画 雪山山行(入門)

行動記録

【1/10(金)曇り、微風、7℃】
岡崎(2030) === 岩津市民センター(2050,2108) === 道の駅「平谷」(2225) === 飯田IC(2305) === 諏訪湖SA(2348,000) === 韮崎IC(030) === 芦安温泉(100) === 林道ゲート「山の神」TS1(115)
就寝(200)
【1/11(土)晴れ、微風、0℃】
起床(540)
TS1(735) --- 旧道分岐入口(805) --- 急登上平坦部(830,836) --- 林道復帰(900) --- 夜叉神峠口(905,930) --- 五本松手前(1005,1017) --- 五本松(1020) --- 夜叉神峠小屋(1050,1107) --- 平坦部(1155,1220) --- 杖立峠(1312,1325) --- 山火事跡(1450)TS2
就寝(2040)
【1/12(日)快晴、弱風、−13℃】
起床(430)
TS2(730) --- 苺平(810,820) --- 南御室小屋(850,920) --- ガマ岩(1010) --- C2700m(1035,1115) --- ガマ岩(1122) --- 南御室小屋(1150,1210) --- 苺平(1245,1257) --- TS2(1320,1403) --- 杖立峠(1450,1500) --- 夜叉神峠小屋(1543,1555) --- 五本松(1611) --- 夜叉神峠口(1628,1648) --- 林道ゲート「山の神」(1803,1830) === 芦安温泉「岩園館」(1840,1945) === ほうとう「小作」(2025,2115) === 韮崎IC(2128) === 岡谷JCT(2205) === 駒ヶ岳SA(2235,2250) === 飯田IC(2308) === 岩津市民センター(055,105) === 岡崎(125)

鳳凰三山 行程図
この画像は国土地理院発行の数値地図25000甲府を使用して編集しました。

◆ 山行資料

各種機関 (役場、医療、警察、消防、交通)

芦安村役場観光課 055-288-2111 南御室小屋 0551-22-6682
韮崎相互病院 0551-22-2521 芦安観光タクシー 055-288-2053
韮崎市立病院 0551-22-1221 山交タクシー 055-222-2435
韮崎警察署 0551-22-0110 芦安温泉「岩園館」 055-288-2005
南ア林道管理事務所 055-288-2311    
参考記録
山行名 コース概要
鳳凰三山縦走_000504 夜叉神峠〜薬師岳〜観音岳〜地蔵岳〜御座石鉱泉

◆ 日誌と写真

行動日誌

【1/10(金)曇り、微風、7℃】
 岡崎から約5時間、11日1:15に芦安村の外れにある林道ゲート「山の神」に到着する。「異常気象のため通行止」と表示され、ゲートが閉じられている。明朝の開門まで仮眠する。

林道ゲート「山の神」で”異常気象”のため通行止

入山者は予想外に少なかった @林道ゲート「山の神」
【1/11(土)晴れ、微風、0℃】
 12月の同コース山行報告(OAC)で「6:30に係員が来て開門してくれた」とあったので係員到着を待つが時間を過ぎてもその気配なし。早朝到着の2つのパーティは諦めてゲートを潜り歩き始めた。夜叉神峠口まで6km、約2時間の林道歩きとなる。7時20分、我々も出発しようとしたその時、それらしき軽トラが上がってきた。案の定”係員”であった。しかし、年初の降雪で凍結部分があるためゲートは開かないと聞いて”ガックリ”。仕方なく我々も歩き始めた。最初から誤算が生じてしまった。

夜叉神峠まで6kmの林道を歩く

工事車両に荷物運搬をお強請り ♀は強い!
 しかし、しばらく歩いた所で工事用車両が追い着いてきた。♀さんたちのお強請りで、荷物を運んでいただけることになった。ラッキー!空荷で夜叉神峠口まで行けることになった。

空荷で林道を行く

旧登山道でショートカット
 旧道分岐から真新しいトレースのついた旧道を取りショートカットする。一旦林道に出て橋を渡り、再び旧道に入る。堰堤が続く谷筋の左岸を詰めていく。途中で右岸に渡る辺りから、トレースは続いているものの荒れた道の様相に・・・。

急登が続く旧登山道、途中で一服

次第に踏跡が怪しくなり・・・
 急な斜面を登ったり藪を掻き分けたりして漸く林道に復帰した。このコースを重荷を背負って登るのは辛い!林道を右にとり、夜叉神峠口に到着する。先行した2つのパーティが休憩していた。追いついた格好だが、空荷で喘いで1時間30分要した。歩き易い林道をテクテク歩いた方が楽だったかもしれない。我々のザックは道路端にきちんと並べておいてあった。工事の方に感謝!

林道まで急な登りが続く、空荷でも息が切れる

林道に復帰し、夜叉神峠口に向かう
 夜叉神峠口には、休憩舎(登山届BOXあり)と冬季トイレ(照明あり、トレペなし)がある。また夜叉神の森の自販機は営業していた。

夜叉神の森 @夜叉神峠口

林道周辺図 @夜叉神峠口
 雪は良く締まっていてワカンなしで快適に歩ける。明るいカラマツ林をジグザグに登っていく。緩やかな登りだが、風が吹かないのですぐに汗ばんでくる。重荷に喘いで登りついた我々を出迎えてくれたのは、素晴らしい白峰三山の展望であった。

カラマツ林の中を夜叉神峠に向かう

白峰三山 @夜叉神峠

笹山(273m)、大籠岳(2767m)、広河内岳(2895m)、農鳥岳(3026m)、間ノ岳(3089m) @夜叉神峠 <合成パノラマ>
 夜叉人峠小屋で予定より1時間30分の遅れ。のんびりと景色を楽しんでいる訳にもいかず、再び展望の利かない樹林帯の中の道へと入っていく。

杖立峠

歩くほどに樹間に見える北岳の表情が変わる
 山火事跡に着いたのが15時前。予定の南御室小屋(冬季小屋)は諦めて、ここにテント泊することに決める。他の2パーティも、ここをサイト地に決めたようだ。白峰三山の眺めがよい場所にテントを設営する。

テント設営 @山火事跡

大輪の”ワカン花”が咲く @山火事跡
【1/12(日)快晴、弱風、−13℃】
 4時30分に起きてすぐに外を偵察する。満天の星空に好日の期待が高まる。朝食の雑炊で温まってから、冷え切った外に出る。白峰三山は風が強く吹いているようで、雲の動きが慌しい。北岳、間ノ岳は終始雲の中、農鳥岳だけが時折顔を覗かせる。モルゲンローテに染まった農鳥岳が神秘的だ。

農鳥岳(3026m) @山火事跡 拡大

農鳥岳(3026m) @山火事跡 拡大

聖、荒川、塩見岳方面 @山火事跡 拡大

南ア深南部方面と茜雲 @山火事跡 拡大
 起床から3時間かかって最後に出発する。朝の時間短縮に取り込まなくては・・・。不要な装備をテントに残して、軽装で薬師岳を目指す。苺平から南御室小屋に下り、砂払岳に登り返すことになる。折角の好天気といえども、森林限界を超えなければ展望は望めない。

ひと汗かいて苺平

見上げればピーカンの空 @苺平
南御室小屋で腹ごしらえし、気合を入れて、いざ砂払岳へ!小屋から直ぐは急登だが凍結しておらずアイゼンなしで登れた。

ひっそりとした南御室小屋

休憩ベンチ @南御室小屋

冬季小屋 @南御室小屋

南御室小屋のテント場
 なかなか抜けない森林限界にやきもきする。ガマ岩でようやく白峰三山方面にだけ展望が開ける。間近に見える北岳が圧巻である。更なる展望を期待して砂払岳へ急ぐ。息を切らしながら、時間リミットの10時30分ようやく森林限界を抜け砂払岳の肩に至る。正面には野呂川からそそり立つ白峰三山が大迫力だ。仙丈ケ岳、甲斐駒ヶ岳とパノラマが広がる。振り返れば富士山が麗しい姿を見せている。

観音岳(2840m) @砂払岳手前(C2700m)

富士山(3776m) @砂払岳手前(C2700m)

農鳥岳(3026m) @砂払岳手前(C2700m)

間ノ岳(3189m) @砂払岳手前(C2700m)

白峰三山、仙丈ケ岳(3033m)、甲斐駒ヶ岳(2967m) @砂払岳手前(C2700m) <合成パノラマ>

中岳(3083m)、広河内岳(2895m)、白峰三山 @砂払岳手前(C2700m) <合成パノラマ>

悪沢岳(3141m)、中岳(3083m)、広河内岳(2895m)、農鳥岳(3026m) @砂払岳手前(C2700m) <合成パノラマ>
 大満足で記念撮影を終え下山を急ぐ。明るいうちに下山するには14時にはテント場(山火事跡)を立ちたい。

白峰三山 @砂払岳手前(C2700m)

テント撤収を急ぐ @山火事跡

さっさとパッキング @山火事跡

でも”日焼け止め”は忘れずに! @山火事跡
 ”ミックス・ナッツ”のパワーを得て(?)、杖立峠、夜叉神峠への登り返しも快調に登りきる。陽が傾き、和かな表情の北岳に見送られて、夜叉神峠口へと下っていく。

影も長くなってきた、下山を急ぐ @夜叉神峠小屋

和かな表情の北岳に見送られて・・・
 なんとか明るいうちに夜叉神峠口に到着する。あとは、凍結した道路に気をつけながら6kmの林道歩きを”楽しむ”だけだ。

夕闇前の彩り @林道

茸ほうとう @小作(韮崎)
【感想】
 薬師岳登頂は果たせなかったですが、天候に恵まれて素晴らしい白峰三山の展望を楽しむことができました。意外にも入山者が少なく、お蔭で静かに山と対面することができました。危険箇所もなく高度な技術も必要なく、安全に雪山が楽しめる入門コースだと思います。なお、旧道は使用しない方が良いと思います。
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