霊仙山(1084m) −漆ヶ滝コース−

◆ 山行記録

山行概要

報告概要  醒ヶ井駅を基点に上丹生から漆ヶ滝を経て霊仙山に登り、汗拭き峠から醒ヶ井養鱒場に降る周回コースです。山麓と渓谷の紅葉を観賞してきました。丹生川は途中まで伏流で石がゴロゴロした川原が続くので殺風景に感じましたが、次第に水流が現れ、落ち着いた渓谷の様相となっていきました。漆ヶ滝は周りの紅葉に彩られて一幅の絵になる景観でした。四丁横崖で柏原道に合流するまで足元が滑り易く歩き難い箇所もありますが注意して行けば問題ないと思います。
山行日 2005年11月20日(日)
霊仙山(1084m) @米原小屋
天気 快晴、弱風
コース概要 醒ヶ井--上丹生--漆ヶ滝--四丁横崖--経塚山--汗拭峠--養鱒場==醒ヶ井
装備 12kg(日帰り装備)
食料 昼食(1)+行動食(1)+水(1L)
同行者
企画 漆ヶ滝の紅葉観賞

行動記録

【11/20(日) 快晴、弱風】
岡崎駅(628) ++1:33++ 醒ヶ井駅(801,805) --0:30-- 上丹生BS(835) --0:10-- 神明神社(845) --0:05-- 浄水場(850,900) --0:12-- 登山者駐車場(912,918) --0:14-- 広い川原(932) --0:15-- 囃子ヶ坂(947) --0:11-- こうもり穴(958) --0:04-- 一ノ谷(1002) --0:08-- 二ノ谷出合(1010) --0:05-- 小曲の坂(1015) --0:15-- 広畑分岐(1030) --0:03-- 廊下岩(1033) --0:03-- くぐり岩(1036) --0:02-- 漆ヶ滝(1038,1055) --0:13-- 本流分岐(1108) --0:27-- 井戸が洞(1135,1138) --0:17-- 四丁横崖(1155) --0:05-- 九合目(1200) --0:10-- 米原小屋(1210) --0:08-- 経塚山(1218,1300) --0:15-- お虎ヶ池(1315,1320) --0:08-- お猿岩(1328,1332) --0:08-- 下山道・旧道合流(1340) --0:08-- 見晴台(1348,1357) --0:07-- 四合目(1404) --0:10-- 三合目(1414) --0:04-- 汗拭き峠(1418) --0:05-- 売店「かなや」(1423,1425) --0:08-- 林道終点東屋(1433) --0:48-- 醒ケ井養鱒場BS(1521,1538) ==0:09== 醒ケ井駅(1647,1649) ++1:34++ 岡崎駅(1723)

霊仙山漆ヶ滝 行程図 (GPSの軌跡をプロットしてみました。一部データ抜けあり)
この画像は国土地理院発行の数値地図25000を使用して編集しました。

◆ 山行資料

各種機関 (役場、医療、警察、消防、交通)

米原市役所(山東庁舎) 0749-55-2040 米原市役所(米原庁舎) 0749-52-1551
柏原診療所 0749-57-0855 坂田郡消防 0749-55-0108
河合外科医院 0749-54-0259 湖国バス(長浜) 0749-64-1224
坂田郡内医療機関一覧 0749-54-1118 近江タクシー(米原) 0749-52-2311
柏原駐在所 0749-57-0068 米原タクシー 0749-52-4723

◆ 日誌と写真

行動日誌

【11/20(日) 快晴、弱風】

 5時50分、自宅を出る。外はまだ暗く下弦の月が寒々とした光を放っている。岡崎6時28分の区間快速米原行きは刈谷駅辺りで満席となる。米原で乗継ぎ京都・北陸方面への行楽に便利なので、新幹線を利用しない人に人気がある。青空フリー切符(\2,040)で醒ヶ井駅まで普通料金の半額で往復できるのはたいへんありがたい。

夜明け前 @岡崎駅

黎明 @岡崎駅
 手前の柏原駅(霊仙山の柏原道)では3人、近江長岡駅(伊吹山の表登山道)では1人の登山者が降りた。醒ヶ井駅で降りたのも自分だけ、電車でアプローチする人が少なくなったことをあらためて実感する。

 事前に分かっていたことだが、上丹生へのバスは10分前に出たばかりで駅から歩くことになる。終点の醒ヶ井養鱒場から折返してきたバスと途中で擦れ違う。乗客は1人だけ、経営はたいへんだろうなと要らぬ心配をしてしまう。

醒ヶ井駅

採石場
 歩くことで気づくことも多い。上丹生には彫り物や仏壇の店や看板がやたら目に付く。「木彫の里」と案内されている。きっと歴史的な経緯があるのだろう。なお、上丹生BSの手前「いぼとり水」には駐車場とトイレがある。

木彫の里 いぼとり水

駐車場とトイレ @いぼとり水
 上丹生で醒ヶ井養鱒場へのバス道と分かれ左手に入る。分岐には「霊仙登山道」の案内がある。丹生川の右岸沿いの道を歩く。車1台が通れる幅しかない。神明神社を過ぎると民家が少なくなってくる。

漆ヶ滝は左へ @上丹生

神明神社 @上丹生
 集落を抜けたところに浄水場がある。登山者用駐車場まであと700mと記されている。ここでクマ対策三点セット(クマ鈴、クマ撃退スプレー、鉈)を装備する。

浄水場  拡大

駐車場案内 @浄水場
 薄暗い植林の中を抜けて行く。途中、長浜山岳会の小屋がある。この先で石橋を渡り左岸を歩く。次第に路面は悪くなるが普通乗用車で十分に走れる。

 橋を渡ってから自然林に変わる。渓谷に射し込みはじめたばかりの陽光が紅葉、黄葉の彩を鮮やかにする。

緑のトンネルは・・・

今は紅葉に彩られ
 屏風岩を見上げる処が登山者用駐車場になっている。登山案内板があるだけの広場で、東屋や給水、トイレなどの施設はない。既に5台止まっていた、お行儀良く止めれば10台は駐車可能と思われる。地元のの皆さんであろうか10人近くの方が駐車場周辺の整備をされているようだった。

 ご年配の方が「今日は良い天気だ。昨日降りてきた人は寒くて小屋でないと飯が食えないと言っていた。」と声を掛けてくれた。登山道の様子を尋ねたら「猿や鹿が歓迎してくれるかも知れない。クマは霊仙山では聞いたことがない。上の方で登山道に鹿の死骸があるけど近い内に処分するから。」などと教えてくれた。

登山者駐車場

地元の皆さんが整備されていました

霊仙山登山道案内板  拡大

霊仙山(登山に関する注意事項)  拡大
 駐車場から先も暫くは車が走れるだけの道幅はあるが欲張って入らない方が良い。坂が急になるし転回にも困ることになる。屏風岩を回り込み、進行方向が真東に変わる。屏風岩に陽が当たりはじめた。時間が経てば、きっと周囲の紅葉とともに青空に映えることであろう。

林道は屏風岩を

ぐるりと回りこむ
 渓谷の紅葉を眺めながら歩いているうちに川の音が静かになり、いつしか伏流になっていた。白い石灰質の石がゴロゴロする広い川原に出る。この先暫くはこの干上がった川原を渡り返しながら進む。ルートを示す赤テープや赤ペンキが頻繁にあり初めてでも迷うことはない。

林道から広い川原へ

伏流の川原を歩く

心地よい響きの標語 

案内の行届いた登山道
 谷は大きな石がゴロゴロしているだけで殺風景だが、紅葉に陽が射しめて目を楽しませてくれる。

白い岩と紅葉

大きな石がゴロゴロ

眩い紅葉

白い川床が続く
 はじめてのコースなので一つ一つ確かめながら進む。「コウモリ穴」も覗き込む。

こうもり穴

登山道に沿って縁石が並ぶ
 道標、赤ペンキ、ガイドライン(縁石)に導かれて、何度も水の無い川原を渡り返しながら登って行く。支流の出合では、地形図と照合して現在地を確認する。

伏流が続く

二ノ谷に滑滝が見える
 登山者がルートを外さないよう、安全に登山できるようにとの配慮が至る所にある。

樹皮剥ぎ防止のテープ

「危険につきまわり道」の標識

「ここは獣道です」の標識

増水時の迂回路 広畑コース入口
 漆ヶ滝が近くなると再び水音が聞こえるようになってきた。苔生した岩や小さな滑滝が見られ、落ち着いた渓流の様相を呈してきた。

ようやく水流が現れる

くぐり岩

次第に水量が増え

水音が大きくなってくる
 左岸の山腹に取り付き、ひと登りで平坦地の小広場にでる。漆ヶ滝の展望処で小休止に丁度良い。途中で追い抜いていった単独行の姿は既になかった。休んでいるともう1人追い着いてきたが、滝に一瞥しただけで先に進んで行った。

漆ヶ滝

漆ヶ滝

休憩に適した”滝見処” @漆ヶ滝

漆の紅葉かな? @漆ヶ滝
ここから滝の上部に出るまでは、足元が悪いので滑らないよう注意して行こう。難所と書かれているが、要所にトラロープが付けられているので不安に感じることはないだろう。

漆ヶ滝の高巻き道

漆ヶ滝の上部
 滝の上部からは再び紅葉の渓谷を楽しみながらのんびりと歩ける。
東に延びる本流から分かれて、右の(南に延びる)谷に入る。谷の出合付近が昨年の台風、大雨の被害を大きく受けたようで、迂回路が設けられている。足場が軟弱で崩れやすい。ここもトラロープが取り付けられている。

台風で傷んだ登山道  拡大

まわり道
 この難所を抜ければ、あとは四丁横崖まで水流のなくなった谷を詰めて行く。左右から小さな谷が合流しているが、要所要所に目印があり迷うことなく尾根道に合流する。

こちらが登山コースの谷

「ここからは登山できません」の標識
 井戸が洞で横道(広畑コース)と合流する。親切で分かりやすいコース紹介がされている。

干上がった谷を詰める

井戸が洞  拡大

井戸が洞  拡大

横道(広畑コースへ)  拡大
 次第に落葉しきった樹木が目立つようになってくる。稜線は近い。

黄葉が眩しい

落葉して明るい源頭付近

もう直ぐ尾根

四丁横崖(柏原道と合流)  拡大
 四丁横崖から先は明瞭な登山道で特筆すべき案内箇所はない。九合目を過ぎれば、伊吹山から養老山地、鈴鹿北部方面が見渡せる。

伊吹山(左端)方面 @九合目〜米原小屋

ソノド、鳥帽子岳、藤原岳、御池岳 @九合目〜米原小屋
 まだ新しい米原小屋(避難小屋)を通り過ぎ経塚山(北霊仙山)まで行く。ここで昼食をとりながら展望を楽しむ。琵琶湖とその向こうに比良山系の山波が確認できる。琵琶湖に浮かぶ竹生島が可愛らしい。白山方面は雲が多く遠望は利かない。目を凝らせば、東方に頂を白くした御嶽山が確認できる。

伊吹山と白山方面 @米原小屋

霊仙山(中央奥) @米原小屋
 経塚山から霊仙山まで往復30分であるが、前回(霊仙山-050402)のような慌しい下山は避けたいので、霊仙山には登らず、余裕を持って経塚山から降ることにする。

 融けた霜柱でぬかるむ足元を気にしながらお虎ヶ池まで降る。ここまで降ると風当たりは弱くなる。

伊吹山 @経塚山

お虎ヶ池
 従来のルートではお猿岩から暫く急下降となるのだが、新たに下山道が整備されていた。既に通れる状態で、広い尾根をジグザグに緩やかに降るので見晴らしも良く快適である。

霊仙山 @お猿岩

登山道の案内 @お猿岩  拡大

お猿岩から迂回路が作られている

迂回路(上部)

琵琶湖の展望抜群! @迂回路

紅葉を俯瞰しながら降る @迂回路

工事道具(整備中) @迂回路
 下の合流点にも「迂回路」の案内がある。従来のルートは「キケン」と記されていた。

迂回路(下部)

迂回路の案内  拡大
 合流してから先のルートに変更箇所はない。西に傾きかけた陽光を浴びて優しく煌く紅葉、黄葉で彩られた登山道を汗拭き峠へと降る。

見晴台(五合目)

琵琶湖の見納め @見晴台

黄葉と紅葉が織る錦のトンネル

紅葉のバックはやはり青空!

陽光を浴びて優しく煌く紅葉

紅葉が鮮やか
 汗拭き峠から林道終点に出るまでは日陰になる。薄暗くなった林の中、売店「かなや」は店を閉じていた。槫ヶ畑の廃村跡を通り抜け、西日の当たる林道に出る。バスの時刻まで充分時間がある。今日は走らなくて大丈夫だ。
【感想】
 石がゴロゴロした渓谷は今一つですが、周りの紅葉が彩りよく目を楽しませてくれます。新緑の時期、緑のトンネルをくぐり水量豊富な漆ヶ滝を見てみたいものです。
 「アルプスの恋歌」Topページへ